血反吐を吐いてぶっ倒れる透明なHomo sapiensを見た家族連れの今日のランチは
豚トロと白ネギのぺペロンチーノでその残飯は浮浪者のディナー。

寂れた海沿いの街の産婦人科医院に勤める女の一 ....
赤子をポストに捨てる母親は自らの不遇に涙するのか

捨てられる赤子は産まれた時から泣いているというのに
空気は澄んで
皆心ここにあらず

旅立つ若人は靴紐を何度も結び直し
浮浪者の群れは一夜で勇者の行進へと変わり
神経質なウエイトレスは口紅の色を三度も変えた

余命幾ばくもない老人は震える ....
桐野修一(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
残骸の波自由詩009/3/21 18:54
落涙自由詩2+09/3/20 21:44
チャウシェスクの赤い色自由詩209/3/18 2:07

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