ぬるい羶血が
知っている、と嘯くと
罰は犬の体に
日照りの熱をこぼす

忘れられた公園
そこで摘んだ蓬

焦熱の中につながれた
子供たちの肋骨は
ひらきとじ羽ばたいて
阿頼耶識を ....
他人の病気は
うつくしいのだ

見舞いの言葉を
喉でとどめて

細った鎖骨を
じっとじっと見る

わたしはわたしを
一秒たりとも

許しはしない
のだけれど

それがなん ....
検索エンジンの会社の
小さな白いバンが
都市の毛細な通路を
縫うように走るのは
世界がほろぶ物語の
せつない伏線だろうか

誰も見なくなったネットに
きのうの生活が
褪せた色にかため ....
霜降る雪降るどんより曇天
どんと置かれどんだけ
脂肪

細くしたたる汁白いしるしする
スローにすするそっとすする
気を震わせふれさせては
ふるえながら死んだから
氷水

油滴箸先ア ....
水母ゼリーの月光振動
白濁のパルス苦く静かに
クレーターあける
クレーターあげる

春くらい咲く前に
暗い桜咲く前に
クラッシュの後輪は
フラッシュの光輪に黒く

クリーチャー苦し ....
hinoa(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
煉獄自由詩209/10/30 23:22
隣人なんか自由詩209/10/17 22:52
箱庭自由詩209/10/4 23:42
ラーメン自由詩109/10/1 0:50
宵闇自由詩309/9/30 0:22

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