そこはいつも豆電球の点滅する狭い部屋
手(黒い影に目隠しをされると
   底に墜ちてゆく、錯覚///眠らないふくろうに出逢う
知らない私は目を閉じたまま
  揺れる手の、触れるままに、振れ ....
青いベッドに咲いている牡丹が
枯れてゆくのを君とふたりで見ている

君は枯らすまいと水を撒き肥料を与え
世界の終わりを待つように震えている
その隣りで煙草をくゆらせながら笑う

例え ....
緑色のゼリーに片足を沈めたまま
動かなくなった冬の初め
夏が好きなんだって皆知ってたのに
静かに冬は訪れたよ
優しさを知らなかったんだと思うの
私たち暖かいでしょう
誰も寒さなんて知ら ....
川辺にて、そっぽ向く猫背
歌を口ずさんでは知らんふり

肌寒い夜が君を照らして
片思いしたままの猫戯らし
優しく優しく揺れている

浅い川が流れるのをみて
そこに漂いたいと思うけれ ....
優しい目覚めに不意をつかれて
困難なはずの呼吸を意識する
低い体温と冷たい掌と窓のない部屋
窓がないので知ることの出来ない
世界、世界は常に緊急ニュースを発して
頭痛と共に鳴り響くサイレ ....
湿児えのき(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
眠りについて自由詩108/12/7 23:05
青いベッドに咲く自由詩208/11/13 11:26
緑色のゼリーが墓場自由詩108/11/5 13:40
照らして自由詩208/10/26 0:25
君にあいたい自由詩008/10/25 23:37

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