僕たちの世界にある
名前のないものに
たくさんの名前が
つきました
長い長い年月の中
たくさんの名前が
つきました
これから先も
たくさんの名前が
つくでしょう

それは ....
まず雲を書いたのは
雲は想像力の手にしっくりくる粘土だからね
それから雲は
どんな形をして
どんな空を流れて
やがて見えなくなり
いちご水のような雲海から
また素晴らしさをす ....
真っ赤な闇に2分間切り裂く風が吹けば
愛しさは多重構造の鬱屈を砕き
白銀の刃よろしくブリリアントな願望で穿っていく
苦しみを包んで生き延びた花束があった

小さな街の小さな出来事 ....
花が一気に咲いて
それが一気に枯れるのはもう嫌だね

真夜中に鳴く鶏がいてもいいじゃない
朝!?と暗闇に目覚めてもいいじゃないか
いつか自分でもわからずにセットした目覚まし時計が
 ....
ドングリをひとつ見つけて
友達のポケットにいれた
そいつがあるとき
ポケットからドングリを見つけて
不思議がるだろうから

人のいない午後の住宅街って
人それぞれって微笑んでおい ....
あなたも知らないあなたの裸婦像を彼はもっている
絶景を失った目眩の砂漠みたいな階段でここにきた
あなたも知らないあなたのハロウィンを彼女はもっている
朝露を手にいれた鬱蒼とした森みたいな ....
春は皆のラブホテルだから
友の言葉尻をひっぱたこう
いい匂いがする人を敬おう
知らない家の玄関のように
僕を知らないハートマークにしないでほしい
行白のむこうで胸に響く言葉が待ち伏せ ....
天使になりたての君の動物がライラックの花に食べられている
柘榴が鮮明な産気をたたえて
アドバルーンな果汁を滴らせている
甘やかしの子守唄に占拠された銀色の市街

古い有線電話がサイの ....
? ? ?


孤独、生の騒ぎと死の無言に君は何を聞きだした?

孤独、握り拳の財宝と結んだ小指の煌めきに、君は何を見た?

孤独、小さな硝子に傾げたポトスと黄ばんだ森の癇癪の中で君 ....
この単純な好意が
長く伸びること
勢いよく飛び出し
曲がり角にくいこみ
歩道橋を渡り
螺旋階段をまわり
川で苔むして
切り立った山を抜け
どこまでも
めいっぱい伸びる

 ....
雨の一粒一粒が誰かの愛なんだってイメージできたら
一身に浴びる人は拍子抜けするくらい幸せなんだろう

すごいスピードで飛んだ鳥!
かれにとって街は一瞬通りすぎた愚痴みたいなものか
す ....
頭痛の種を咲かせるんじゃない
信号機と足場を失った人の念のこもった言葉が
裏口近くの腐葉土に
どんよりと吸い込まれていく
禍々しい太陽を天に見届ける
目にいれるものは選べる
動けば ....
ビードロの戦車がやってきて造花畑を踏み荒らした
それを鳥類学者はコンドルの孤独のせいとおっしゃったけど
誰かのサングラスの中は鋭角恐怖症の人間が生きられない荒野だし
なんてゆーか原始人ほ ....
電柱の根元にひそやかに咲くタンポポ
青い花びらをもった小さな野草が囲って
これは偶然の可愛さだねって
足取り軽く僕はマンションの鉄柵に指を滑らせた

しかめっ面の若いOLと何ともなく ....
君は愛と真面目のぺっちゃんこみたいで
君はカツゼツの悪いlovesongみたい
君はカギカッコが大忙しな秘密みたいで
君は重たい無言に溺れる願いごとみたい
君は優しさと残酷を調和さ ....
なくしたものは薄緑のバタフライナイフ
あぁ 探しまわった
しけたポテトチップを延々噛むみたいに

どうしようもない孤独をわかったうえでの花畑だったんだ

銀杏の木を不透明な骸骨たち ....
よしたか(16)
タイトル カテゴリ Point 日付
名前自由詩6*13/3/23 5:29
雲と柔らかいほっぺ自由詩7*13/3/21 18:36
生き延びた花束自由詩2*13/3/19 2:56
真夜中に鳴く鶏自由詩2*13/3/18 19:46
あっちむいてドングリ自由詩2*13/3/18 1:58
パラグライダーにうってつけの日自由詩1*13/3/17 16:23
ゴールドスタイン自由詩3*13/3/17 3:03
銀色の市街自由詩0*13/3/13 20:32
転がる花自由詩1*13/3/13 16:54
単純な好意の顔自由詩2*13/3/13 16:05
すごいスピードの鳥自由詩11*13/3/9 22:51
頭痛の花自由詩3*13/3/9 15:25
スパイラルジャムの踊り方自由詩1*13/3/8 20:38
偶然の可愛さ自由詩5*13/3/7 21:08
夢と魔法の君自由詩7*13/3/5 1:03
薄緑のバタフライナイフ自由詩1*13/3/3 2:00

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