それは、荒涼とした大地。

枯れ木が数本見える他は

土と岩がどこまでも続いている。



現実がシュールに横たわる。

死が隣合わせだからこそ、生がある。



優しさや ....
雨が街を一斉に叩く音で目が覚める

億劫な、暗い灰色の朝に

独り、目をこすりながら時計を見た。

午前5時半。



雨が降ったって

雪が降ったって

強風に煽られて
 ....
何もかも、失ってしまった。





そう思えてしまった時には

自分の手のひらを、そっと開いて見てほしい。





確かに、その手のひらには何もないけど、

だけど ....
さようなら

かわいいひとよ

さようなら

さようなら。





あたたかな

秋の昼下がり。





日の光あふれる窓際は
 ....
あなたの頑張りに

その時 誰も気がつかなかったとしても

ううん。

それはきっと無駄なことなんかじゃない。

あなたがちゃんと頑張れたなら

それが

あな ....
きっと君はおぼえていないんだろうな

僕たちが、まだ出会って間もない頃に

交わしたあの約束を。





それは記念日でもなんでもない

ごく普通の平日で

 ....
キミがあんまり

機嫌が良さそうだったから

どうしたんだろうって思って

聞いてみたんだ。

「ねぇねぇ、何かいいことあったの?」





「いいこと?」 ....
色あせたオレンジ色の水銀灯が

列に並んで指示してる

明日へと向かう道を

雨の中、

雨の中、

雨の中、

降りしきる漆黒の暗闇に

アクセルは緩めない ....
ある日

小さな「面倒くさい」と出くわして

何気に後回しにしてしまう。





だけども、後回しにしたことで

視界の隅に追いやっただけのつもりが

いつしか ....
自分の手のひらを見て思うんだ。

僕に、何かが出来ないかなって。





この手で何か、人のために

作ったり

奏でたり

守ったり

描いたり
 ....
俺はここにいる!って

俺を理解してくれ!って

泣き叫ぶ子供のように

お前は、いつも飢えていた。





満たされることが嫌いで

満たされることを恐れ ....
ただ、それだけのことだけど。





朝、目が覚めた。

ただ、それだけのことだけど、





お腹がすいて、ご飯を食べた。

ただ、それだけのことだけど、 ....
僕らの見上げる空には

いつでも、どこに行っても

電線がはりめぐらされていて

そうしてそれは

離れてしまった、僕とキミとを

いまもどこかでつないでいる

そ ....
もっと、もっと

悲しみをちょうだい。

もっと、もっと

寂しさをちょうだい。





ありとあらゆる喜びは

ありとあらゆる幸せは

大きければ大きい ....
冷たい外気に晒されて

あまりのその寒さに

この季節だけは、衿を立てて歩く。





灰色の街は2倍速の早送り。

慌ただしい月末で、

街で見かける誰もが  ....
あなたにとって思う、

偉人、英雄、天才ってどんな人?



そうね

世界には

数多くの偉人伝が伝わるけど

どんなに強くて

どんなにすごくて

どれだけ天才であ ....
恋をすれば

切なさを知る。



愛をしれば

悲しみを知る。



いとおしさをしれば

苦しみを知り



ぬくもりをしれば

寂しさを知る。


 ....
「雨、すごいね」と、その朝、

キミは窓の外を見て言った。



 

福岡は、その日、雨だった。

 



見れば、雨が降っているだなんて

誰でもわか ....
ガガガッ・・・ガガガガガ・・・・・・






ピピーッ・・・ガガガガガ・・・ッ・・・ザー・・・・










・・・・・

CQ CQ ....
真っ黒な西のビルの谷間に

天空の王が紅く燃えながら沈んでいく。



雲は、紫、オレンジ、灰色と複雑な感情のように

むらっけのある光沢を放つ。



焼けた鉄の ....
夢は、永くは続かぬ。

それは、天を覆わんと咲き誇る

満開の桜のように優雅で美しく

そして儚い。



夢は、永くは続かぬ。

それは、木漏れ日とともに降り注ぐ ....
キミのことが大好きです。

大好きなんです、どうしょうもなく。

そんなキミを、守りたいって

僕はいつしか思うようなったんだ。



そして

キミを守ることができ ....
どこかのBarには

探偵がいるのかもしれないが

俺たちのBarには詩人がいる!

唄うたいもいる。

Barには

たくさん

いい奴らがいる。



夢を描 ....
乾いた唇をアルコールが潤すと
孤独の味が口の中一杯に広がった。



傾けるグラスは
ほの暗いカウンターで
時折澄んだ氷の音を響かせると
その度に
弾ける花火のような
 ....
寒さのあまり目が覚めて

気がつけば、職場で椅子に座ったままで

くしゃみが鼻先で誘爆すると

まるで冷たい水中にいるのではないかと思うほど寒かった。

いつの間にか、窓は真っ黒に塗り ....
コスモスを見に行こうよ。とキミが言うから

その日、僕らは旅に出た。

思いつきで、旅に出た。



できれば、車はオープンカーの

アメリカンなおっきな車が理想だけれど  ....
路肩に吹きだまる枯葉
新銅の輝きに縁取られた灰色の雲
ベランダに放置された色褪せたサンダル
つぎはぎだらけのアスファルト
遠くでたなびく商店の幟(のぼり)




 ....
愛する人よ

あなたは私にとって

天使であり

そして

悪魔だ。
色とりどりの家屋の間から

寒そうに青褪めた電柱が

天に向かって一斉に

我も我もと、腕を伸ばしている。

十一月の風は冷たかろうな。

そうして彼らは、その短い指で不器用にも懸 ....
詩人が詩人たるのは
詩を書くからだ。


画家が画家たるのは
絵を書くからだ。


歌うたいが歌うたいたるのは
歌を歌うからだ。


だったら


キミがキミ ....
元親 ミッド(114)
タイトル カテゴリ Point 日付
そうゆう世界。自由詩512/12/21 22:57
現場。自由詩712/12/21 21:22
手のひら。自由詩1112/12/18 21:15
窓辺のシクラメン。自由詩312/12/8 23:03
頑張り。自由詩312/12/8 22:59
変な約束。自由詩212/12/8 22:48
いいことあった?自由詩312/11/30 10:54
漆黒の闇を走りぬけろ!自由詩212/11/30 10:46
小さな面倒くさい。自由詩312/11/30 10:43
空のような、雲のような。そんな夢さ。自由詩17*12/11/21 21:55
イカロス自由詩012/11/21 21:37
ただ、それだけのことだけど。自由詩412/11/21 21:25
無造作に引かれた空の線。自由詩312/11/18 23:32
忘れることのないように。自由詩012/11/18 23:28
宙に舞う小雪のように。自由詩112/11/18 23:16
弱いからこそ。自由詩612/11/17 18:05
それでも人は。自由詩112/11/17 18:01
あまおと。自由詩312/11/17 17:29
通信。自由詩212/11/16 16:37
モヒートナイト。自由詩012/11/16 16:33
儚い。自由詩512/11/16 16:26
守るべきものに守られて。自由詩412/11/14 23:51
Barにはやつらがいる。自由詩112/11/14 23:46
ウイスキーがお好きでしょ?自由詩212/11/14 23:44
11月の海流は。自由詩7*12/11/12 22:28
コスモス・ドライブ。自由詩3*12/11/12 22:25
逃亡者。自由詩2*12/11/12 22:15
愛するあなたは。自由詩1*12/11/11 19:49
絡まったあやとり。自由詩712/11/7 22:33
せめて自分だけは自分を信じろ。自由詩312/11/6 19:56

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