すべてのおすすめ
ぼくは師匠にうでを見込まれて

理髪店を一軒任されるようになった

へたくそが髪を切ると、髪が伸びるとそこだけ浮いたようになる

師匠に教わったやり方だとそうはならなかった

髪の毛と ....
直ドラで右股関節を捻挫した

ダフった衝撃がそこに集中してしまったのだ

向きをかえただけで襲ってくる激痛で

寝ることと座っていることが辛くて仕方なかった

立っているときがいちばん ....
元気とは愛するひとに心配をかけない合言葉のようなもの

春霞の朝の街道に生き物たちの匂いがする

うまくいかないことばかりだけど反省する暇なんてなかった

信じ込んでくちびるを噛んで胸をつ ....
手塚治虫が死んだ歳まであと十四年だ

一日十八時間起きてるとして

十八時間×三百六十五日×十四年

まだ九万二千時間もあるじゃあないか


これからの人生でいちばん大切なこととは
 ....
ぼくの理想は紙のようなもの

時とともに朽ち果てる

破かれ焼かれ霧散する

ぼくの理想は紙のようなもの


真実からはまるで遠い

真実からは相手にもされない

目の前の扉 ....
体型のわるい売春婦

こころのなかの

ダルタニアン、スペインの丘、風車小屋、

青いひかりが氷のうえに射す日まで


なんねんが陳腐

いまだけが説得力

あの方たちから見 ....
大好きだよ

なみだの古里

もう離ればなれ

表面的でもいい

過去形だけど

大好きだよ


増殖していく

あのひとが

あのひとに

僕は敗北した

 ....
月がわらっ照ら

笑ってら

赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう

裸の木がくねっ照ら

苦ねってら

約束はいつも大義名分で破棄されるのだ


どこまでも静かに

愛 ....
聖夜に雪や星が降る

水平線にひかりの島

薬をビールで流し込む

キリストみたいな世捨て人

聖歌が夜にこだまする

車は30年前ので充分

それは見間違いかも


糞 ....
青暗くて遠い夕方

路地から猫が振り返る

だいぶ遅い因果律

いのちの殻が振り返る


今ごろ順番かあ

これが俺の天罰かあ

からだの不調で

俺は死にそうだった
 ....
鳥が鳴く

鳥が翔ぶ

熱く

嗄れるまで

郊外の神社で

あの頃のポーズ

丁寧なルーティン

約束のドタキャン


工場の横を過ぎた

ブックオフの横を過ぎ ....
ここは、天体の住む街だ

足音

いるのか

誰か

ここは、天体の住む街だ


ひとり

夜中になぜ

鳴くの

僕らは

たぶん絶対

コスモ

起き ....
キンモクセイ

トイレの匂い

自然界の匂い

オレンジちりちり

煤けた緑の葉のなかに

匂いたつ婿養子のように

いかした

10月の光や色や乾き、秋の日


秋 ....
手紙をいまごろ読むだろう

ぼくはギター弾きながら落ち葉のうえ

街路樹とひかりのなか赤い車を走らす

ぼくはカメラを首にあてる


さびしくはない

髪はもう胸まで伸びた

 ....
しょだまさしさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(44)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
特権- 吉岡ペペ ...自由詩116-3-27
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩716-3-8
春霞の朝- 吉岡ペペ ...自由詩516-3-5
手塚治虫まで- 吉岡ペペ ...自由詩1016-2-28
紙の理想- 吉岡ペペ ...自由詩816-2-13
青いひかり- 吉岡ペペ ...自由詩616-2-11
なみだの古里- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-20
約束- 吉岡ペペ ...自由詩1516-1-14
世捨て人- 吉岡ペペ ...自由詩516-1-10
いのちの殻- 吉岡ペペ ...自由詩1215-12-30
熱く嗄れるまで- 吉岡ペペ ...自由詩715-12-23
コスモ- 吉岡ペペ ...自由詩515-12-12
秋の日- 吉岡ペペ ...自由詩115-10-17
さびしくはない- 吉岡ペペ ...自由詩215-5-22

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する