情熱って言葉は何となく青臭いよなー
なんて語っている今が青臭かったよなー
なんて思うのは何十年後なんだろうね
その頃私はいるんだろうか
今の情熱ってば何じゃらほいって考えてみたら
目 ....
粒揃いの中に 大きさ違いが三つ
一つは大きすぎて
一つは小さ過ぎて
一つは太過ぎた
太巻きの中身ならば 多い方が喜ばれるんだもの
あとはカラフル模様に散りばめられて
たまに絵なんか ....
風邪を引いたら桃缶と相場が決まっている家庭で
炬燵に蜜柑を乗せる程のステータスには包まれなくて
冷風を待ち侘びながら真夏に食べた冷風麺は
かの土地で「冷やし中華」と呼ばれた風
素材 ....
ヒラリヒラリと舞う花も
雨に濡れて くったり萎む時間帯
朝顔 昼顔 夕顔と
ずっと眺めていられないから 美人は得なのね
印象的だから
すっと視界に入ったまま
脳裏の奥深くに蠢いたま ....
人の裏を掻くマゴノテ
孫の手が育つ迄には
あと二十年位必要ですからと
ニジュウボシテントウが
黒目の代わりに玉のような背中を
こちらに見せて呟いたけれど
信憑性はどのくらい
太陽 ....
物を知らないと言うことは
恥ずかしいことだと思いなさい
人の心を思いやると言うことよりも
重大な過失だと信じなさい
十代の頃
硝子のハートを抱えた僕は
そんな台詞に
一喜一憂した ....
ぐうるりと動かして ぎょろりと留める
黒玉の部分は どうやったって動くから
白い部分が 均一になることはないと独り言
画面の余白に従って カーソルと動かすと
カースト制度に促される
....
青空を海に見立てて
中央の粒を見やる
角度によって 黄色っぽくも 見えますし
周りの色合も それぞれなので
オリジナル感覚が 広がる
鯉を突く 鷺の姿を
直接 眺めた訳では ....
クリア オーロラ レインボー
あなたは どれが すきですか
わたしは ホワイト 忘れ得ぬ
幽霊みたいな 美しさ
重ねて行けば ブラックに
代わる不思議も あるでしょう
戻る戸惑い ....
哭きながら 栃の実を探す熊
今年は身入りが少ないのと嘆く
貴重な食料源を探し求めて山の中を歩くと
苔生した石が見えて来る
古びた南部曲家の奥に眠っていた馬たちを
ゆっくりと回想す ....
垂れ下がる実の向こうに
今年の豊作を祈る
今回の方策は如何でしたかと
進言する若者
拒絶する重たい実が
ごろりと横になる葉は
意外と頑丈
枝に掛けられた ハンモック
大 ....
秋晴れの庭園 左側に翡翠の原石
雲の向こうに にゃおんと鳴く猫を見た
銀杏並木とは言えぬ たった一本の存在感に
デクノボウなんて癒えなかった傷を塗り込む仕草
後ろを眺めて前を向いて ....
朝は土砂ったんですけどね
直ぐに雨上がりと照り返しの太陽
暑いくらいだわ! 夏は終わったんかい!
と ブツブツ言いながら闊歩する
雨樋の上にある杯みたいな形が
とても御洒落で思わ ....
芋虫の行進
葉の隙間を ウネルように
まるで 空が我等の大地であるとでも
言わんばかりに
バカンスを楽しむ
バカはカバだなどと言う格言は
唯だの言い間違いだと信じなさい
尺取 ....
とろけそうな地の色に
流れ出す血の色が 映えている
生え際の隙間から
飛び出した 白い眼も
焼いた魚のように
静かになる夜
痺れるのは これが
電気ウナギだからだよ
....
からめるにからめとられてからまる
からのまるをだきしめる
めるもだんすをおどる
るんるららとさけんでみる
もるという単位を思い起こしてみれば
何だか小難しい計算式も脳裏を蠢いて
も ....
道沿いのコスモスが歌う
妖艶な触手を張り巡らせて
おいでおいでと手招いていく
こちらには 海と山と谷と渓谷がありまして---
ちょっと待ってくださいよ
谷と渓谷は どう違うんですかい ....
ぷらりんと
垂れ下がるヒミツ
重力に従い
反抗することもなく
垂れるは贅肉
何て可愛げのないお話で
爆笑を捥ぎ取るより
果実の美しさを
追及してみましょうよ
皺の形成 ....
夏には 黄色い向日葵
昼には 大きな 太陽
光の色合いは
凡そ そんな イメージ
歪んだ心を もっと傾げて
肩凝りが する位に 曲げた首を
何とか 支えたいと
頬杖を付く
....
私を敵に回すと怖いわよ
蔑んだような口調が
渡り廊下に響く
吸収素材ではあるが
温泉の如く 生暖かいような記憶
ぼこりと湧き出る雫は
不可思議に折れ曲がり
光の十字路を生み出した刹那 ....
脱出できずに苦しんでいた時もありました
声を出して 逃げ出した朝もありました
何時だって
起き出して 打ち震えた瞬間に
支えてくれる腕に
安堵の溜息を
漏らしていた気がしていま ....
すぅと伸びる愛おしさに
戸惑い ひとおっつ
ダービー馬の 尻ぬぐいだけしている
ポニィテェル ふたあっつ
リボンは垂れるから バレッタを
パサリと触れた 涼の手を
ゆっくりと ....
流された夜に
静かに呻く唄は
仄暗い水路に
ゆるやかに隠され
存在すらも
不確かな 憂鬱
トドメは 鈍色の刃で
煌めく 星の瞬きより
深く 突き刺さるよう
凍る季節を待ち侘び ....
透明な羽根に感動したことも忘れて
思い出す春巻
カリカリの茶色めいたクッキー
忘れかけた ツクツクホウシの音色
明け方の轟音
眠れぬ枕元に立つ人形
誰が動かすシャレコウベ
....
ふと見上げた夜空に
月が浮かぶ様も
眺められぬ
日常下にて
ツキを探すことばかりに
かまければ
星空と見紛うこと
いと哀し
つきはまるいと
だれが きめた
....
もしかしたら 笑えるかもと
楚々とした 風に乗せて
あなたが笑うから
馨しさのみが 心に残り
私はもう
何も 癒えなくなって しまうのでした
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。 ....
雨樋から伝わる 激しい水が
白く染まる
そもそも液体は 透明であるのに
疑問が浮かぶ
しとしとと そんな音など
一度も聞いたことが 無かった
耳を掠めるのは 何時だって
....
建物の中は小さいけれど
太陽の恵みを
甘さへと変換している
空いっぱいに広がる明るさをくれたのは
あの太陽
だから
ハウスミカンの味は
チイサナシアワセ
甘いと感じられる心 ....
河原に生れる ネコヤナギ
少し春の矛先を帯びた風に吹かれて
ふわふわ ふわふわ
綿毛をも 連想する 頃合い
昔は ザクザクと 赤い筋を作りながら通り過ぎた
背の高い 緑のカーテンも
....
隙間を埋める
魂の光
神々しさなど
あるものか
気味の悪さに
埋もれた夜
ササクレるには
未だ早い
ツメが 必ず伸びて
白く 染まるから
別に 今流行りの
....
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