日常のミルフィユを
燃したところで
誰をぬくめるというのさ
それくらいならまだ
透き通る川に入って鳥のミルクでも
食べたほうがマシさ

(何が欲しい?)

白衣、それから、ウイスキー ....
ボックス席で揺られる隣の空白に
もらった指定席の切符の意味を問うた
停車して乗り込んでくる一時の交流の先
待つのは一人きりの終わりなのに
何を信じると言うの
医者か神かお前か
どうせ暗闇な ....
過ちはどこから
一滴でも王冠が生まれる
祝福が生まれる
歓声
うたが
はじまる





聖母は
吸音室の中で
腫れた乳房を持て余し
途方に暮れた

うたごえは聞 ....
吐き出されたノイズ
掃き出されるノイズ
不要論
段ボールに分けるのは
君の仕事

社会に毒を零す
世界に波は立たぬ
憎しみをマイクに
閉塞空間とイヤホン
君の世界

浮上するの ....
生存のための
ビニールハウス
苗箱
芽が出て
ビニ紐で
綺麗に揃えられた
私達の歪みは
切られて
美味しいだなんて
そう言う 前に
消える


虫食いも
不揃いも
許され ....
10月だったか11月だったかの暖かい日に広い収納と駅前らしからぬ静けさにここにしようとあなたは言って笑ったんだっけね
でもその後で気温は壊れたリモコンみたいにバカになって静かさに強風の音ばかりが響い ....
ある終わりをうたう
お前の知るうちは来ない
信仰はパンにはならない
始まりはもう来ている
無知の鞭をふるって
不快さを隠しもせぬくせ
軽率な笑顔をふりまいて
押しつけるうたを
象徴のよ ....
冒険は終わった
もぞもぞとボアの適温から脱皮する
羽なんてない背中にはね
カイロが貼ってあるのよ
爪先を未練がましくひっかけながら
ようやっとで暗闇を睨んで
薄明かりを見つけて掴まりに飛ぶ ....
死んだ
食い潰そうとしていた夢は死んだ





世界は

眠らずに何かを待っていた

だから死んだ


宇宙人の襲撃も
ヒーローの登場も
何もなかった


台風 ....
■かわいそう


なにをなくしたの
なにもなかったの
泥に汚れたか
波に埋れたか
年もわからぬ顔
何もわからぬ顔
はなつはな
かわいそう
かわいそうねえ

簡単な感嘆詞は
 ....
毎月だったり3か月おきだったり冬は来なかったり
よくわからない頻度でそのバンはやってきて
5人と書かれた確認票にサインを強請ってくるので
私は大体黙って苗字を書く


/


テーブ ....
昔 俗にいうブラック企業に勤めていた

直営のチェーン店で
店長は他の店と掛け持ちだったから
昼間は専ら古参の契約社員の独壇場
口癖は死ねばいいのに

Excelでタイムシフトを打ちなが ....
浮上した意識/
覚醒を知らせて/
知らない世界で/
自分が何者か知る/
分離された自我が/

薄皮を脱ぐ、或いは、纏う

誕生の儀式/
彼岸への渡り/
分離させられた自我が/

 ....
葬式をした

引出から本棚から過去になった切れ端を袋詰めして古本屋へ持ち込んだ
ただ買取リストを仕事のように見て選択して
ただ無言で何も考えないように見積に頷いた
ただ未開封のDVDと生産終 ....
※なにをしようかと胸をときめかせもせず
ただ日差しだけが夏を全力に叫んでいて

頭皮が見事に焼けてしまって
せめてもの抵抗に自転車通学にしようと決めた
帰り道、部活中に眩暈、100円ジュース ....
うたって、踊っていたいだけ


{引用=君はそうやって
声を残して
暗闇の中へ
レーザー放って
「融けてしまったんだ」

背後から伸びた手
気付かない振りして
知っている振り ....
庭の隅にあの子はいつも 忘れられては置き去られ
白いお顔は赤くなり やがてはそばかすだらけになった

忘れられてもあの子は僕を 忘れてくれやしなかった

一冬越したあの子は違う

置き去 ....
君の後ろに抱えているものを出して御覧
今は今だろうなんて
都合のいいことばを
バックグラウンドなんて
知ったこっちゃないぜって
言いながら
見えないそれを暴きたてたいって
舌なめずりして ....
水面から生えた電柱
いつか見た風景
絵だったか
写真だったか
晴れ間だけが平和そうな顔をして
平和だって言うんだ

いつか見た風景
濁った色に取り残される
知った顔で何かあった何もな ....
思いついた言葉がスター
もっと言って もっと言って
そのリクエストにお応えして
それらしい言葉を並べて
からっぽの歌を紡いだら
まんまとバレて
君は泣いて きっと泣いて
君は押し黙ってし ....
まぐれ当たりで
並んだ名前の
整列に
履き慣れないスカートを
こっそりと直し
小さく裾をつまんでは
それでもパンプスを鳴らした
兎の後ろ足なんて
可愛らしいものでも
生きるためのもの ....
母を抱く。
(つややかな頬を)
(すべらかな肌を)
(やわらかな肉を)
(洗剤の香りを)

(私達を産み落とした腹を)


{引用=(私は母に似ていなかったので)}
彼はきっと
暗い影を背負っているのだ
暗い影を背負って立つのだ

彼はたぶん
曖昧な世界を光の中で見過ぎた
一度遠退いた世界で
明日を失くして
明日を配り始めて

波打ち際
本当 ....
きらびやかなショーウインドウを
見つめるのにはきれいなレンズが必要で
なるほどそれは俺は持って居ないって
一昔前のインディーズバンドの
歌手みたいに嘯いて
二昔前の漫画の主人公みたいに
ポ ....
ふっている。

閉ざされた
建物の前、
開かれた
屋根の上、
木々、
空、
人、

うえ、
から、

順々にふるのである。
順序

行儀

避ける
べくも
 ....
大学生協で
映し出された
雨交じりの
少し近い喧騒

バスの中で教えた
正しいバンドの名前

課題を抱えていたから
大荷物だと言ったら
笑った

気付いたら大人になってた
子 ....
名前が変わる前のようにはもう生きられないだろうと彼女は小部屋で言った
「自分の中でこっそりと作ったルールは500円までだった
大体高校生が多かったからおやつみたいなものだと思う」

盗人は大人 ....

盲目野郎は最初から不戦敗を決め込むので
それは次第に勘違いするようになったのです)


咲かぬ花
有機物に種が埋まっていればもうけもの

排水口へ消える、溶け合わぬものも個々も ....
ボウルの中でぱくりぱくり吐き出す泡は
あなたにとってはただの泡なのでしょう

1つの○が溶け合わぬ意味も知らずに
私達はあなたの腹におさまり
明日の夜半あなたは下卑た腹を揺り
私達は海 ....
トゥーアーリー、トゥフォガット


(ノートの隅に、死に際のさよならを書いた

意地汚くも弱々しいこの本音は、墓場まで持っていく)



指先の色も
まるい肩も
あの黒い月が ....
ブルーベリー(63)
タイトル カテゴリ Point 日付
それから自由詩021/9/30 0:29
空席自由詩121/9/19 21:28
サーキュラ自由詩221/9/17 11:20
国葬祭典自由詩121/7/8 13:14
without,食物連鎖自由詩121/3/25 12:05
something【New!】自由詩221/3/19 23:37
空虚自由詩121/3/11 22:48
孤独自由詩021/2/17 13:29
2020自由詩320/5/13 19:32
10月のゴルお題2つ自由詩115/11/14 19:11
浄化槽自由詩2*15/10/10 2:21
死ねばいいのに自由詩1+*15/9/23 13:32
名づく自由詩2*15/9/23 12:33
葬送自由詩1*15/9/23 3:37
16歳の夏休み自由詩2*15/9/21 22:05
ゴル投稿まとめ(上げるの忘れてたやつ2013~2014)自由詩1*15/9/17 23:38
あの子自由詩1*15/9/16 0:30
目隠しを解くように自由詩015/9/14 15:02
11日自由詩1*15/9/13 16:12
吐き出さないと死ぬ病自由詩015/9/13 10:38
i am here自由詩1*15/4/20 20:09
母を抱く。自由詩015/4/17 14:24
「勇者」立つ自由詩1*14/11/9 2:31
首都だろうと田舎だろうとねずみはねずみです。自由詩2*14/11/6 21:27
ふる自由詩1*14/10/28 23:56
12年自由詩1*14/6/28 15:36
un/re-can-t自由詩3*14/3/27 2:49
マリアなんて知らない自由詩2*13/12/7 23:46
私たちは口を開いている自由詩2*13/12/4 19:31
さよなら、エヴァーグリーン自由詩2*13/10/22 19:14

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