納豆を混ぜながらふと思う
もし私がこの粒のひとつだったら
ずっと君とくっついていられるのに
細い一本の線で決して
離れることなどないのに
そんな納豆の幸せを
私は飲みこむ
弱い君でいいんだよ
なぜなら私がそばにいてあげられるから
強くない君でいいんだよ
なぜなら私を必要としてくれるから
弱いってことは強いんだ
なぜなら人の痛みが分かるから
君の瓶が悲しみでいっぱいになったら
僕がふたを開けてあげよう
ほら、みんな出ていっちゃうよ
そして僕は今度
楽しいことをたくさんつめて
瓶のふたをギュッと閉めるんだ
君が二度と悲しまないよ ....
悲しみを勇気に
淋しさを優しさに
苦しみを微笑みに
憎しみを愛に
きっと君ならできるはず
自由なんて不自由なんだ
ただ
ちっぽけな枠には
はめないでいてほしい
私の心も洗濯できたらいいのに
洗剤は多めで
漂白剤も入れて
柔軟剤もお願いします
カラカラになるといけないので
陰干しして下さい
あとイッセンチ高くとべれば

あの雲の向こうを覗けるだろうね

雲の向こうの果てしない未来を

覗けるだろうね
あたしは熱帯魚
あなたの愛のヒーターがないと生きていけないの
でも愛してるって簡単に言わないで
おなかいっぱいになるから
エサは少しでいいの
ただあたしを見つめていて
空の高さを
少しだけはかってみた
両手を天までさしのべて
届きそうで届かない
あとどれくらい空に届けば
自由な鳥になれるだろう
このあかね色の空の下で
ゆきこ(39)
タイトル カテゴリ Point 日付
ひとつぶの幸せ自由詩008/9/30 21:02
そのままで自由詩108/9/29 21:00
自由詩108/9/28 20:45
変換自由詩008/9/27 20:07
自由自由詩008/9/27 0:42
洗濯自由詩108/9/25 17:36
イッセンチ自由詩008/9/24 3:22
熱帯魚自由詩208/9/23 3:57
自由詩208/9/22 13:23

Home 戻る 最新へ
1 2 
0.11sec.