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まだ何も終わっていない強がれば僕らは夢に飢えてはいない



青白い五月朝方ふりつづくこころの雨と冷たい茶髪



ころがればもうどこまでもころがればじぶんが地球になるよた ....
ヘイ!般若、おまえのしかめっ面に落書きをしていたガキだった頃



浴室に溢れる涙どんだけの悲しい嘘を喰らったのだぃ?



今さっきあんたと会った夢の中?いやいや夢の中ぢ ....
日だまりに停車してある軽トラできらきら光るホットサイダー



おじいちゃん早く渡りな大丈夫道路は三途の川じゃないから



祝日に国旗を掲げる家なくて家主の世代交代思う
 ....
冬耕や誰かドラクロワををくれ



荒波やしらばっくれる冬鴎



突き放す氷柱が落ちるその前に



こいびとの名前忘れて遠雪崩



エアギター掻き鳴ら ....
待ち合わせ場所はどこかの曇り空ばかりが続く駅かバス停



大波が小波を飲み込むように冬 芒ヶ原に消えゆくふたり



砂浜に打ち上げられる夕焼けの淡い波間に拒まれながら
 ....
黒猫が今横切った瞬間を写真に撮った?わからない影



かみさま、と呟く少女少年の描いた絵画に無い色が好き



ヴァイオリン壊したことがあるひとは今すぐ足をあげてください ....
非常識ゆびの動きに旋律す何に喩えておんがくかたる?



飲み込めば海どこまでも海岸す遠い夜空に沈む航海



逆らえばごろっと未完こぼれだす胸の意識の底の明日の


 ....
雨の中ドラムを叩く僕がいてピアノ奏でるきみがいる海



風の無い丘でうたた寝 ねぇここは風の駅かと聞いてくるきみ



ねぇ誰か教えておくれどうすれば僕は靴下を食べずにすむか ....
{引用=美しい涙に沿って目をさがす

               by oldsoup『内部ナイーブ』}



方舟は沈んだきみのゆびも絵も僕のなみだもノアの見る夢



 ....
花束を車内いっぱい敷き詰めて水没してゆく春の陽とひと



野の花や少年少女の髪揺れる風泥棒が口笛吹けば



集まればいつしかはなれてしまう春むかしどうきゅうせいと来た海
 ....
{引用=始めませふ 安易な位置づけ
       
               椎名林檎『真夜中は純潔』}








{引用=デイストオシオン}


うねりゆく夕空 ....
五月の彙報




月光のはしゃぐ五月の階段の途中できみとすれ違うだけ


降り注ぐ色とりどりの花々がきみを優しく包み込む通夜


未熟だと知ればけもののねむりから飛び立つひ ....
{引用=イェイ、イェイ、ぼくらはルーシーチャンスだ
イェイ、イェイ、今こそぼくらはルーシーチャンスさ
                
         ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
{引用=僕らって何億個もの細胞を失う為の焼却炉だね
                          ピッピ}

                                


天 ....
{引用=澄んだ光の菜の花 そうしてかざした手のひら
数を数え飽きたらすぐに ここまで走っておいで
                                
                ....
{引用=ことばを生気づける、死でもって。
                          こもん}


隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み


やさしさは午後のひかり ....
{引用=さっき見た夕暮れさえもほんものか千年あっても知るすべは無く
                                ETOILE}


木漏れ日の揺れる街路でまばたきの ....
{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
   私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
               by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
 ....
いつの日か宇宙の塵となることを夢見るロケット技師と甥っ子


少年は星の名前でしりとりをしている少女は欠伸をしている


フラフープ棄てる少女に土星の輪なくした土星のごときさみしさ

 ....
破裂する宇宙服からこぼれ出すはるかな草原駆けゆく少女


一片の光は遂に熟れ過ぎて落下してゆく宇宙の果実


むらさきの虚無が飛来す青空の上で吐血す宇宙飛行士


太陽のひかりときお ....
たぶんぼくはぐちゃぐちゃのどろどろのけつえきのかけめぐるたいないのはじけるだろう


傷口を更に深める部屋を出てぐいっとひらく赤い雨傘


ドライヤーで髪を乾かすときに目を閉じる あなたの ....
一瞬のタイムマシーンである日付変更線を越える飛行機


あの頃は、と思い出すたび僕たちは大きな洗濯機の中まわる


気の利いた言葉浮かばづきみの笑みに複雑骨折してゆくこころ


つま ....
とりあえず、ではじまる朝の洗面所嘔吐している昨日の夢を


長いながい蝶のねむりをほどくとき薔薇の二文字のほころぶを言ふ


とうもろこし畑に無数の歯は落ちて兄弟喧嘩に暮れゆく夕陽

 ....
遠き田の隅に孤独は佇みて親しきわれの呼ぶ声を待つ


白きゆり手折る微々たるゆびさきの力でわれをあやむるおまえ


君が代をふたりで唄うさつまいも甘き田舎の夏の縁側


 ....
風も木も滅びゆくときわれもまた等しく愛に抱かれて過ぎよ



降りしきる雨でおまえの声は途切 れ遠い異国である公衆電話


たった今、落ちた花びらだけ見えたった今見えなくなったただ風 ....
ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で


消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた


きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣

 ....
乱反射している飛沫に映るきみ刹那に過ぎ行く夏のはじまり


六月を雨の季節とたとえれば花嫁たちのヴェールは時雨


水の中の八月だから転校すきみの街までクロールでゆく


ひたいから ....
ぼくたちを結ぶ機会を握ってる獣は未だ箱舟の中


辿り着く場所はどこだかわからないゴタゴタしてる神様の庭


迷い込む羊の群れのただなかできみとよく似たガラスを探す


抱きしめるガ ....
声色を変えてもわかるきみのこと遺伝子レベルで記憶してるから


色々と迷いましたよだけどこれこれにしますよこれはシャケ弁


開花してしまった空をもう一度つぼみに戻す さらば空想


 ....
こもんさんの本木はじめさんおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青白い五月- 本木はじ ...短歌608-5-6
石を継ぐ者- 本木はじ ...短歌6+*08-4-10
思春季- 本木はじ ...短歌2208-4-5
冬句- 本木はじ ...俳句308-2-4
連綿不在- 本木はじ ...短歌7*08-1-20
ノンフィクシャン- 本木はじ ...短歌508-1-19
非常識- 本木はじ ...短歌308-1-9
走り去る電車すべての駅を過ぎ風は- 本木はじ ...短歌608-1-7
Short_peace- 本木はじ ...短歌9*07-12-29
春形見- 本木はじ ...短歌1407-4-7
NOISE_FLOOR- 本木はじ ...短歌1107-3-7
五月の彙報- 本木はじ ...短歌806-5-13
LU-CY_CHANNCEE- 本木はじ ...短歌705-12-1
不和誘導- 本木はじ ...短歌32+05-11-26
Aquilo- 本木はじ ...短歌9*05-11-20
幾つか、わたしの名前を- 本木はじ ...短歌11*05-11-19
儀式模倣- 本木はじ ...短歌10*05-11-8
灯台に棲む夢を見たんだ_- 本木はじ ...短歌12*05-10-31
NOTREMUSIQUE- 本木はじ ...短歌1405-10-25
【短歌祭参加作品】宇宙葬- 本木はじ ...短歌14*05-10-17
宇宙葬前奏曲- 本木はじ ...短歌1505-10-13
殻ー(XXXI)- 本木はじ ...短歌1005-10-5
星屑ろんりねす- 本木はじ ...短歌1405-9-14
装飾の鹿- 本木はじ ...短歌1305-9-6
転向。あるいは秋のいかづちの降る- 本木はじ ...短歌1205-7-12
G- 本木はじ ...短歌1205-6-26
六月は雨- 本木はじ ...短歌1705-6-9
EN_DLESS_SU_M_MER- 本木はじ ...短歌905-5-6
僕たちの行方- 本木はじ ...短歌1105-4-13
春のきまぐれ- 本木はじ ...短歌10*05-3-24

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