「こんばんは。ご機嫌いかがですか?」
暗がりから現れる“青いふとっちょ”
眠れない夜半
どこからともなく
やって来ては
僕の悩みを聞いてくれるんだ
心強いんだ
「今日はどんな嫌なことがあ ....
「出ておいで、準備が出来たから」
満月。午前三時。公園。
魔神の子が遊ぶ為のジャングルジムの下
魔法陣の真ん中で花束を踏みにじれば、目蓋のようにドアが開く
右手の爪。左手の爪。
自ら ....
忘れられていくのですね
小さな爆発なんて
世間の人は皆
悲しむべき悲劇の内の1つなど
簡単に忘れてしまうのですね
小さな出来事だとして
男娼をさせられていた青年、子飼いの少女と連れ ....
日常は紫で溢れていた
「電車が来ます」
点滅が知らせる
シャリバンみたいな顔をした先頭車両が来て、奇星に連れて行かれる
日常は紫で溢れていた
車内にはサイケデリックなtatt ....
動かせる物なんて何も無い
ただ、泳ぐだけ
ただ、眠るだけ
満潮の時に死ねたらいい
出来れば濃霧が立ち込めて欲しい
毛細血管しなびれて
満潮の時に死ねたらいい
動かせた物で ....
ふと、した時
この世の全部は、蜘蛛の糸に覆われているのではなかろうかと、
心配してしまう
心配性の僕は
心配してしまう
勘ぐり屋の僕は
ふと、した時
魂の全部は、蜘蛛の巣に捕らわ ....
金粉塗れの快楽
金粉塗れの快感
金粉塗れの全能感
金粉塗れのクラスメイト
金粉塗れの教育者
金粉塗れのPTA
金粉塗れが蠢き
金粉塗れが集う
作り替えられた学園
....
離れていく
手を
掴めない
泣き出した
子を
あやせない
私には、子宮が亡いから、あなたを留める事も出来ない
私には、乳房が亡いから、あなたを繋ぐ事も出来ない
....
立ち尽くす、夕暮れ
雷の鳴く頃
傷口を縫い付けた鋼鉄の糸を噛み切り
雷の鳴く頃
沈黙を破って
鴉等は己の声
針のように
摩天楼へ突き立て
墨が降ったかように黒い雨が注が ....
安売りした自分
零れた落ちた時
笑われる
必然に
呪われる
必然に
親の愛情貯まらなくて
愛の無い大人に成ったようで
彼、全身の骨を
等しく
折られています
折れていれば ....
薄闇
床闇
死が詰め込まれて
予行演習しているかのような工業団地付近
(よく見ろ)
(貘だ!)
切れ長
面長
薄紅
薬指長い
ソリに乗った卵形
颯爽登場
詩と死 ....
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