一言で
闇を
止めることが出来たなら
苦労などしない
一言で
死を
止めることが出来るなら
苦労などしない
一言で
世界を
滅亡の淵から救い出せるなら
犠牲はいらない
一言では ....
「彼女」は
折り重なって眠る自分に出逢おうと
霧深い山道を行きました
自分を断罪するように歩いて行きました


「彼女」は
耳が痛いのです
耳がとても痛いのです
三半規管が機能してい ....
アズーリに塗り固められた一軒家
この家の長男は
原稿用紙を与えられると
原稿用紙に
“この物語は”という書き出しから書き始めて
“物語”という単語のそのものの蘊蓄などを書き連ねてしまって
 ....
此処は左回りの回転磁区
あらゆるモノが左回りに回転し
あらゆるモノが互いに先回りし合う回転磁区


回転磁区、地磁気の乱れに弱く
回転磁区、老人には辛く苦しい高速回転
回転磁区、遭難死も ....
「僕」は
悠久の遊びを
悠久かくれんぼを追い駆けてきた
ボビーを、背後のケインを追い駆けて
“次”の
かくれんぼを防ごうとしてきた
「僕」のしてきた行為は
無意味だったのかも知れない
 ....
パパ
私には見えない友達が居たの
本当に居たの
嘘を吐いてはいけないと学んできたから
嘘を吐いてはないの
私は
あのグループの人達のように息を吐くように嘘を吐くことをしないことは
パパが ....
みんなと
居た頃のことを思い返すと
悠久の遊びが思い出される
「僕達」は悠久の遊びをしていた
そこに介在していたのは
見えざる手だったのかも知れない


「僕達」は
人間とは
欲望 ....
いつかの
藍色の夕暮れ時の
郊外の
「青年」の
魔窟への憧れの発露
どうやら
「青年」は
“アンダーテイカー”の入場曲(「ザ・グリム・リーパー」「レスト・イン・ピース」「ダーク・サイド」 ....
「夏の空気が
彼の似姿になって
見えるものよりも
見えないものを覗かせる


夏は
懐かしいことも
哀しいことも
それから
思い出したいことも
呼んで来てくれる


彼と見 ....
震えてた
ニシノカ●に
そんなもんじゃ震えない
そんなものは震えじゃないフザケンナって言いたくなるくらい
震えてた
痺れ、吐き気、寒気、全部本当のことだった
学園長が這い回ってた
PTA ....
「エキストラ・ウォーキング・ゾンビーズ」




あっちこっちで始まっていました
あっちもこっちも吹き飛ばされていました
僕のポジションは端っこでしたから
間違っても先頭にはならなりま ....
出来事の奇妙さに
不気味さに無機質さに
呪術に
気付いた時には
ザカリーは森の中


追いやられたと証明は出来ないけれど
優先順位を崩してまで
秩序から外れた
ザカリー
追い立て ....
ちびまる子ちゃんを観てても
ちっとも平和にならないことも
平和通りとかも
ちっとも平和にならないことも
はぐれても
助けてもらえないことも
あれやこれやが歪みでも
ヒステリックになっては ....
モザイクの中での消去や歪な挙動をみせる男の
首筋まで裂けた口が
映像として繰り返し上映されている夜は
使い魔を使って愉しむレインボーマン


とある一家が消えて
モザイクの中に消えて
 ....
終わってしまうのさホーリーナイト
終わってしまうのさハッピーエンド


セレナーデは途絶えてしまって
オルフェーブルだって何時か死ぬ
けれど
心だけは支配させないと意気込んでみるのは
 ....
{引用=
崩れる
崩れ落ちる
私の
下半身を見ている


夜遅く
変容する
誰からも知られない場所で
私の過去、現在、未来
誰にも知られない場所で


蛙が溶ける
私の隣 ....
灰は「降り出す」と私を脅した
薄く淡くガーゼのように
「口を窒息させる」と私を脅した
溶け出せば
雪解け水のようになり
末端までも「窒息させる」と脅した
そんな
脅しも注意深く見れば
 ....
弄り過ぎて
崩れ落ちる
頬紅が似合わなくなる顔
孤島のような寂しさに
耐えられずダウジングしていたのだけれど
誰にも示し合わせていなかったから
今日も明日も見つめるだけで終わってしまう
 ....
ザックリ
バッサリ
アキレス腱を
ザックリ
バッサリ
叩き斬る
ギッシリ
ビッシリな
アキレス腱が
ビッチャリ
ビッチャリ
飛び散る、春


琥珀の一部であった
お前の魂 ....
抉る子供
服は赤く
鼻を啜る
抉る子供
涎拭い
母親を
見つめている
赤い服で

森へ入る
口を開けて
空へ昇る
口を閉じて
消灯の無い世界に
漠然と不満があって
服 ....

血を含んだ風が
時折吹いて


血を含んだ塩が
髪にこびり付き


血を含んだ夢が
時折手折られて


血を含んだ花が
風に揺れている
秋の風に吹かれつつ
サラサラと零れる欠片を思い
秋の雲を見つめつつ
カサカサと這う影の立脚に感づく


秋、怖い秋
金木犀が香る
秋、怖い秋
金木犀は異界の香り


秋は奪う
 ....
去年のプレゼントを頭蓋に嵌める、決着には程遠いが
今年は来ないのか、それも意図的に
耳鳴りが止まない、呼び出し音のように
起承転結を知らせる


夢は藍色の液状で、毎夜垂れ込んで来て、塗り ....
末期だ
既に末期だ
寝ても覚めても
末期だ
色々と末期だ
蓋を開けよう


四六時中の痛痒
光に拒絶反応が出て
頭部は痺れ
痛みが鈍く蜷局を巻いていた


末期だ
色々と ....
タクトを振ります
この夜に
高い建物の屋上で
タクトを
粒子達を操り、星々を引き寄せ、声無き声を揃えて、君を一人にしないように
タクトを振ります
              
タクトを振 ....
紛いなりにも
一度生えたのなら
拭い去れませんよ
それは拭い去れませんよ
夜には光りますよ
消滅はしませんよ
焼却も出来ません
普通の方法では
そういうものなのです
それはそういう ....
異常な口で笑い
異常な声で笑う少女
異常な聴覚を持ち
異常な音を始終聴きながら


異常な躾を受け
異常なしきたりの中で
異常な発達を遂げ
異常な涙腺を持つに至る


異常な感 ....
きっと“ふとっちょさん”はいるよ
そう言ってあの子は
きっと“ふとっちょさん”はいるんだよ
そう言って何処かへ


周りの人間の身にもなりなさい
そう言って母は
周りの人間の身にもなり ....
グロテスクがある
グロテスク・デスマスク付けて
徘徊する
徘徊しても気にならない
グロテスクな空き地がある
グロテスクな子猫が
グロテスクな土管の上で
グロテスクな童話を諳んじている
 ....
以前から目にしていたけれど
この所目立っている
プラスチックの彼
木枯らしの中で
踊っている
躍動感たっぷりに


以前はよく目にしていたが
この所見かけない
マイナスチックの彼女 ....
ゴースト(無月野青馬)(131)
タイトル カテゴリ Point 日付
デッドリンクの日[group]自由詩2*13/11/22 4:23
黒雲の日[group]自由詩2*13/11/22 4:15
ファミリアゾーン自由詩6*13/10/30 22:51
左回りの回転磁区自由詩2*13/10/29 4:28
悠久かくれんぼとは何だったのか?自由詩1*13/10/24 3:26
悠久かくれんぼの拡散自由詩1*13/10/24 0:55
悠久かくれんぼ自由詩2*13/10/23 22:07
ロックシティ・オブ・ザ・デッド[group]自由詩3*13/10/19 0:49
トムソーヤー卿自由詩4*13/6/10 20:03
ゾンビ・イン・ハイスクール[group]自由詩3*13/5/22 23:49
体育の授業中は哀しくなる事が多かった 5[group]自由詩2*13/5/22 23:48
ザカリー[group]自由詩4*13/4/22 20:09
メルヘン・オブ・ザ・リビングデッド[group]自由詩2*13/4/22 5:03
レインボーマン自由詩3*12/5/28 13:55
BADEND記念自由詩1*11/12/25 23:53
涼子、溶解自由詩3*11/2/18 20:01
自由詩1*11/1/12 1:05
自由詩3*10/12/18 13:04
切り裂き魔マコ自由詩4*10/8/29 0:15
蝸牛自由詩410/2/25 19:03
風の街自由詩110/2/25 18:52
自由詩3*09/10/9 19:14
パラダイスシフト自由詩3*09/10/9 0:00
末期自由詩6*09/10/8 3:21
指揮者自由詩4*09/10/6 5:29
ヒカリゴケ自由詩5*09/10/5 17:58
異常自由詩4*09/10/4 19:11
母娘自由詩1*09/10/4 17:15
この街のグロ自由詩1*09/10/2 18:04
プラスチック、マイナスチック自由詩8*09/9/30 16:52

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