ダンスを踊ろう
華麗にステップを踏んで
ブルーな気分は踏みつぶしてしまえ
街のノイズが音楽になる
涙なんて雨粒のようなもの
眠れない夜は
ダンスを踊ろう
踊り疲れて眠くなるまで
幸 ....
冷たい冷たい雨が降ってる
悲しい悲しい音を立てて
不機嫌な天使は閉じこもって
私は途方に暮れている
やらなくちゃならないことは山積み
これ以上 天使の機嫌を損ねないように
私ができることは ....
不安で眠れない夜がある
睡眠薬を処方通りに飲んで
朝が来るのを待つだけ
朝になれば不安の正体が分かるはずだから
不安で眠れそうにない夜を繰り返し
もうすっかり不安に慣れたと思っていた
....
私の朝食はコーヒー1杯と決まっていて
そのコーヒーと一緒に
今日1日を乗り切るだけの錠剤を流し込む
コーヒーを飲まない朝はなくて
コーヒーと一緒に錠剤を飲まない朝もない
いつの日かコーヒーが ....
走る
走るのは得意じゃない
喘息が出て苦しくなる
それでも走る
私のずっと後ろから
私の頭上を飛び越えていくものたち
この緑の大地を
このコンクリートで固められた街を
自由自在に飛 ....
熱もないのに
ぼうっとする頭
考えが堂々巡りでまとまらない
寒いわけでもないのに
体の震えが止まらない
何も食べたくないのに
ご飯だよって呼ぶ声がする
熱もないのに
何だか体が重く ....
ミハエルは戦車乗り
幼い頃から軍人に憧れ
16歳で夢を果たした
女のような顔で
いかつい戦車を乗り回す
ミハエルは平和のために今日も戦う
軍人が嫌われるこの国で
彼の勇気を称えて ....
お日様がどこにもいないような雨降りの日
私は体調を崩してベッドの中
看病してくれる人もなく
食事をする気にもなれなくて
1人静かに眠ることにする
子守歌のような雨音が
私を眠りの渦に巻 ....
ロバートは売れない小説家
それでも彼は諦めない
波乱万丈の人生が
彼を大人にしてしまった
ロバートは少々太り過ぎ
誰も指摘する人はいない
ざらざらの肌と黒い巻き毛
見栄えのする外見で ....
どんなことにも限界はあるけど
それは恥ずかしいことじゃない
立ち止まれない時もあるけど
それは恥ずかしいことじゃない
限界を知らないのは無償の愛だけ
とどまることを知らないのは無償の愛だ ....
言葉では伝えきれない想いは
どうやって表現すればいいんだろう
焦っても仕方ない
ゆっくりと考えよう
いつも同じ想いをグルグル考えているのだから
無理しない
無理する必要はない
無理に詩を ....
希望は絶望の始まりか
幸福は不幸の始まりなのか
でも誰だって 不幸になりたくて生まれてくるわけじゃないだろう
命あるもの必ず死は訪れる
人は死ぬために生まれてくる
問題なのは死に行きつく ....
大地は緑に覆われ
色とりどりの花が咲き乱れる
夜になれば満点の星空
これが私たちの地球
ネオンライトに飾られた
季節と時間を忘れた街
騒音にも無関心な人々
何気なく見ている風景
失 ....
ママはとても年老いて
たった1人で暮らしてる
毎日 電話をかけてきて
言いたいことだけ言っては切ってしまう
私の言うことなんて
これっぽっちも耳に入っていないから
ちぐはぐな会話
マ ....
冬は嫌いなのに夏のドラゴンは飛び去ってしまった
いつものように「さよなら」も言わず
いつの間にか空は高くなり
入道雲も姿を消して
来年まで夏のドラゴンは戻ってこない
(来年まで私、生きて ....
薬で構成された私という存在が
自分でも疎ましいと感じてしまう日々
生きているのが申し訳なく感じて
人生を楽しむことも出来ない
感情はいつもフラットで
ルーチンワークを黙々とこなす
私が ....
1010111
阪神淡路大震災のあった年
彼は生まれた
まるで二進法みたいな日付と時間に笑ったけれど
彼は二進法みたいに成長して
二進法みたいな研究をしている
そんな彼は
私の希望の ....
ある帝国の皇帝が夢で見た国
どうしても手に入れたくなった皇帝は
家臣に命じて船を出す
その国を我が物にするために
本当にあるうかどうかも分からない国のために
大掛かりな戦いの準備をし
意気 ....
眠りの魔法で目が覚めない
そうね 私は眠り姫
白いドレスに赤い薔薇
王子様のキスでも目が覚めない
だって 目覚めたくないんだもの
眠りの中に現実逃避しているの
辛いばかりの世の中に引き戻し ....
恐怖に支配される私のために
1人の天使が立ち上がる
疾風のごとく駆け抜けて
恐怖の種を摘み取っていく
私は天使に守られて
この世界にしがみついている
アルベルトは思慮深く
余計なことは口にしない
趣味の時間は饒舌になるアルベルト
心の底から楽しんで
いつでも真剣勝負に挑んでる
アルベルトは真っ黒な巻き毛
分厚い眼鏡がトレードマーク
....
私の感性は 多分あなたの感性とは違う
私の心に響くものは あなたの心に響かなくて
あなたの心に響くものは 私の心に響かない
人それぞれだから そんなものなんでしょう
自分が絶対的に正しいと ....
世界は驚きに満ち溢れているのに
何の感情も生まれない
世界は美しさに満ち満ちているのに
何の感動も生まれない
自分の生死にさえ無関心で
命を天秤にかけてしまう
ゆらりゆらりと天秤は ....
ロックって何?って訊かれたから
私を動かすエナジーだと答えた
止まってしまった心臓も
ロックのビートで動き出すんだ
笑い転げていたけれど
本当のことだよ
少なくとも私の心臓は
ロック ....
街に出れば楽し気な人々の群れ
私は はぐれて1人で歩く
お洒落なカフェでお茶をして
ショッピングバッグを置き忘れる
約束の時間はとっくに過ぎても
恋人からはメールすらこない
誰も私を愛 ....
明るい詩なんて書けるわけがない
パニックを起こして
死にそうな心
心臓麻痺を起こしそうな恐怖感
天使たちは笑うけど
私にとっては笑い事じゃない
恐怖と不安を煽られて
つまらない承認欲求と ....
夜のとばりに彼女は歌う
恋人と喧嘩をした日は
シャンソンを
雨の降る日は
バラードを
街明かりも遠い川岸で
風に吹かれて歌を歌う
彼女は時々サックスを吹く
声のトーンに似た音色
....
何も知らない芽吹いたばかりの新芽のように
何も考えずに生きていたい
何も考えずに死んで
何も考えずに天国へ行く
不安で圧し潰されそうな日には
無機物に生まれなかったことを後悔して
喜びに満 ....
調子の悪い日が続いて
隠しきれなくなる
心が悲鳴をあげて出口を求めている
抑え込まれた感情の嵐が 出口を求めて叫んでる
作り笑いもできやしない
今すぐ魔法の薬を飲んで
お布団の中に逃げ出し ....
雨の匂いに誘われて
傘もささずに外に出る
空を仰いだ瞳には
雨の涙が降り注ぐ
雨音のリズムに誘われて
身体が勝手に踊り出す
靴を脱ぎ棄て アスファルトの上
裸足でダンス ダンス ダン ....
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