すべてのおすすめ
はがれていく皮膜に
縫い込まれいく記憶。
遠ざかる人影は、名前のない体温を
そこここに植え込んでいく。
宛先不明の伝言を抱きしめた少女が
それらを踏みしだきながら全速力で走る。
ゆるやかに弩放たれ、
手のひらが裂けてゆく。
破れていく皮膚がいろいろな声とともに散る。
なにものかを握ろうとしていた形そのままに、
散乱していく限りなく薄い感触は、
体温を残す残像となって ....
こもんさんのななひとさんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
宛先不明の少女
-
ななひと
自由詩
7
04-11-5
展開する身体
-
ななひと
自由詩
6
04-9-17
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する