マザー
僕の羽はもうこれ以上広げることが出来ない
マザー
君の笑顔を見ていると時折泣きたくなる
マザー
遠くに行きたい
いや近くで生きたい
マザー
しつこい ....
今日は君のことばかり考えていたよ
じゃあ3ポイントあげましょう
今日はテレビに出ているグラビアアイドルに可愛いと言ってしまったよ
それじゃあマイナス2ポイントだね
今日 ....
僕は君が裸になるのを待っている
君の背中にあるチャックを下ろすのを待っている
僕は君が笑うのを待っている
君が愛想笑いではなく心の底から笑うのを待っている
僕は君が僕を好きになるの ....
あぁ
こんな所にも汚れが
なんて微笑みながら君は僕の掌を一生懸命に拭いている
僕が他の女の子を抱いた日大抵君はこういう風になるね
僕はそんな君をボンヤリと眺めて
まだ大 ....
ごめんなさい
私の存在など忘れて下さい
お願いします
私を見ないで
私に話しかけないで
私を認識しないで
このままだと私は私でいられなくなりそう
お願いします ....
ごはんをください、
と小さく泣いた
たたかないでください、とあばれた
私は私でいたいけど、その一言を伝えることにすらふるえた
やっぱりなぐられた
つかれたよ
お ....
今晩は
お久しぶりですね
今日あなたの家の近くまで行って
やっぱりやめました
私はあなたと違って心が狭いので、あなたと彼女の幸せなんて到底願えそうにありませんから
私が ....
休むべき時間に
私は休まずに
飽きもせずに
教室に置いてあるメダカの水槽を見ていました
タニシが水槽に張り付いていてたまにメダカがタニシと重なって
舌打ちしながらも
飽 ....
引き吊ってきた 僕
引き笑いの 君
引き合いすぎて ちぎれるね
押して押して付き合った僕ら
今度は引っ張ってみよう離れるほどに
怖くなんかない
君の隣にいる ....
何だろうか
何だろうか
溢れ出しそうな気持ちや言葉があったはずなのに
あなたを目の前にすると何も言えなくなること
不満やワガママを言いたいのに
あなたに優しく髪を撫でら ....
猫は詩人が大嫌いだった。
詩人というものはやたらと猫を題材にしたがったからだ。
遠慮もなく猫を観察して、時には考え込むような仕草をする詩人が猫は大嫌いだった。
詩人は猫を観察するのが好き ....
僕のやつは酷く歪んでて、君が一生懸命研いでくれたとしてもなかなか綺麗なカタチにはならないと思う。でも確実に良い方向には向かうと思うんだ。僕もこんな醜いのは嫌だから。
君にばかり苦労はかけたくないか ....
ねぇ
親からしたら子供はいつまでも子供なんだよ
お母さんはいつもそう言って笑った
私からすればお母さんはずっとお母さんだけど
もういないお父さんはずっと私にとってお父さんなのか ....
吐きそう
吐きそう
あなたといると吐き出しそう
それはあなたが生臭いからかな
それはあなたがずっとあたしを見つめてくるからかな
視線を外したって感じる
あな ....
ぐらり
びゅるり
のろい
おそい
はやい
あ、そこ、左だから
そうそう。
あ、ちょっ、さっきのとこは右だって
こっちのせいじゃないよ。
そっちがいきなり曲がるから ....
ねぇ
ねぇ
お母さん、誰を呼んでるの?
ねぇ
ねぇ
お母さん、そこには誰もいないよ?僕ならここにいるよ
ねぇ
ねぇ
お母さん、泣くのはやめよう
....
あ、
あ、
もうすぐ泣けそうだ
喉の奥がじわりと熱くなって
僕にサインを送る
うるさいなぁ
分かってるよ
あ、
あ、
鼻がだんだんつまってきた
息が ....
「あい」なんて知らなかった僕は、こんな痛みを感じる心なんていらないと思った。
いらないと思っても捨てることなんてできない。人間は簡単に生きてはいけない。
ちっぽけな存在でも、苦しまなければいけ ....
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