群生している 視神経 の 野原 を、ひとり で 歩く [骨のように 白い、雪 が] 記憶 の 断片 を つなぎあわせ [花 が、咲く] ひと の かたち を つくる [礫死体 の ような 人影] それ .... 生殖生物 の 群がる 波打ち際 を 歩く。
私 は 音飛び する 身体 を 持ち
失われた 記憶 の 痕跡 を たどる。
吃音 の ような 世界 に
繰り返し 寄せ 返す 過剰 は
縁取られ ....
縫合線 の はしる 海 に 浮かぶ
顔 を 塗り潰された 人形 の
重量 を 感じながら 人間 を
比重 として とらえる。
私 は 海中生物 に 近い 形 を とり
重曹 を 呼吸 する ....
視床下部 の 高原 に 降り続く 雨 [それはまるで間奏曲のように] 自壊する 脳漿 を 洗い 流していく [記憶 が 崩れ 始め [既視感 に 囲まれていく] 風化する 骨の ような 木々 が] 重 .... 裂け 落ちる 感情 次々 と 卵 を 産み 発芽 する 悲鳴 を あげて やわらかな 襞 押し 広げる ためらい の ひととき 存在 の さざめき 充満 する 体温 傷 つける 声 爪 を たてて 皮 .... 剥がれ落ちる 皮膚 遠ざかる 体温 見せかけ の 鼓動 かき寄せて 広がる 波形 織りなして 記憶 と 決別 する 共振 降り注ぐ 大気 凍る 光景 溶かし 混ざり合ってゆく 触れ合い の 皮質 と  .... 立ち止まらないのならば 濡れていく花びら 触れるたびに 萎れていく 雨 くちびるのひととき そのとき振り返っていたら 寄せ合えたはずの指先 もう取り戻すことはできない 沈黙の錆 壊れていく さよなら  .... 遠ざかる 視野 から こぼれ落ちる 時間 記憶 に 映る 長い 影法師 は 寄せる 皮膚 に 似た 声紋 を 残し て 崩れ落ちて ゆく 呼吸 と ともに 暗い 水平線 へと 収束 する。
望まれな ....
伸ばす 手 緘黙 する 羊 隔離 された ひとときの 表情 揺れる 記憶 感情
は むしられた 鳥 の ように 震える。
無音 の フィルム 引き裂かれる 裸体 小動物 の 群れ は 波打つ 意 ....
ななひと(69)
タイトル カテゴリ Point 日付
ささくれ立つ、視神経、の、自由詩403/7/31 4:33
存在 の 底辺 へ自由詩203/7/30 15:41
拡散 する 身体 の自由詩203/7/23 1:24
重合する、視界、記憶、自由詩203/7/23 1:22
発芽 する 悲鳴自由詩503/7/22 11:56
未成 の 現在自由詩303/7/4 3:18
見知らぬあなたのために自由詩103/6/27 16:09
組成自由詩303/5/30 5:24
残像自由詩503/4/7 16:16

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