雪が白い
雪がやわらかい
雪が踊ってる



グラウンドラインより24m高い窓から
ぐいっと伸ばした手のひらに
雪が乗っかって溶けた
仕事帰りの駅の中



ボクは無思考のまま

鞄に迷い込んだ財布を見つける



通り過ぎる人の群れが

ボクの思考回路を復活させる




一瞬舞う香りが
 ....
川が緑に映るのは


上の緑が反射しているからなのか


下から緑が反射しているからなのか



表面しか目に映らない




表面にしか映らないものに


 ....
身軽な体は躊躇せず

次のターゲットを見つけ

ヒラヒラと踊り舞う
黄色いクウペに乗って

ネルハまで走った



陸続きで異なる文化に向けて

ボクはパスポートを片手に

滑走路になっている国境を歩いて渡った



違う通貨でも
 ....
中紅色の夕焼けは広く遠く

二度と見る事がないかのように

盗んだ瞳を釘付けさせる 今日

捻出された明日の計画

ノウゼンカズラも夕焼けに染まる



花浅葱色し ....
師走の月に夕空には彩雲が輝く


ぼくは歩いた

ぼくは考え

ぼくは悩んだ



此の濁世に石ころを蹴った そして


ぼくは笑い

ぼくは泣いた

ぼく ....
追われる夢を見て夜中に目が覚めた

小さく踞って電気毛布はほんのり暖かいのに

体は冷たくなりつつあった



それでも直ぐに寝れるのは体質のせいか

二度目に目を ....
嬉しい事や哀しい事がいっぺんに詰まって

ボクの心は急スピードできない

時間と共に階段の途中で一時停止


哀しんでから悦べば良いのか



答えは何処 空は青  ....
『かすかな光り』と『わずかな灯り』

どちらが暗い?


ハルがボクに問いかけた


車窓から見える景色は夜景ばかりで

ボクは答えるのをすっかり忘れてた


夜 ....
さようなら ぼくのアロウ

さようなら ぼくのメロウ



角を曲がった先に 君がいた

茶色のマフラーと 赤いくつ

そんな君の手には 黒い電話



どんな ....
ピーターソンを聴きながら僕は考えた


昨日でもなく


今日でもなく


明日でもなく



いつの時かきっと

思い描いた像ではなくとも

それに似た ....
中に隠った空気が窓に当たって泣いている

じっと見つめたボクは聞いた

『何故、其れほど哀しむの』


『私には泣く場所がここしかない』



ひとつの場所しか知らな ....
ボロボロになったスニーカーを履いてドアノブを回した

幾度か低い気温の風が体当たりして

これから変わるであろう季節を知らせてくれた



樹木の呼吸を受けて


 ....
欲しいもの等

モノが溢れ過ぎて

選べない世界



見るもの全て

全てが流れ過ぎて

混乱する世界




 緊迫する 今日


  難解する 明日

 ....
LOW(15)
タイトル カテゴリ Point 日付
カーテン自由詩010/2/1 21:40
通り過ぎる香りと。自由詩009/7/7 16:39
からふるさかみち。自由詩009/7/1 10:59
坂の上の。自由詩109/6/29 13:36
センチめんたる。自由詩009/6/17 10:10
ソラニカガヤクゲンジツ。自由詩009/3/19 11:57
拙く拙い。自由詩1+08/12/17 13:49
イケナイコトカイ。自由詩008/12/16 9:03
バスがまだ来ない。自由詩008/10/17 9:26
何処へ行く。自由詩108/10/15 21:40
香り漂う東京路地裏。自由詩108/10/10 22:01
夕暮れ模様、夜中遊び。自由詩008/10/2 21:03
虹色の世界十色。自由詩008/9/30 8:47
ラジオ色に染まる空。自由詩1+08/9/24 19:51
水浸しな世界。自由詩108/9/19 19:57

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