磨りガラスの向こうに凍り付いた心


石油ストーブで暖めれた気だるい教室


叫びたいほど美しい日常が
壊れていく夢を私は見る
僕らは

永遠に離れた1cmを埋めようとする
愚かで愛しいほんの一瞬の
幻の光

どんなに言葉を重ねても
どんなに体を重ねても
ほんの1cmすらも近づく事ができないのに

それでも ....
楽しいが疎ましいに
嬉しいが恨めしいに
恋しいが悲しいに
総じて僕は独りになり
寂しいに辿り着く



感情から逃れる事が
できないのなら

ランタナの花のように
せめて鮮やかでありたい
はらはらと舞い落ちる葉っぱを

 毎日毎日所在無さげにつかもうとする

大体は

 見過ごすのだけれども
羽のように舞うコートのすそ
 風をあつめて
  僕らはかろやかに昇っていく
想い出は
まぶしすぎる ひかりのなか

 とうめいな包み紙が
 美しい影を落としていく

  想い出は ひかりのなか
僕は
ここに愛はなかったと気が付いた

ただ
おもいだしていたのは

夏の
うだるような暑さとビニールプールのゴムの感触

そして
記憶の底に微かに残ったあの子の笑顔

僕は
 ....
シャツ(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
月曜に見る夢自由詩208/12/22 15:13
永遠の1cm〜瞬き自由詩008/12/15 1:00
Complex自由詩308/12/14 23:07
言葉自由詩008/8/12 1:03
地下鉄自由詩208/2/23 23:36
想い出自由詩3*08/2/21 10:09
むかし失くしたもの自由詩7*08/2/20 0:11

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