様式美も形骸化した愛も欲しくはない。痛みの先に甘美な法悦があると信ずるきみの、石膏製のような鎖骨に空いたピアス穴に針を通すこと。その時、いつもは無口なきみの瞳が恍惚の色に染まること。それだけが私を満 .... あの子は文学少女のなりそこない
文学の恋に落ちずに流行追いかけ
ピンクのスカートひらりはいて
スイーツ食べに行っちゃうの
さびしいさびしい本が泣いてる

ゲーテにダンテ、ポーも知らない
 ....
 名前すら知らない男の下卑た声が、気持ちいいかとしきりに尋ねるけれど、私は引き千切られていく自分をかき集めるのに必死だった。手がもげて足がもげて、私はバラバラになって落ちていくのだ。上も下も真っ白で、 .... 輸血パックに詰めた精液を啜りながら、きみは万年筆を走らせている。唇からこぼれた白が青いインクで刻まれた文字列に滲んで、たちまち海となった。そこから生まれた少女は桃色のゼリーに包まれていて、透けて見え ....
雨伽シオン(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
マディソン自由詩114/7/5 21:49
文学少女崇拝自由詩214/2/14 12:52
魚類、落つ自由詩211/5/20 22:53
2277-01自由詩211/4/28 23:55

Home
0.05sec.