あるあどけなさのなかで
こころを解いた きみの睫毛に
七色の光
ぼくが望むべくもない未来

頬の冷たさにとまどう
その柔らかい白の闇に溺れてゆく
思いだせば luv & hatred
 ....
理念よ 重き翼の理念よ
寡黙な唇を割って 朝日のように
白く眩しい また凍る泉のように
透明で穢れのない 声を

足元で戯れる記憶の娘たち
どこへでも歩いていく軽薄の子供たち
いまはすべ ....
掘る土の固さ
上下する肩の重さ
あてどなく進み滞っては流れる
水のように豊饒の鉱脈を望みつつ肉体は運動する

無から有を
創り出すことなど可能かと
疑う気持ちがあるうちはきっと
セレン ....
戸口出て
パリンと晴れて12月
長い時間を費やした仕事を
さきほど終えて
おおこれが燃え尽き症候群かと
ひとり悦に入っている

失ったものが多い
損なったものも多い
こんな面倒なことにかかわらなければ
もっと楽しい十 ....
君の声が水色の海をわたっていく
さえぎるものない視界に
エコーをひびかせて溶けるように

指先でもてあそぶ砂
帰り道をしらない石ころ
路上で太陽ばかりが勇躍していた

振り向くたびにそ ....
こんなにたくさん素敵な絵画や詩を
小説を映画を知っているあなたは
きっといままで美しいものを呼吸し
悲しいことを目撃し
誤解と幻滅に息苦しさを覚えながら
歩いてきたのでしょうね

花のよ ....
きみに似ただれかが
廊下を歩いてくる
窓のさっしは手が切れそうに
冷たい冬を具現する

ぼくのポケットに
ちいさな勇気をしまって
階段近くの垂直と平行が
自尊心を失う場所まで

高 ....
結局自分が一番好きだったのは
あの人だったのだな、と
あとから思っても間に合わない

その痛みは経験として蓄えられ
次にはもっと賢くなっている
という類のものではない

手にしたはずの ....
夜はため息の連続
線路を冷たくぬらす朝の
鎖骨の硬さにも似た
確かな孤独をなぞり

なにもない虚空の中心で
太陽はのびやかに残酷に
眼を手を声を営みを
射るように記憶していく

朽 ....
軽薄さはサヴァンナへ駆けだした
あっけにとられて僕たちは
雪の結晶を見失う
とか

頑張っているなあ、と久しぶりに
自分の教え子の近況に触れて
自分も頑張っているよと
伝えたいけれど無 ....
軽薄さを曖昧にぼかして
一輪の草 風に踊る
仕方なしに去来する思いを
吐き捨てるための錠剤たち

時間こそがすべての源泉で
ひとの営みをめぐるすべての不安は
パンタグラフを走る
細密画 ....
夜に旅をしていた
亡骸の
軽い足音を聞いていたら
もう戻れなくなってしまう

草ばかりが広がっている
広い場所だった
帰り道はわからないし
どこへ向かっていたのかも分らない

声だ ....
この両手いっぱいに こぼれるくらいの
ガーベラの花束を
小さなベッドルーム 埋め尽くすくらいの
うつくしい花束が きみにとても似合う

雨が降るたびに少しずつ秋がちかづいてくる
いいわけも ....
白い雨に打たれてキミは
横断歩道に立ち止まる
奪われていく体温も
すべて時の比喩だった

ちいさい よわい やさしいものを
なんと名づけても正しくはない
キミの未来に光るものを
なんと ....
ああ掌の石のつぶてをもって
君の正義を証明すればいいよ

さあ辛いことや気に入らないすべてを圧し拉いで
忘却すればいいよ

逃げ出す先があると過信する
長い坂道 降り出す雨がきっと
君 ....
充填された
ミルクのような霧の中で問う

片付かない問題を抱えて
森の中

足を浸した水の中に
見たことのない生き物が棲んでいる

勢い込んで走る特急列車に
その側面にこの身を添わ ....
空の彼方
とどまらぬ言葉たちの墓場があり
雲にたとえられて
蠕動している(墓場は成長している)

きみの不自由さを
解き放つものなど
他人の手からは
与えられはしないよ

ふっとわ ....
愛しているとつたえようと
ことばをさがして それをやめた
瞳は光にとまどうでしょう
あなたがふりそそいでいる

森は深く
水は冷たい
霧のように時が晴れる
すれ違っても
出会えなくて ....
愛してるという言葉で
何を伝えられるだろう
愛しているということの意味を
その響きに見失っていないか

回転する孤独の中で
君は息を吐いた
君が息を吸った

ありふれた未来のまがまが ....
音楽は砕けて消えていく
声はいつまでも波にくるまれている
もし、いま言葉に頼るのなら
ぼくは、何を伝えただろうか

愛は不在通知の裏側で踊る
あなたへの距離をどうして消し去れる
音楽はい ....
石段の上に腰を下ろして拾った柿を食ったら
随分まずくて捨てた
雲が途切れていく向こうの
群青の空

この静かな空間で
脳が死んでいくような気がして
おもむろにズボンを下ろして
パンツを ....
これでおしまい

さよならする
かなしいきもちに
さよならをする

なかったことには
できないのだから
おぼえているしか
できないのだから

これでおしまいにして
このさきのえ ....
落下の速度を毛羽立ったびろうどで計ろうとしても
それは無理なはなし
皮膚の間合いに落ち込む沈黙に
耳を貸そうったって土台出来ない相談だ

言い訳は虚空にこぼれて散華していく
ただ幻のように ....
君の記憶は教室に留まって
ぼくは忘れていくばかりだ

あなたの記憶はこころにあふれて
授業のことは忘れていくばかりよ
共感は革新よりもつよい

自分と同じようなことを思っている人が
言葉を
声を
形にしていることに
僕たちは動かされるのだろう

でもそんなものは
詩じゃねえよ

忌避嫌悪唾棄した ....
煩雑さだけが雨に相応しい
耳の奥で小さく響く拍動
夜は誰のものでもなく訪れ
朝は誰のものでもなく再訪する

代価はいつ支払われるのか
おびえるように逡巡し
砂の山を築いては四季を認める
 ....
束ねられたさびしさを解くと
ふっと花の香りがしたようで
そのことを伝えようと振り返り
不在に胸を踏みつけにされるようだ

音も声も湿度もすべて気配の中にないまぜ
微笑も寝顔も怒ったときも輪 ....
髪と髪の狭間に青く
釉薬を塗り重ねたような闇
古寂びた寺院の奥に
水を湛えた器

紙と紙の狭間に深く
ひらいた掌のような蓮
連理呼吸さえ白く凍る
夜の淵で濁っては落ちる

夢より覚 ....
もう声はひび割れている

擦過傷の目立つ真空の中で
またはエタノールの中で
ひらひらと
(舞い上がるか、舞い落ちるか、)迷っている

影におびえることはもうない
人間さえも気をつけてい ....
瀬崎 虎彦(381)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
教壇詩集文書グループ10/1/29
投稿作品
luv & hatred自由詩115/2/28 1:27
扉より自由詩214/12/30 16:52
地中に降る夢自由詩014/12/7 22:03
冬が来る自由詩114/11/19 20:20
博士論文完成自由詩014/9/29 0:25
振り向くたび自由詩214/8/2 10:11
花のように 歌うように自由詩014/1/23 4:48
自尊心を失う場所自由詩014/1/20 6:44
一月を生きてみる自由詩014/1/18 19:39
儀礼自由詩014/1/3 22:11
ですよな自由詩113/11/25 3:21
帰郷自由詩213/10/16 1:00
僕たちの今を正しく生きる術はない自由詩113/5/2 1:20
Ah, dear gerberarium自由詩213/1/13 20:58
雨止まず自由詩013/1/12 23:10
うつくしい人自由詩012/12/28 0:52
君に取り戻そう自由詩212/12/26 22:42
言葉たちの墓場自由詩312/12/25 17:41
あなたがふりそそいでいる自由詩312/12/24 1:04
純粋な絶望自由詩012/12/21 1:32
甘すぎる幻想自由詩112/12/21 1:04
ズボンをはきなおした自由詩412/12/12 22:35
このさき自由詩212/12/10 0:24
無理自由詩012/12/8 22:25
学習自由詩112/12/5 0:10
詩の死自由詩212/11/19 23:25
水の流れ自由詩012/11/7 2:09
場合じゃない自由詩312/10/16 23:44
エッシャー自由詩112/10/15 22:22
後戻りは出来ない自由詩112/10/14 16:52

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