過疎化が進むと
大型連休時には
BIGドーナツが 形成されるらしい
まことしやかに噂された
コンクリート・ジャングル
隙間風に 項垂れながら
歩く 人影も
まばらになった
....
飛び立てぬ 鳥の行方を 考えている
先刻 過ぎ去った 雷鳴の 消える様を
何処までか 追い駆けて行く
嘆き
哀しみ
妬み
悔しさ
負けないで
そのフレーズが
空虚なま ....
去っても
忘れても
過ぎても
酷も
すももも
甘酸っぱい
落としても
疲労
少しずつ
気付きあげて
幾年月
コスモスの花が
散るように
浮遊しはじめた
空気の中 ....
零れ落ちる火球の美しさが 夜空に映えるショットを
ゆっくりと 眺めながら
過ぎ去った日々の思い出を 紐解いて見る
天井では ピーチク・パーチク
お母さんは 何処へ 行ったの?
....
カラメルソースの上にかけた
グラニュー糖よりは
洒落っ気に 溢れている
幾つもの 笑顔をまとめた パンジーが
寄り添う角度で
甘い心に 包まれている
あれは 雨に非ず ....
一段落ついて
皆で 自宅に 戻った
お父さんと
お母さんと
わたし
玄関先の 蔓が伸びて
アーチのように
迎え入れて くれた
薄桃色の 薔薇の木だ
一輪だけ ....
起きたてのテレビで
美味しそうなシーンを目にすると
食欲が出て来そうだけれども
辛うじて 目と指は 働いていても
内臓は 未だ 眠っている みたいだ
合歓の木に 語りかける
あれ ....
見落としがちな雑草から
逞しさエキスを注入しつつも
草を引っこ抜く 毎日だったり するけど
根がしっかりしている 雑草の代名詞は
タンポポ
雑な草だけど 粋活きしてるヨ
蛇 ....
あの頃 人間花火に成るんダ! って
本気で 信じてた
大きなダリアの花模様は
ほんのちょっと 仰々しかったけれど
其処に 空白の 心なんて
存在 しなかった
トレンディードラマ ....
ひと時として
同じ瞬間を生きていない 私達だから
気持ちが変わって行くのは
必然かも 知れないけれども、
悪しき風に 変わらんことを、
と 戒めたりもする。
口角を上げ ....
暗闇に ぽっかり浮かぶ 花たちも
そりゃあ オツですけれども
一瞬の 静寂とともに 視界を染める
白い 塊が
ガイコツの ようにも
キノコのようにも 想えて
切ないのでした
....
我先にと 咲く花を
夜空に 浮かべながら
会話にも 花が咲く
ねえ 私を 見て
私の方が 綺麗でしょ
競うように 散る花びら
一輪 一輪に
伝えたい
あんた達 どれも
サ ....
次々と 咲かせる華を 見上げたら
首が 痛く なりました
レジャー用の 椅子
ドリンクホルダー付きの 立派なヤツは
昔 スポーツショップで
衝動買い したの
会社の皆で 海 ....
氷を グラスに 入れたなら
ガラスは 汗を かくでしょう
ダイソーの 布コースターに ソレ乗せて
持ち上げたらば ポタリ・滴が
その音が まるで
昨夜 眺めた 花火のようで
....
当たり前の 形より
変わり種が すてき
きっと 空からの 贈り物だね
きみは つぶやく けれど
打ち上げて いるのは
地上 からなの
想いの カケラの
代わりだね
カキ ....
小さなスミレには
思い出の全てが 詰まってる
ずっと 土の中で
温まって 居た 気持ちが
真夏を迎える 直前
花と化して 艶やかさ 増した
鮮やかで 冷たすぎる 水滴をも
....
久し振り
雨粒 一つ 一つが
ゆっくりと 煌めいて
わたくしに
挨拶をして くれているかの ような
錯覚
それでも
嬉しくて
幾つもの 笑顔が
惑いながら
揺れた ....
ぷろろん ぱろろん
ぽろらん むろらん
どんな音にしたら
聴衆が どよめくだろうかと
本気で考えて
鍵盤の上で 眠ったモノクロ
猫が行き過ぎる街
音が粋すぎるマチが合わな ....
メッタリ もったり ノッペリとした君が
曲水の途中に 貼り付いている
なあ お前は 誰だ?
もしかしたら 君は 黄身なのか?
気味悪いなんて 逃げないから
そっと 耳打ちして ....
メローイエローって どんな色だったっけ?
思い出せないから 自販機の前で 考える
メローイエロー 懐かしいねって 呟く前に
セブンアップが 目に入った
これ 目玉に注いだら き ....
いつまでも 忘れられない
幼心の 思い出は
心が 大きくなっても
アタマデッカチの 妄想を
覆すかの 如くに
綺麗な ままなんです
宝物だよ
そっと 人差し指 立てて
内緒話を ....
やっぱ アタシは
この子が 好きだ
そう 思う
瞬間
ひいき目は
イケナイことだと
知って いるけれど
鷹の瞳に
射竦められた
あなたの 唇と
おなじくらい ....
卵が足りなくて
スーパーに 行きました
生きていた頃の
黄色の かわいこちゃんを
連想すれば
もう 何も
口に出来なく なってしまう
唇を
ゆっくりと つけて
....
あの頃は とても美しかったのに
ちょっと 寂れてしまったと
淋しそうな 横顔が
錆びついて しまいそうな 街並み
羽根が 無くなったら
扇風機とは 呼べないんじゃあ ないの? っ ....
ここに 平行な管が 存在し
液体が 静かに 流れるように なっている
こねくりまわした挙句に
小麦粉だった などと
言わないで 欲しい
固体を総括するシステムは
開発途中なんだ
....
翠の赤子がぶら下がっている
そう思い シャッターを切った
もこもこの身体は 温かろうもん
今日び ブームを迎えている
ゆるキャラの仲間入りを
お前も 果たしたいのかと問えば
....
とろけるくらいの恋なんて 知らなかった頃
人生の濃ゆさだけを 妄想しながら
飛び跳ねていた僕は 鯉のようだった?
尾ひれのついた 四方山話が 飛んで来ないかって
呼び寄せた つもり ....
あなただけに告げる「ワタクシの秘密」と言う台詞が
どうも くすぐったくって 仕方が無いのです
地図に無い場所を求めて 彷徨う旅人だとか
誰も受信できぬ電波を 感じる肌が
むず痒くて ....
すいせんのう
面白い 名前やのう
可愛らしい 花びらなのに
何故に 翁の 名前付く
大きいのう
葉が
もふもふだのう
のうぜんかつらの曲が
リフレインする
能生繋 ....
ペンギンの群れを
ずっと 見ていた
ヨチヨチ
ヨチヨチ
幼稚だねって 思えたけれど
たった一つの 用地買収で
こんなにも イラってするの
なんでだろうって 自問自答
....
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