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君が
はじめて私の手を離し
自分の羽根で
よちよちと
はばたいていった日のことを
母は忘れることができない
君はとうに
逞しい翼をひろげ
上空の風に乗り
母には見ることもできない ....
風は確かに冷たいのに
午後の陽のぬくもりが
耳に触れた
除雪作業が終わった後の雪道は
目を開けていられないほど
強い白さだ
瞼の隙間で青空も霞む
静けさをカラスが横切っていく
....
私がかなしいのは
海が波立つからではない
海が波立っているのは
私がかなしいからではない
あまりに遠いところから注ぐ
あまりにも薄い光を反射して
波がしらのひとつひ ....
ひとつの問いが
私の上に落ちてくる
飛ぶ空を失くした
鳥のように
無数の鳥が
私をめがけて落ちてくる
羽のない
石つぶてのように
私が空へ投げ上げた石
虹色の放物線のむこうか ....
かわぐちひろさんのLucyさんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
えんじのベレー帽
-
Lucy
自由詩
23+*
13-6-3
待っていると
-
Lucy
自由詩
17*
13-4-4
かなしい海
-
Lucy
自由詩
26*
13-3-7
ひとつの問いが
-
Lucy
自由詩
15*
13-2-4
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