春菊の ほろ苦さに
ホロリ 涙が流れて
いつか食べた ほろほろ鳥の丼を
思い出しながら
温かな 涙を 感じてる

春の菊と描くのに
何故に 苦味が 増して行くのでしょうと
問い ....
鉄塔の上に 留まるハト
箒を持った手を休めて あなたが言う
「あすこに ハトが いますよ」

ハトとは 人ごみと駅前と 豆の似合うアレか?
尋ねると 否と笑う

ハトはハトでも  ....
くるくると蠢く
藍色の 愉しいおしゃべり

誰かの声のような
知った台詞を 繰り返す

荷造り紐の 黄色が映える

春は未だか
何かに貼り付いている

何だ?
地だ

大地 ....
穏やかな時に巻かれて
ゆっくりと 歩み出す

全てが 変わるとは 言えないけれども
全てが 包まれても 癒えぬ

そう 知っているからこそ
雪は 解けるのでしょうか

木漏れ ....
淡い 蝋燭の如き光が
ぽんやりと観えては
吐いた息を 吹き戻す風な
気球が ぽんやりと 上がる

錯覚の奥に 閉じ込めた紙に描かれた
素敵な言葉が 舞う

雪も舞う 何時の間に ....
文字には 心が現れると 言うからね

本当は 洗わなければ ならぬ様な
心模様にだけは なりたくなくて

紡ぐ 言の葉 あと幾つ 重ねたら
あなたに 届くのかしら って

小さ ....
六枚目 座布団ふっかり包んだら 
 にっこり笑う 我ストラップ


二枚目とは 行かなくっても ねぇ 
ちょこっと 格好つけて 

お嫁に行って 欲しいのよって 
眺める君は  ....
桜でんぶと 言うけれど
紅梅の 色合いに

購買意欲も 募るよ なんて
韻を踏みつつ 踏み鳴らす

米粒畑に ちりばめた
さくらでんぶが 笑います 
うふふ あははで たのしいの 
 ....
妙に格好良くて 
あんな風に なりたいな 

こんなシーンに 生きたいな 
そんな世界に 行きたいな 

そう思えるようなドラマを 
製作者も 観客も 求めるのでしょう 
そこ ....
この 幾つもの 冷たい雪の奥に
円みを帯びた いつかの思い出が
きっと 詰まっているのでしょう

切っ先鋭い 刃のような言の葉
告げた方は 体よく忘れて 生るのです
継げられた者の ....
朝は 叫ぶ
大抵は 二度の 自己主張

一度目は 髪の毛を 引っ張り過ぎだと言って
二度目は 時間が 無いのだと 言って

編み込む 母の手を 煩わす
幼い頃は その 膝の上で
 ....
当たり前のように

元気だと
健康だと

誰かと誓い合うように
唱えた 譫言が

少しずつ
伝染を 重ねて

一枚じゃ 寒い ストッキングが
伸びて 伸びて

一度 ....
物音に ビクリとする癖と
心臓が バクンとする音が
交互に揺れる 真夜中に

どうか 迷わずに 生きろと
背を 押されているようだと

安心できるような
不安も有るけれど
安 ....
間違いは
誰にでも 有ること

だから 私は
責めない

責めたくなる
自らの 気持ちも

気にしたくないと
抗う 心ごと
シャットアウトして

この窓には ブライン ....
いつか ボクだけの とっときの場所へ
連れて行って あげる

そこには コスモスみたいな
もしかしたら チューリップのような
はたまた スミレみたいな
可愛らしい花が 咲いていてね ....
風車は大好き 
道すがら 白い羽根を発見すると 
ハンドル握る手が 歪むくらいに 嬉しくなっちゃって 

視線を逸らしては 危険なんだけれども 
くるくる クルル 廻る気持ちに 
 ....
立派な事を 書いたって
無感動じゃ いけないね

立派な事を 言ったって
無行動じゃ 伝わらない

こんなにも熱く こんなにも痛い
南部鉄器で沸かした湯の 飛沫が

とても 元気良く ....
歩道橋の光が こんなに美しい原因を
二人で考えようか

白く見える 横断歩道の平行線と違わず
意見の相違を迎えず 会話し続けることは
意外と困難で

好きなのに 好きだから 伝わ ....
君の居なくなった虚空を
ふんわりとした雲が 流れてた
何故だか 涙は 出なかった
何故だかは ハッキリしている
「喪失」でも「消失」じゃあ
ないからだ

それでも 繋がっていた  ....
気付かなかった だから
傷つかなかった ぼくは
気付かなかった きみが

苦しんで 苦しんで 苦しんで
もがいて もがいて もがいていたこと

愉しんで 楽しくて 笑い続けていた ....
バレンタインの夜
列車は 走り続けてた

妄想と 現実と 追憶の彼方に揺れて
ガタタン ゴトトン

あの頃よりも かなり重たくなった身体ごと
何処かに運んでくれそうな雰囲気

 ....
誰かが 誰かに寄せて描く 愛の言葉は
誰にも 馬鹿には 出来ない
無碍にも されたくは無い メッセージ

ただ この夜を 共に 過ごすため
そして 未来の夢を 抱き続けたいがため
滔々 ....
 多羅葉・たのもう・何の用


砂に描いた 愛の台詞
波が来る前に 読まないと
あなたの心が 離れそう

大丈夫 タラヨウに 任せよう
葉の裏に 文字を 書くんだ

カーボン紙みた ....
忘れた と 出来ない は 
全く違うね

最初から 才能が 開花されぬ 人間は
埋まっているだけだから
掘り出して あげれば 良いんだ

ブランクが 有ったって 平気

もともと 「 ....
自らにも問いかけてしまいそうな、
でも 永遠に答えなんて出ないような
不思議な心情のまま 紡いだ言葉を

目玉焼きの中に 閉じこめて
黄味と ふたり ゆら・ゆらら

記憶の海に 沈めたら ....
きんいろの
キミをみつけた

みどりのなかで

神々しいほどの
ほほえみ みえた

少し
恥ずかしそうに

そして
誇らしそうに

太陽の 光を
目一杯 受けて
 ....
耳を塞いだ台詞の奥で
お前の言葉が 突き刺さる

誰に 何を 言われても
引き下がらぬ 姿は
格好 良いよ

俺も そんな風に 生きたいと
誓った 筈なのに

寝転んだ 芝 ....
パチ、パチ、パチ
誰かに 褒められる事も無く
育った

パチ、パチ、パチ
数珠に似ているアレを
弾く

拍手喝采の 夢を描きながら
計算を 重ねた

数字には 強く 成っ ....
雪兎のような 色合いの
桃色カーテンに 透かした

スカシた アイツの コトも
痛む 腿の 筋肉も

ぷるる 震えるような

可愛らしさ
愛しさ

切なさ
痛さ?

 ....
反射鏡の こちら側から見た世界は
鋭角に 歪んで

鏡台に 腰掛けた私は
危うく 転がり落ちた

睫毛に描いた 何時かの思い出も
米粒に写経した 文字の如く
判別出来なくて
 ....
藤鈴呼(1080)
タイトル カテゴリ Point 日付
苦いトラブル自由詩2*14/11/23 8:41
木綿に描いた鳩ひとつ自由詩1*14/11/18 20:37
藍色のおしゃべり自由詩014/11/16 8:45
生きるのです自由詩1*14/11/14 10:54
芽吹きのドウダンツツジ自由詩2*14/11/13 9:32
スライスした 小さな言葉自由詩3*14/11/12 1:59
微妙な喩え・今じゃ・ほのぼのエピソード自由詩014/11/9 2:23
桜でんぶ自由詩2*14/11/6 19:14
ドラマのセリフ 自由詩2*14/11/5 21:38
盛り雪自由詩1*14/11/3 17:23
三つ編みの少女自由詩1*14/11/1 13:30
伸びたマニキュア自由詩1*14/10/29 19:13
心の騒音自由詩1*14/10/27 18:38
閻魔台帳自由詩014/10/25 19:52
いつくしみの丘自由詩1*14/10/20 5:16
くるり くるりと ゆめごこち自由詩2*14/10/17 23:45
立派な事自由詩3*14/10/16 20:10
シアバタークリーム自由詩014/10/15 20:34
喪失自由詩2*14/10/11 7:00
過去の栄光自由詩1*14/10/10 0:39
雪列車自由詩4*14/10/9 8:03
愛のポスティング自由詩1*14/10/7 20:51
ハガキの木自由詩2*14/10/5 13:01
ワオン自由詩1*14/10/3 17:52
ランチタイム自由詩1*14/10/2 18:21
金色の葉自由詩1*14/10/1 18:58
自由詩1*14/9/30 19:15
算盤自由詩2*14/9/28 23:15
もろこしうさぎ自由詩3*14/9/27 1:32
窓際の破片自由詩2*14/9/25 21:42

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