自分の幸せは自分で決める
ほかのだれも決められない

わたしはわたしの幸せを自分で決める
だれもわたしを不幸にできない

わたしの心はわたしが治める
この世の政治家のようにはならない
 ....
木が空ばかり見ている日
            木の若芽


木が空ばかり見ている日
わたしは心をふりしぼり
出る限りの言葉を
なる限りの祈りや歌や叫びや呼びかけにして
流そうとする
 ....
「宇宙樹の秋」
              木の若芽

やわらかな陽の入ってくる林の道
耳をすまそう
耳に手をそえて
鳥の声がひとつひとつ
きわだって聞こえてくる
高い声 低い声
陽 ....
「秋のワイン」
           木の若芽

ぶどうの木に宇宙が実っている
一粒一粒の小宇宙の魂が
ほろ苦く ほの甘く かすかにすっぱい
この味こそ宇宙の味わいだ
だが宇宙の香りにつ ....
「つばめ」
          木の若芽

雲の流れる川が少し明るんだ正午
雨がすむその奥から小さな点があらわれ近づいてくる
あれぞ 勇気の鳥 つばめは
雨ぎらう空をみごとな滑空 また上昇 ....
「美事な意地」
             木の若芽


告白したい

みんなを愛しているのに 一人でいたい
つながりたいのに 孤独を求める
感謝していながら 愛想がない
人でありなが ....
「九月の前に」
           木の若芽

うれしいことと苦しいことの激しい交錯の上を
不可思議光は照らしているよ
みんなとつながっていることが最高の贈り物だと
気づかせてくれるこの ....
反対に映っている
鏡の中
あちらとこちらを暗示する
鏡の中

どちらを選ぶ
どちらが本当だと思う
今常識がくつがえる

こちらが本当だと思って生きている
でもあちらにもいるような気 ....
「宇宙愛」
         木の若芽


海宇宙と木宇宙と光って揺れて波広がる
あの時の白い手再び降りて来てわたしをやさしく洗い始める
宇宙の海水で
光の手がわたしの魂を包んでやさしく ....
「神秘」
           木の若芽


祈りというたったひとつの道 星も通っていく
宇宙樹の幹の中心を貫いて
夜がくれば霊の世界へ

月のように地球を愛そう
宇宙のように愛する ....
「草が熱い夏」
             木の若芽

葉を摘むと
草は傷つくが
いっそう枝は伸びられるようになる
自らもともとの健康に復するいのちが
草にははっきりとある
葉を摘むわた ....
たとえ一人でも
            木の若芽


「わたしはたとえ一人でも咲きます」と
どの花も
ゆりも てっせんも ほうせんかも ひまわりも
最初の祖先が生まれた時から宇宙に誓った ....
朝は不思議なことがいろいろわかる時です
昼間 木は木なのですが
朝 木は宇宙だと感じるように
でも夜はまったくわからない謎の時です
いったいわたしが木なのか 木がわたしなのか

   ** ....
「このわたしを見せに」
          木の若芽

どんなに蒸しただろう
あの森は
どんなに乾くだろう
あの池は
どんなに暑かろう
あの庭は
だが蒸しても乾いても暑くても
もの ....
「いつも自然の声を」
              木の若芽


涼しい空気に
手を小さな魚のように泳がせて
遠くの鳥の声をたぐりよせる

いつも自然の声を心の中で真似して遊ぶ
ハトや ....
「きっと見える」
           木の若芽


見たかったものが
あんまり当り前のようにあるので
ゆっくりゆっくり歩いたり
ふとしゃがみこんだり
また遠くを見やったり

ゆっ ....
「宇宙樹のうた」
            木の若芽

木の葉にさわる
思わず手が伸びてしまう
ひんやりとすがすがしい感触
かぐわしい気が私の体の中に入ってくる


とにかく思いなさい ....
『空 組曲』
  木の若芽


     1
鳥の飛んだ軌跡を空に追うのが好き
いつも空を見ているのよ
 
いつも空を見る
人を憎まないよう ....
「喜びは抑えずに」
               木の若芽


今ここにいる自分は
今ここにいるみんなだ

美への喜び そのほか
一切はない
今ここで花火を見ている自分とみんなのあい ....
「花火があがる」
           木の若芽


さあ 花火があがる
木よ あなたもいっしょに見ましょう
空よ 見てください
満月よ ごらんください
風にも負けない勇気の花火
雲 ....
「護りとおす」
                  木の若芽


午後一時 夕立 風鈴しきり おびえなくてもいいよ
雨が大地を冷まし 風が木を冷ますのだから
生あるものの声は労から快へと変 ....
「草遊びのうた」
           木の若芽

<とうもろこし>

青年たちは青空を支える兵士に志願して並んでいる
インディアンの若き新兵たち
熱気をおびて らんらんと
うぉー う ....
「私が空を見上げれば」
              木の若芽

私が空を見上げれば
誰かも空をどこかで見上げているのだとわかる
あの川のむこうかもしれない
あの山のふもとかもしれない
遠 ....
「言葉を洗う雨」
                木の若芽

雨よ わたしの中に降ってきて
雨音で雨を詩えるように
この雨は言葉をみがき洗う雨

雨が土に降る音で 雨が土を歌ってる
雨 ....
「木のマーチ」
           木の若芽


トルマリンの波動が足先と共鳴すれば
けやきの梢のゆらぎが手のひらと同調するのだ

枝はみんなタクト
暑い日のわたしの足を応援するマー ....
「森の雨音」
            木の若芽

木が雨に拍手している
それは雨が万物に降るように
万物に贈られる拍手
「アンコール アンコール!
 つづけて、やめないで!
万物はつづ ....
「いつまでも」
            木の若芽

微笑んで輝いて進むために
今日も木が霊感をくれる 根も幹も葉も
木が育つのは歌 星がめぐるのは歌 人が愛すのは歌
宇宙の心にかなうことは ....
「風と」         木の若芽

すっかり風を体に染み込ませて
髪は風になぶられるまま

強い風 花の香りは飛び散ってしまうけど
くすのきの香りは渦巻いてたちこめている

いたずら ....
「嘆きなく」
          木の若芽

ゆりの木が鳴る
けやきの木が踊る
とてもさっぱりした風だよ

昨日の風はしっとりとしていた
今日の風はからりとして
いちょうを匂わせ
 ....
「草熟す 潮は変わる」
               木の若芽

立てば木と すわれば草とともにある
和草(にこくさ)を守れ荒草
また己が脆さによろけ花に倒れ
荒れ果てた庭が私のサンクチュ ....
木の若芽(107)
タイトル カテゴリ Point 日付
自分で決める自由詩212/9/11 10:06
木が空ばかり見ている日自由詩112/9/9 16:03
宇宙樹の秋自由詩3+12/9/9 15:58
秋のワイン自由詩212/9/4 9:59
つばめ自由詩312/9/4 9:58
美事な意地自由詩112/8/31 15:00
九月の前に自由詩112/8/31 14:59
真実の鏡自由詩212/8/30 15:54
宇宙愛自由詩112/8/28 17:08
神秘自由詩112/8/28 17:01
草が熱い夏自由詩312/8/25 15:00
たとえ一人でも自由詩312/8/25 14:59
朝の声自由詩112/8/25 14:57
このわたしを見せに自由詩112/8/21 16:31
いつも自然の声を自由詩212/8/21 16:23
きっと 見える自由詩212/8/21 16:22
宇宙樹のうた自由詩212/8/17 14:52
空  組曲自由詩212/8/17 14:46
喜びは抑えずに自由詩112/8/15 14:42
花火があがる自由詩112/8/15 14:38
護りとおす自由詩112/8/14 15:02
草遊び自由詩212/8/14 14:25
私が空を見上げれば自由詩112/8/14 14:23
言葉を洗う雨自由詩412/8/11 15:07
木のマーチ自由詩112/8/11 15:05
森の雨音自由詩1+12/8/11 15:02
いつまでも自由詩212/8/9 16:49
風と自由詩212/8/8 16:30
嘆きなく自由詩312/8/8 16:24
草熟す 潮は変わる自由詩212/8/8 16:18

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