わたしたちが
生まれたときから知っていて
生まれたときから許せなくて
生まれたときから諦めていること


継ぎ足しながらダラダラと生きてきて
摩耗していようと
瞼を閉じれば ....
恥じることなく
うつくしく生きよ
メビウスの輪の上をぐるぐる歩き回って

あなたはガラス
簡単に壊れてしまう
震える手に
光をたずさえ

わたしは錆びたナイフ
傷をつけ ....
嫌気がさしてある日とうとう
ベランダから落下する
あるいは駅のホーム


健康的な若いからだが
ばたばたと倒れていく
この国のわりとひらかれた土地で
わたしはこのごろ
絵 ....
かみさま、彼らの十字架を
どうかどうか先端を金色に光らせて


目をつむって星座をみつける
まぶたの奥
熱いたましいの燃えている火を見上げて
すべての過去に名前を与え
すべ ....
誰かを愛している、愛されているからこそ
世界の均整が保たれる
それは美、健やかさ


愛する人のいない生活は
太陽のない地中の暮らし
モグラになった気分





 ....
呼んだりするし
あいしているし

分類はいらなくて
おそらく実在して

手繰り寄せて
撫でる要領で

一見集中しているようで
投げやりにあつかったり
とりあえずわたしはたべっこどうぶつになりたいよ。
それで愛らしい輪郭にあらわされてさ
あなたの奥歯に砕かれてさ
胃液に溶けてなくなりたいね


わたしの胴体にわたしの名前を
アルファ ....
冗談で気やすく
愛してるっていうのと
死ねっていうのんでは
どちらの方が重罪だろう


今朝も牛乳の表面には電気が光っている
数種の果物はめちゃくちゃに切って盛られ
卵をパンにのせ ....
 「どうして」
 「どうして」
 咀嚼と再放送
 常に我思う
 ゆえに我あり


きみのspell、そしてspermへの憧れが散らかっている
(毛並みの上質なカーペット)


 ....
約束は口語体で
劣化したら
パリパリ割れて下にこぼれるの
それを踏んで 土に馴染ませる


自惚れてる嘘つきだし
いくらでも
各々の自由な空想を抱けた
どの山頂で春の夢をみるだと ....
だって出逢ったことなかったんやもん!
はじめてやもん!
回避できへんかってんもん!


あなたといると酸欠みたい


こんなに丁寧に舐めあってるのに
無限に増幅し続ける
質の悪 ....
季節外れなんだけど

その事を考えていると

なぜか

バニラアイスクリームと

汗の匂いがする
ぼくは鯨になって
解体する12月

ザパーンザパーン

虹色の火

あ、誰が 食べた?
(無音)


遠くで白ける地平線
ぼくらは並んで海の際をみてた
容赦なく時が飲まれ ....
血の色をした箱の中には枝があってだな

こう脈々と森のような形をしてみせる

清潔なシーツの上で
脆弱な果実を口にするには
息を殺して白い肢体を
折れ曲がるように重ねるべし


 ....
いばら(14)
タイトル カテゴリ Point 日付
アトリウム自由詩012/9/7 21:48
うつくしく生きよ自由詩012/9/7 21:33
紙でできた街自由詩012/9/3 23:25
クラシックを聴きながら自由詩512/9/3 21:50
愛こそすべて自由詩112/9/3 21:44
no name自由詩2*12/5/2 9:23
たべっこどうぶつ自由詩3*12/2/6 14:58
朝食自由詩5*12/1/4 10:35
夜な夜な自由詩1*12/1/1 20:35
登山計画自由詩1*12/1/1 20:23
エデン自由詩4*11/12/31 7:34
今日、大晦日だよ。自由詩4*11/12/31 3:52
沿岸にて自由詩5*11/12/29 17:39
脆弱な果実自由詩2*11/12/29 16:21

Home
0.15sec.