すべてのおすすめ
朝がきた
薄ぐらいもやの向こうに
金色の光が輪をかけている
あなたが いつか その手のひらに
汲んできた水は だいぶ前に
何処かでこぼれてしまったけれど
....
土管のうえに猫がととのっている
紋白蝶はさえずりのように風にふくらんで
もはや言葉の色はしていない
捨て去られた、黒い缶コーヒー
夕空に向けて屹立してい ....
遠くまで、
その日は夜霧でなにもみえなかった
ダッシュボードに置かれた読みかけの雑誌は
信号の赤を浴びるとき、諦めたようにあなたの膝に落ちた
まるで亀の甲羅のように ....
さびしいことを言ってくれ
秋の幕がひかれるころに
紅葉色のセーターに袖をとおして
氷雨の似合う 唇のような{ルビ瞳=め}をして
かなしくてたまらなくなることを言って ....
四角い形をした
それは別れの言葉だった
きみのくちびるは歌わない
ただ、冬の風にかわきながら
いいよどんだり
いいまちがったり
いいきったりするだけ
....
tamamiさんの草野春心さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
むかしの歌
-
草野春心
自由詩
9
13-12-20
鉈
-
草野春心
自由詩
5
13-12-12
透明な死人のために
-
草野春心
自由詩
4
13-12-9
たそがれ
-
草野春心
自由詩
7
13-12-6
バラード
-
草野春心
自由詩
3
13-11-24
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する