眠れないオバケが僕を襲う
暗幕が強制的に教室を隠す
真っ暗闇のインスタントな森
ここはオバケ退治には効果なしだ
むしろ僕は 目が冴えてしまってる
眠れる子は 1,2,3でスヤスヤ
....
平均寿命ではワタシが上
この社会ではワタシが下
生き延びるには勇まし過ぎる甲冑
丸腰では同等になれない
歯がゆいけれど
それが土深く根を張る掟
月末月初は精算・請求・雑多の山
デ ....
雪国育ちだからと言って
スキーが出来るとは限らない
沖縄に住んでるからと言って
泳ぎが上手いとは限らない
夏が好きだからと言って
スイカが好きとは限らない
容姿端麗だからと言っ ....
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JRのラッシュ通勤
人の波に揺られながら
戸口にもたれて本を読む
隣のプライオリティシート
若い女性からのシグナル
初老の ....
燕の背中で寝そべってたら
太陽が睨んできたので
にらっめこの勝負をした
俺が勝ったので
太陽に筆ぺんで落書きしてやった
それを見ていたボーイング737が
調子こいてバク宙してきた
飛 ....
今宵はヤケに月が綺麗なので
この酒を月で割ってみる
杯に波々揺れる金色の月
軽く指で掻き混ぜ 杯の中で朧月を作ってみる
しんと静まる夜更けは 安らぎを奥深く提供する
また酒が恋しくな ....
日が暮れる直前
泣きたくなる時がある
生まれたときから
脳にインプットされてるのかもしれない
日が落ちてゆく光景が
物悲しく見えるのは何故だろう
だけど懐かしい気がする
....
折れたクレヨン
「使えないよ!」なんて言わないで!!
半分こすれば ほら二人分
喧嘩もしないよ
見た目なんかいいの
みんなの役に立てれば!
落ちたオリーブの枝を拾って ハリボテの独裁者 ....
激しい雨が電車の窓を叩いています
明日の天気は晴れるでしょうか?
晴れてたのに晴れてたのに さっきまで こんなに晴れてたのに
なぜか雨雲は突然やってきます
蹴っ飛ばしたコンバースが仰向けで ....
空が褒める
山は照れる
山の火照りが空全体に広がっていく
朱鷺色レンズが激しく反射し
私は目を細めながら
喉の乾きに気付く
言い伝えでは明日は雨だ
本当の名前を言えないジレンマ
本当の母国を語れないモドカシサ
近くても まだ果てしない この「くに」
本当の祖国(クニ)を悟られた瞬間
本当の祖国(クニ)を見透かされた瞬間
法という名の ....
立方は色移ろい四季のよう
蜜柑の青も
やがて洗練の澄に変わるだろう
懐にキラリ光る手鏡は
己を格段と飾り立てる
目指すは真っ直ぐな一本の道
不意に落とした鏡の欠片は
己を護る懐剣 ....
金は底をついて財布が泣いています
スーパーの惣菜半額セールに参加することは当然の事なんです
電気ガス水道を使えるのは
ありがたいと思わないといけないんです
東電は暫く原則的に停電しないと言 ....
白いキャンバスに
赤・青・緑の種を撒く
水をたっぷり含ませた絵筆で
豪快になぞる
緑黄の芽吹きが
一瞬にして生い茂る
バケツが荒れ野につまずき
桜色した飛沫が ....
季節外れの白い落下傘
寂しがり屋が落ちてきた
懐に六花が染み込む
透き通った空なのに
心の突っかかりに似ている
治る手立ては無限対数か刹那か
閃光は何時でも下ごしらえ
落とし所は ....
人が行き交う
言葉の波が漂う
お金が交差する
ここもある意味 町だ 息をしている
ヒューマンウォッチング
例えば大阪伊丹行
出発2時間前 搭乗予定客はもうStandby
落ち着かぬ待 ....
嬉しさを思い出させる鈴の音
楽しさを思い出させる鈴の音
優しさを思い出させる鈴の音
疎ましさを忘れさせる鈴の音
妬ましさを忘れさせる鈴の音
厭らしさを忘れさせる鈴の音
微笑みの国か ....
遙か空の上で泳いでる君を
地上に立つ僕は寂しいなんて思わない
だって白い大地が映してくれるもの
鏡の中の君が本当の君でなくても
息継ぎなしで一気にターンする君は
ワールドレコードを狙うか ....
好きな出来事は ブログに書いてみる
嫌いな出来事は 茶色の小瓶にコルクをする
思い出したいのに 書かれた筈のバックナンバーが見つからない
思い出したくないのに 小瓶は割られてこぼれたまま
....
ふっと一息 TVのスイッチを点けた
震災関連のニュースを眺めてた
ある震災経験者の男性のメッセージが流れた
『もうこれ以上頑張らなくていいんだよ 甘えてください』
これ以上ない最大限のエー ....
春のほとり
川面に木の葉が舞踊る
夜露には
てんとう虫の直滑降
あわててキャベツにかくれんぼ
朝の花曇り
雲の裾からおひさまが覗く
まもなく主役が顔を出す
アノ人が好きといった
ワタシは嫌いと思った
嫌われたくないので
アノ人と同じ「好き」といった
ワタシが好きといった
アノ人は嫌いといった
アノ人は曲げないので
ワタシと違う「嫌い」と ....
握りつぶしたグラスが紅く染まる
砕け散った欠片を投げつけ
黒夜が悔しさを呑み込む
舞い上がる幾粒の星が
私を紅く照らす
掌の紅が悔しさの証
見えない包帯
ビル風の手当
今夜だけ ....
ママからのキャラメル
約束事のご褒美
離れても ほのかな香りが彼を包む
遥か彼方の堅い約束
指切りした思い出
今だに溶けずに残っている
*
細い瞳に淡い空が映る
この円(つぶら ....
感謝の言葉 色々あるのに
何だか不思議
たった五文字の言葉
なのに嬉しい
ありがとうを贈る数と
ありがとうを貰う数が
たくさん混ざり合って幸せになる
カスミの花で埋め尽くそう
....
灰色掛かったガラスの中では
巨大な恐ろしい奴らを相手に
灰かぶりの勇者が盾となって
この砦を守り切ろうと闘っている
見えない・掴めない奴らを
早く捕らえてしまえ!と
私達は勝手に気を高 ....
海図を捨てて
自分の力で宝を探そう
無謀なんて言わせればいい
誰も乗りたがらない舟で
麗しきエデンに行こう
無謀なんて言わせればいい
航海はしない奴ほど後悔する
涙で濁って 視界 ....
下僕の魚の目
汚い目で見ているよ
千里眼も敵わない
竜宮ではあなたはシークィーン
見分けがつくよ
左ヒラメの右カレイ
わかっているよ
左ヒラメの右カレイ
一目瞭然
左ヒラ ....
ちょ〜眠たい 春ですから
お腹すいた 春ですから
恋がしたい 春ですから
出世したい 春ですから
旅に出たい 春ですから
ですから ですから
も〜っ、春ですから
....
君からの手紙
鉛筆書きの文字
少し踊っているけど
温か味がある
手書きっていいね
何回も消した跡
少し力の入った筆圧
便箋を太陽と重ね合い
君の面影が映しだされる
eメ ....
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