「あたしジャンク品よ
 故障品で保証なし
 動作不能の恐れあり、返品不可よ」

「現状のままってことか」

「そう、期待されたことはできないの
 でも、引き取りてがないのも事実よ」

 ....
ときどき
未来に向かって歩いているのか
過去から逃げて歩いているのか
わからなくなる

どちらでもあり
どちらでもない

どちらでもいいのなら
逃亡生活にしておこう

だって
 ....
望んだ転居ではなかった
仕事の都合で家族で
この街に住んで十四年

小学生だった子供は
社会人になった

嫌なことばかりあって
生まれ故郷に帰りたいと思った

大人になった場所
 ....
夢は辿り着くための靴だ
どの靴を選ぶか
我慢して歩くか

履き潰したら
新しい靴を探せばいい
同じ靴を直してもいい

疲れた足を癒すため
裸足で寝転ぶのもいいだろう

どこに着く ....
低賃金で長時間残業という
蟻地獄から救われないのは
残業代からも税金が取れるからだった

風当りが強くなると
今度は働き方改革とかで
残業させずに仕事の成果は同じで
利益から税金を取ろう ....
ルールを守れない人
注意すると不愉快な思いをする

ルールを守れない私
黙って見逃せないのは周りに迷惑

ルールを守れない闇
注意しないほうが悪いと言いながら
注意するほうも悪いと言う ....
今日は午後から
晴れが降り出すでしょうと
テレビの予報官が言った

すぐに雨が降り出すでしょうと
訂正が入った

晴れが降り出すのも
いいかもしれない
想像してみた

晴れが降り ....
スマートフォンは
冷蔵庫を目指したのだ

一定の温度で保存ができて
いつでも取り出せる
冷凍食品で時間も短縮できる
情報の冷蔵庫を作りあげた

しかし冷蔵庫に
人間を閉じ込めたら死に ....
出張先の帰りに途中下車して
十数年ぶりに二人で行った
異人館に一人で入った
いつかの君のような女子が
グループではしゃいでいた

異人館は昔と変わらない
進歩していないが退化もしていない ....
中華街で
北京ダッグが半額と呼び込まれたら
皮がパリパリしない
半額以下のものだった

騙したわけではないだろが
騙されるほうも悪いというやつか

騙されるほうは
お金を惜しんだだけ ....
信用というのは
やっぱリ紙ベースでしょう
暗号は解読するものではなく
紙から心で読み解くもの

仕事というのは
やっぱり人ベースでしょう
AIでこなせるものを
愛とは呼ばない

夢 ....
スマホで何でもできるから
リアルにときめくことがない

赤い糸もこの時代
無線でつながるのかなぁ

思い通りにいかなくて
心がザワつくあの人と
成功したいではなく
失敗したくない世の中だと
学者が語っている

勝つためではなく
失敗しないために努力したと
勝者が語っている

練習したくないが
失敗したくないと
ヤンキーが語 ....
「私はフンころがしのように
 運をころがして生きるのね」
「そんな、悲しいこと言うなよ」

「いいのフンの中の
 残りカスを食べて生きるの」
「チャンスはまた、来るって」

「こんなク ....
「いらっしゃいませ」
「ここに来れば、いい関係のままで
 縁を切ることができると
 聞いてきたのですが」
「はい、その通りです
 当社は、事情があって手放したい
 幸せ物件の仲介をしていま ....
人身売買は禁止されているのに
人心売買は禁止されていないのだ
人の心が通信販売されている

買えるならニセモノでもいい
というかニセモノだから
禁止されていないのだ
「店長、お客様には
 知らないで買う権利があるって
 どういうことですか?」

「ここに農薬たっぷりの食事があるとしよう
 事実を知って食べないで
 ここで餓死するか
 事実を知らないで ....
そもそも人間は
電気が無くても何千年と生きてきたのに
電気が無いと生きられないというのは変だろう

生きるための労働が
電気を使うための労働に変わってしまった
電気が停まったら孤独死してし ....
しょっぱいよね涙は
あまい涙を流したいな
私をヘンテコと言う人は
変えることを恐れているのだろう

私をポンコツと言う人は
ぶつけるほどの信念がないのだろう

私をイタイヤツと言う人は
腫れあがるほどの情熱がないのだろう

 ....
他人の家の匂いは気になるのに
自分の家の匂いは気にならない
これは、常に漂っている自分の匂いを
脳がかき消しているからだと本で読んだ
確かにしばらくすると慣れる

いつも周りにある匂いを消 ....
そのバスは込んでいた
しかし、その女性は
隣の空席に紙袋を置いて
占領したままだ
バスが大きく揺れた後
初老の男性が無言のまま
その女性の紙袋を
通路に降ろして席に座った

その女性 ....
電車の自由席
隣の席に荷物を置いて占領している人を
素敵だとは思わない

しかしその人は
自由を満喫するのが自由席だからと
邪魔されないようにしている
自分は知的だと足を組む

満員 ....
毎日一、二時間の寝不足が積み重なると
がんや認知症になりやすくなるという
そんな睡眠負債にならないよう
毎日七時間の睡眠が理想とのこと

また、七時間を切ると脳は
徹夜明けと同じ処理能力に ....
ボクを仲間に入れてと
言えなくて悲しいし
言えても辛くなるだけだし

ボクを捜さないでと書くと
当然だろと言われるから
ボクを捜してと書こうかな

日本では年間八万人の
行方不明者の ....
あまいものは冷やすと美味しい
しょっぱいものは暖めると美味しい
つめたいものは心を冷やす
あついものは心を暖める

あまい出来事は
心を冷やさない温度で
つめたい出来事は
心が冷めない ....
不眠症には二通りある
眠れないものと
眠らないもの

眠れないときは眠らない
起きれないときは起きない

動けないときは動かない
話せないときは話さない

それでは
社会で生きれ ....
いいかみんな
この会議室に人がいるだけで
暖かくなるよね
人間は一人あたり
電気ストーブ100ワット分の
熱を持っているんだ
でも、どうだこの寒い空気は
100ワット分の情熱を
君たち ....
眠れぬ夜はごそごそと
布団の中で詩を紡ぐ

眠れないのは何のため
眠れないのは誰のため
眠れないのは我のため

嫌なことがあった日に
しっかり眠ると嫌なこと
しっかり記憶に残るらしい ....
生きるのが嫌でも
お腹が減って辛くて
食べてしまう
死にたくなっても
痛そうで死ねない
命はボクらに寄生している

他の命と競いあうのに
他の命を求めてる
なのに老衰とか言って
勝 ....
イオン(687)
タイトル カテゴリ Point 日付
あたしジャンク品自由詩1*18/4/29 9:34
逃亡生活自由詩1*18/4/22 22:32
三つの故郷自由詩1*18/4/1 8:09
夢は履き潰すもの自由詩1*18/3/25 20:10
働き蟻地獄自由詩2*18/3/25 20:10
注意の注意自由詩1*18/3/25 14:58
晴れ降り模様自由詩4*18/3/18 18:20
冷蔵スマホ自由詩4*18/3/10 10:17
神戸北野異人館で異人する午後自由詩018/3/3 15:24
北京ダッグ半額自由詩2*18/2/25 12:16
やっぱり紙ベース自由詩1*18/2/17 12:18
赤いスマホで結ばれて自由詩3*18/2/10 9:37
燃えない失敗自由詩5*18/2/3 9:58
運ころがし自由詩1*18/1/28 17:36
株式会社 極楽譲渡自由詩018/1/20 23:12
人間通信販売自由詩2*18/1/8 13:01
知らないで買う権利自由詩1*18/1/8 13:00
感電社会自由詩2*17/12/30 9:08
あまい涙自由詩3*17/12/24 10:26
ヘンテコポンコツイタイヤツ自由詩1*17/12/17 9:18
消去法で生きている自由詩017/12/10 23:02
座席の荷物は社会のお荷物自由詩3*17/11/19 12:26
座席の荷物は心のお荷物自由詩2*17/11/19 12:26
睡眠不足社会自由詩2*17/11/12 14:20
捜索願い自由詩2*17/11/12 14:19
あまい温度自由詩1*17/10/28 14:58
不眠症自由詩2*17/10/28 14:57
情熱100ワット自由詩2*17/10/15 13:25
寝返り詩人自由詩4*17/10/15 13:24
命という寄生虫自由詩2*17/10/8 20:15

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