雪を知らない彼のかわりに 雪とりをしているあいだに 彼は夢の国へ ひとりで行ってしまいました   夢の国へ 彼はでかけてしまったのだから もう髪を切ってもいいんだよ   影に言われても     髪を切 .... 僕の誕生日のお祝いに 空旅にでたままの 兄とプロペラ機に乗る夢をみました            僕の口は開くのに    何ひとつ 言葉にできない扉のむこう                   くやしま .... スプリングのいかれたベッドで
海にいけないかわりに
ジーンズは水着に 頭にシュノーケル
ここなら溺れる心配なんていらないさ

自由気ままに 泳いで潜れる

いますぐシャツを脱ぐなんてため ....
いつもはボサボサの髪の毛だけれど
クシなんか通してみる
そう きみがやって来る日だから

間に合わなかった片付けは 
クローゼットに放り込んで

きみにあげる約束のコリントゲームはいい色 ....
林を想わせる湊は
どんな暗闇でも見える風景の写真です

それは希望のひかりを放っています

写真のむこうがわと繋がっているから
瓦礫の山で
僕たちとたいして歳の変わらない少年が火をおこし ....
真夜中のわるがきが目を覚ます
それにあわせてしゃべりだす
ぼくたちは すぐに時間切れ
目をこすりながら
電車のベルにせかされてる

きみの言葉は光の川で
いくら聞いても聞きたりない
ぼ ....
きみがついた嘘で誰かが傷つくよりも
きみのほうが誰よりも傷ついている

ながい時間をかけて手にいれた言葉は何のため?

僕はきみのことを守っているふりで
自分のことを守っているだけなんだ
 ....
日曜日はあっという間に夕方になる
神様がいじわるしてるんだ
大好きいとことおかし屋さんのパチンコの約束をして
電車の窓からさようなら
電車の窓から見える
町の電気の看板がちいさくなるうちに
 ....
潜るのが楽な海を教えてやるよ
船乗り達に教えられたのは 夢の海

暖かく
どれだけ潜っても 苦しくならない

夢の海に潜ったままの少年たち
陸へのあがりかたを忘れたから
友達の背中に詩 ....
おせば倒れるような 頼りないみどりいろの塀の庭で
それは八重桜のふる夜でした

少年は僕のことを何から何まで言い当ててみせました

彼はきっと
1000年まえに 海原で生き別れになったおと ....
風の行方を見にいこうよ
名前も告げずに電話口
あいつの気まぐれ 僕の楽しみ

気乗りしないふりをする
あいつからチョコレートをせしめるために
風に飛ばすものを鞄につめたら 丘のうえ
風の ....
雪はこの星から すこしだけ 
ぼくたちを遠ざける
よけいな音をすいとりながら
ぼくたちを この星から遠ざけるんだ

気まぐれでさした傘には
静かに 雪が降りつもる
それは ちいさな奇跡の ....
永島大輔(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
軽蔑自由詩011/2/11 14:02
さびかけのアルミ缶自由詩210/10/3 13:17
海にいけないかわりに自由詩210/8/8 19:09
コリントゲーム自由詩110/6/26 19:48
林を想わせる湊自由詩010/5/26 19:41
真夜中のわるがき自由詩110/5/2 19:24
ふるえる肩につもる雪自由詩010/2/21 12:55
日曜日までねむりたい自由詩310/2/20 9:32
夢の海自由詩410/2/14 13:50
1000年まえに自由詩210/2/11 14:03
風の行方を見にいこうよ自由詩110/2/8 17:49
春の繭自由詩110/2/7 11:30

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