未知の裾に吹く風が背筋へ走る朝に
憂鬱を刻む針が胸を突き続ける

街は眩しく 道は険しく
夢は見るなと メトロが歌う

歯車を回せ 光が消えるまで
枯れた身を焦がせ 光が消えても
まど ....
取り戻せないものはどうしようもないけど
新しく手に入れられるアテもないよな
大切なことほど独りよがりになって
丸まった背中に無駄だけが乗っかっている

詰まらないことばかりじゃないけど  ....
空に近い丘の上で靴を投げて遊ぶ
こぼした言葉はちゃんと集めておいた
ああ
雨雲が埋める明日は晴れ渡る
きっと待っているのさ、会いに行こう
想像したとおりの世界があるだろう
逆さまの街で ....
浮遊感
沈む左脳の瞳
9は赤く
8は半透明
耳を通る記号
ロジカルなからだ

蟻走感
浮かぶ右脳の言葉
青は止まれ
黄色は壊せ
背景だけがカラフル
裾を掴む愛

疑視感 ....
耳をつんざく電気
たちまちに来る感覚の波
マヒした未来の暗号文
{ルビ「○×あ!!'’時~■悟※?。圧|:3ミ」=ユメはまだユメのまま}
朝日がこっそり覗いている
熱気と狂気の共感に
椅子 ....
くゆらす紫煙の
リアリティが止まらない
最新のAndroidが
端正な顔立ちで時報
失くした腕時計が
魔法になるはずだった
見つけてしまったから
秒針のリズムが愛おしくて
生きてい ....
爪先のリテラシーが
思い出に殺されていく
はんだ付けを間違えた回路が
デスマッチを繰り広げ
四季の裏話が
SNSの距離感を錯覚させて
鋭利な月で
寝がえりをうたないようにして
西の ....
三原色が消えた庭で
眠気を誘うバイアスをささやく
後知恵を仕込む月がほほえんで
ドキュメンタリーは終わり
と夜を拡げた
ロンドンからのサイレン
夜は言う
耳をふさげばいいよと
やさしく夜は言う
愛してやまず
愛されたくて
そうだね、と返す
けれどウソだと知っている
けれどやさしいから
やさしいから
 ....
聴こえないくらいの
静かな声と
三歩分くらいの間が
水平線に似ていて
ちょうどいい
液晶に触れるような
ハウリングする月と
居るだけの夜が
いとおしい
プシュケーのプレイリスト
箱の猫がかすれた声で歌う
聴かなくてもいいような夜
指先のスピーカーから漏れる
夢のベロシティは弱く弱く
大人の足を生やした雛は
へたなスキップで転ぶ
触れ ....
かたつむりになって
洗濯機を回す
混ざり合う日々
クローゼットに
買った覚えのない服
ぎっしりと並べられて
けれどそれを着るぼくが
ぼくという人らしく
知らない朝を
片足でぴょん ....
とあるマンションのこと

925号室の人魚は次第に身体が小さくなっていて夜には死んでいる

524号室は宝石を集めては食い散らかすモグラがわめいている

266号室の冷蔵庫は壊れていて ....
思い出が深すぎるから
小石で埋め立てる
その上に犬小屋を建てて踊る脳
YES,NO枕が不気味に笑っている
時間
時間、だいきらいなのに

夜、あいしているのに
思い出が薄すぎるか ....
デジタルな回路に発泡酒を流し込む
血が通う人のように
音を立てて動き出す
痛々しさのトリガーハッピー
死んでみなさいよ?
ハートが警告を発している
明日がある、明日がある
ヘッドセッ ....
懐古的メソッド
安定の不安定で
冷蔵庫を攻撃する
よく冷えている
中性的で静かな暴力
傷だらけで枕とおしゃべりをする
朝より夜が好きだよ
やさしく首を絞めてくれるから
太陽より月が ....
お化けににらまれる夢を見た
砂漠になった部屋で
山羊が「UNDO? UNDO?」と囁く
ぼくは「REDO!REDO!」と返す
トカゲが「CAN DO? CAN DO?」と勧める
ぼくは「RE ....
そもそもさ、メトロの夢は映画を見過ぎた車掌のショーだ
ホームに横たわる少年少女がいただろう?
夜は木で鼻をくくる
結ってもほどける指を切る
クラゲが渚で歌いだす
神話になったアクアリウム ....
ほどけた空から雨が降るよ
部屋の隅で風景になる
クローゼットがわめきだす
窓がやさしくほほえんでる
結び目をなぞる
古くならないように

水面に浮かぶ時計を沈めて
秘密の真珠でまど ....
月夜が寝たとき
花壇の秘密を知ろう
水は未来になって
木々は力になって
土は休むことなく
日々は育つ
いざ海へ出よう
きみは船
ぼくは風
帆を張り進む先はきっと
胸躍るバー ....
魔法は科学になった
リアリティは横たわり
キノコ雲を見上げていた
父は母にすがり
ボクは身体を脱いで窓から顔を出した
水平線がまっすぐに伸びている
ウェア・イズ・ラブ?
ほしかった弟 ....
飲みこんだ真珠や
赤いブレスレッド
すべてを撫でる風は吹く
温度を忘れても
冬をほどけば
空に明日が生まれる
夜を閉じて
支度をしよう
窓の外から歌が聴こえる
見て、朝が来る
報われたいとかつぶやいて
誰でもない誰かを待っている
空になった発泡酒
煙草は残り二本
今夜 会おう
時間が眠る隙に
ダイヤグラムの先で
目印は赤いブレスレッド
一緒ならきっと大丈 ....
見えない姿を見て
聴こえない声を聴いて
ボクらは逃げ続ける屈強な戦士
星を集めて
夜明けの弾幕はカーテンで防いだ
ボクらは会わずに会い
知らないのに知っていた
電子のプールに水をそそ ....
まどろみのなか声が聴こえる
夜の部屋でいくつもの窓に飛び込んだ先
蜘蛛の巣は自由のパロディ
嗚呼おそろしいゴッドファーザー
暗い海に逃げ込んで
真珠を飲みほして眠るから
ボクの寝言に返 ....
ロケットは飛び立った
ぼくは母に手を振りサヨナラを告げた

宇宙からぼくは
丸く青い夢にまで見た地球の姿に歓喜して
月や火星を探検した
月にはウサギがいたし
火星にはタコみたいな生き ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
寝るための思案文書グループ13/2/27
WWW文書グループ12/7/15
投稿作品
Slave自由詩115/4/16 22:35
よなよな自由詩015/4/16 22:28
ハード・サウンド自由詩113/11/10 11:00
おちゃめタイプ自由詩313/9/3 11:59
鏡の声自由詩113/7/22 8:33
寝るための思案 6自由詩013/3/19 1:32
メモリアル自由詩513/3/16 2:03
リジェクト自由詩113/3/5 23:52
寝るための思案 5[group]自由詩0*13/2/27 21:12
ハウリング自由詩313/2/25 19:31
プレイリスト自由詩1*13/2/20 21:12
寝るための思案 4[group]自由詩213/2/16 23:49
マンション自由詩213/2/16 18:49
寝るための思案 3[group]自由詩213/2/14 22:46
寝るための思案 2[group]自由詩013/2/13 21:35
寝るための思案[group]自由詩413/2/4 23:17
REDO! REDO!自由詩313/1/22 23:34
クラゲが渚で歌いだす自由詩213/1/19 13:53
Room自由詩212/12/31 19:44
バースデイ自由詩412/12/7 1:58
WWW[group]自由詩712/7/15 0:28
ミュージック[group]自由詩512/7/12 20:35
ダイヤグラム[group]自由詩312/7/10 12:17
ワールド[group]自由詩412/7/9 23:29
ヴァーチュアル[group]自由詩212/7/6 19:14
ロケット[group]自由詩212/6/30 13:33

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