いつのことか ハマヒルガオが 群生していた
ような気がして 彼が思わず 発語したのを
彼女の発語が 相殺したので はじめから何も
なかったのと 等しい時間が 末永く続いた
規則正しく 連なって ....
暑さの節目を過ぎた頃から
蜜蜂のからだが次第に
やわらかくなっているとわかった
(そう遠くない未来について
 みんなに同じ予感があり)
一つの個体の輪郭の中で
離れていこうとする働きと
 ....
りんご農園の気配の残る

最後の番地を通り過ぎた

その先の道のりの限られた長さが

無限に区切られているかのような

実在しない旗の行列

この世の果てを先送りにして

にぎ ....
砧 和日(33)
タイトル カテゴリ Point 日付
遠泳自由詩506/9/23 19:53
山の教室自由詩306/9/15 22:07
ゆりがおか自由詩606/8/19 22:44

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