静まり返った夜に人々は固唾を呑む

意表を突く歌詞を並べたて 
繊細で微妙なメロディーラインで攻める

艶っぽい声にガードされた瞳
おまえは吟遊詩人

魔力のような鳴き声に引き込まれ
 ....
静かだ
ただ ただ 静かだ

そんな中で母が逝こうとしている
チューブに繋がれ点滴を打たれ死と対峙している

春だというのに
桜の花が咲こうとしているのに
母が死んでしまう
無力 無 ....
どうやら春は来るらしい・・あたりまえのように、
さり気ない顔して、来るらしい

休みたいのに休めない人間の性を見つめる
欲と愚かさ・・・
朽ちかけている躰を横たえて
この世の境界線を越えて ....
欲望に飲み込まれぬよう、食い尽くされぬよう
頭が病で侵されぬよう。 大切な人を失わぬよう。
たとえ、晴天でも隙をつくるな 
失望しても自棄を起こすな。たとえ絶望的に思えても、あきらめるな。
光 ....
からからと
転がる青い日傘

レースのカーテンにとまる蜜蜂
ありふれた言葉の羅列をたどり
ふり返り笑う

命の儚さ
虚さ
ひとは過ちを繰り返す

からからと
転がる青い日傘
 ....
みだれるこころ、
疲れ果て、たどり着いた夜明け。春の日差しのなか
喜びも、楽しみも
あきらめて
よろめいて つぶやいて 背中の羽をむしり取られ
飛べない
弱さと 恐れを抱いて
不安の海を ....
ひとつおいてみる
こころ見つめて
おいてみる

言葉ふたつ
みっつおいてみる

雨に濡れてみる
空をみあげて
濡れてみる

闇にふれてみる
夜によりそい
ふれてみる

こ ....
タコのようにグニャグニャと
海月のようにゆらゆらと
力を抜いて 
くにゃくにゃ ぐにゃぐにゃ

プリンのようにプルプルと
ゆれながら
やわらかく
心地よい感触

ゆらゆら グニャグ ....
生真面目に敷き詰められた文字と、憂鬱な空が疲労を連れてくる。
さりげない優しさに中途半端なプライドを傷つけられたり、上ったり下ったりする感情と気分に振りまわされる日々・・・
ふと窓越しに外を見ると ....
予報通りに冷たい雨が降る
濡れたアスファルトに梅の花びらが貼りついている

わたしがこの世に貼りついているように
未練たらたらと貼りついている

こころは
なぜか孤独と失望に染色され
 ....
キラキラと輝く明るい瞳の奥、不思議そうに・・・覗き込んでは吸い込まれる。
交差点付近で、憂鬱な日々にさよならして、新しく生まれ変わった貴女。
楽観カンカンカン感謝して、ぽっぽっぽっぽっポジティブに ....
枯れ果てている
こころ
それを吐露するように
とろとろと

求め 失い 奪う
それで存在しうる自我

魂に一滴の愛をください
こころ
とかしてください

人生を
自分を
人 ....
曇り空の街
みあげれば梅の花
川の水はぬるくクリアにゆるやかに流れ
白鳥は電線で獲物を狙い
桜の蕾は春をはらんでいる

曇り空の街
赤子を抱く若き母は
通りすがる人に優しく微笑む
土 ....
ふわりふわりと、スプリットステップを踏む感覚で、雑用を追いかける。
汗ばむ空の果て、クリアさに欠ける世の中は、ウインブルドン。
脱力とリラックスはヨガのようで、タコのように柔らかく、しなやかにスイ ....
日々の営みの裏側に潜む、恐れと、焦り、憤りと、欲望、妬み、優しさと、誠実、義務と、運命。それらの幻影また破片と記憶。
列車は無表情で人を乗せ、人は自分自身を背負い、それぞれの駅で降りてゆく。
日没 ....
顔をしかめたアナウンサーが、この世の闇と恐怖を
マイクロホンでつぶやく。安易にwebを検索する老若男女は
偽りの罠に敏感に反応する・・・・闇に心病み恐れに飲み込まれる人々
毎日毎晩メディアから送 ....
わらわらと さらさらと 時は流れ
適当だったり
深刻だったり

それが事実か妄想なのかも判別もつかぬまま
時に追い越され
ねじれる時代の狭間でひとり
天を見つめては
うつむいて嘆き崩れ ....
「風に戸惑う弱気の僕・・・」
と歌ったのは桑田佳祐だったが
今日は北風が強く
同じフレーズが何度も沸き上がってきた
朝から胃もキリキリ痛むし
なんとなく嫌な予感がしていたが
右往左往・チョ ....
電子ポットのお湯でコーヒーを淹れる
暖色系の照明に照らされた部屋

木目調の長テーブルと椅子の上で
三毛猫とプードルが遊んでいる

遠い南の島から流れ着いたヤシの実が
潮の香りを運んでく ....
ふるフルふる降る言葉降る

ぶつかって弾ける造語に単語フル稼働

いわゆる文化と哲学まじりあい

融合された雰囲気なりゆき過去未来

パズルのピースとビーズが重なって

黄昏・抱擁 ....
春の空は霞んでいた
梅の花もほころび
ダウンジャケットをリュックにしまい
自転車にまたがり坂を下る
気分は爽快なのだが
次第に世の中の見えない重力が肩にのしかかり
理想的な春の日も消滅する ....
宙に浮かぶ微粒子が絡みつき
微妙な感覚に少し酔っている
明と暗が交錯して交じり合い
闇の彼方に吸い込まれてゆく
愛を失えば全てを失う
そこにあるのは死そのものだ
独りで生きていくほどタフで ....
壊れそうになる自室の空気
苛立ちと 雑音
繊細な指で完璧をなぞると
星が流れ落ちる
混沌に飲み込まれ窒息しそうだ
恐れという籠に閉じ込められ
眠ることも休むこともできない
相変わらず見透 ....
最近、寂しいところが少なくなった

宅地開発が進み畑はなくなり
無人化した団地は壊され
樹木は切り倒され、インフラ工事は進み
ホームセンター、リゾート・ラドンセンター、
24時間営業の店、 ....
殺戮と破壊、 
そして破滅を繰り返しても
学ぶことのない人類
誰しも魂を病んでいる
ひとり残らず

しかし、それに気付かない
現実の狂気の中、
嘆きと涙と血に塗り固められ
暮れてゆく ....
静寂がほしい!
情報過多がカタカタと音をたて
脳内を犯し侵食していく
「もうたくさんだ!」と声を張り上げても
耳を塞いでも侵入し、俺を壊してゆく

ディスプレー越しに俺を覗いている
この ....
ドジでのろまなカメよ
なぜ慌てるのか なぜ急ぐのか

人の目を恐れ 急かされ 脅され
見えない何者かに怯え慄いている

マイペースを貫け 人に合わせるな
おまえはウサギなのか カメなのか ....
さみしくて さみしくて 冬・ひとり 
さみしくて 人・独り 灯をともす

生まれいで 独り死ぬ かなしさよ
されど我の手を握る友がいる

我は頼る 愛と赦しを 死んでも信頼する
我は憩う ....
あかい火の粉をまき散らし
舞いあがり旋かいする
太陽の核とひとつとなり
金色に変革をとげた
不死を身に宿したフェニックス
すべての民族はあなたに希望を見いだし
その杯をいただきます
不死 ....
子どもがかけてゆく
風船をおいかけ
風にとばされ 
鬼にけとばされ
影をおいかけ
雲のかなたにとんでゆく
子どもが泣いている
夢をおいかけ
鬼においかけられ
かけてゆく
小石につま ....
あおいみつる(133)
タイトル カテゴリ Point 日付
井上陽水自由詩419/4/3 15:36
おふくろ自由詩1219/3/28 13:57
やすみたい自由詩419/3/14 13:34
晴天でも自由詩319/3/9 10:18
青い日傘自由詩419/3/8 13:26
自由詩119/3/8 12:11
ひとつおいてみる自由詩219/3/3 14:43
今宵・・・自由詩419/3/3 10:50
猫が嗤った。自由詩419/3/1 14:52
犬の糞自由詩319/2/28 12:42
苦笑自由詩319/2/28 10:09
祈り自由詩219/2/27 14:21
春の賛美自由詩319/2/26 9:32
テニスボーイが憧れだった・・・自由詩219/2/25 14:33
晴天の後の雨、傘はいらない。自由詩319/2/24 11:03
メディアからの刺客自由詩119/2/23 16:16
瞬間の言霊自由詩319/2/22 14:54
リフレイン自由詩319/2/22 14:18
魔法瓶自由詩319/2/21 15:22
ふるフルふる降る言葉降る自由詩119/2/21 13:16
重力自由詩519/2/20 14:19
春の雨自由詩219/2/20 13:40
自由詩2*19/2/19 12:43
寂しいところ自由詩818/11/24 8:38
現実の狂気自由詩418/11/23 21:27
静寂のない世界~束の間の死自由詩218/11/23 16:04
自失自由詩518/11/22 8:30
冬・ひとり(人・独り)自由詩118/11/20 17:51
フェニックス自由詩218/11/19 17:25
鬼ごっこ自由詩118/11/18 21:34

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