身体の表面には何の傷もないのに
心臓をおっきく えぐられてしまったせいで
夜、突然息ができなくなってしまうことに 彼はひどく怯えていた
完治しない傷はね、忘れていくしかないんだよ
....
あの人は私をへんという
きっと、いつかのかえりみち、頭のねじが外れてしまったんだね と
まじめなひょうじょうでいいきってしまう
拾い忘れたつもりはないのに
どこにいっても なじめないのは
そ ....
私はわるいひとだから
すきになっちゃだめだよ
そういったとき あなた
おれもだよ
少しして、足すように
きっと、そうじゃない人なんていないよ と
声に優しさ ....
別にあなたの全てがほしいわけじゃない
ほら、そんなの不可能だし、私だってきっとあなたに半分もあげられない
はちぶんのいちくらいでいいんだよ
あなたの部屋の窓からみる四角い景色とか
....
覆い被さるからだ 息をする事さえ難しくさせるほど
ふいにあなたが 愛しているのに寂しいと呟いた
きつく抱きしめられたこの身体には
あなたにしか見出してもらえない価値があった
....
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