遠い日
もしも世界が
かなしみで一杯になってしまったら
天使たちの目には
大粒の涙が満ちてきて
ときに耐えきれなくなった日は
雨となって
地上に降りしきることだろう

でも
もしか ....
今 わたしには見たいものがある
窓ガラスの向こうの木立の先
に流れる稜線のはて遥かに広がる空
の上に揺らぐ大気圏突き抜け
さまよう宇宙へ
(願望ではない意志の)
視線を凝らしているのだ
 ....
ぼくはにんげんだから
月に一度はさかなににって
屈折する水の中から世間を眺めてみたい
ぼくはにんげんだから
月に一度はいぬになって
気にくわぬ奴らを噛み付いてまわりたい
ぼくはにんげんのお ....
子供等が
影踏み遊びに興じている
こんな遊び
いまでもするのだというかすかな驚き
無心に ときに真剣になって
人間をではなくて
影を踏む
という行為
(大人は心の中にまでも踏み込んでく ....
喉の長さを意識するようになったのは
最近 言葉がやけに痞{ルビ痞=つか}えるようになってきてからだ

喉といえば
喉越しのビールとか
ウソツイタラ針千本ノーマス
あるいは扁桃腺の痛みぐらい ....
量子力学のパラドックスに「シュレーディンガーの猫」というものがある
じつは原子爆弾もコンピュータも
シュレーディンガーさんの方程式で動いているらしい(多分)
入門書を何度読み返してみても
一向 ....
セミはどうしてあんなにおっきな声でなくの?

ある夏の暑い日 娘は父にたずねた
きっとまわりがうるさいからじゃないかなぁ
それで娘が納得したかどうか忘れてしまったが
今年 突然思い出した
 ....
ときになにか
とんでもない忘れ物をしてきてしまった
という不安に駆られることはありませんか?
今朝 出掛けにストーブの火をきちんと消しましたか
妻に見られたらただではすまないメールも消しました ....
Kazu.(8)
タイトル カテゴリ Point 日付
秋雨自由詩009/12/1 9:08
位置自由詩4*09/11/18 17:14
自覚自由詩0*09/11/16 17:00
影踏み自由詩1*09/11/13 13:01
自由詩2*09/11/10 9:05
半死半生−シュレーディンガーの猫−自由詩3*09/11/8 18:29
セミ自由詩009/11/6 16:50
忘れ物自由詩1*09/11/4 15:27

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