今日も晴天鉄板返し
あんこのつまったタイヤキを
売りつけ光るサングラス
引き金ひいたその指を
命奪ったその指を
ぶら下げている手の平で
作れるものはあるだろか
守れるものはあるだろか ....
しんどかよって言う人が
その後に続ける言葉がある
しんどかよって言う人は
昨日も同じ言葉を続けた
しんどかよって言う人は
しんどかばってんくさと言う
今日も同じ言葉を続け
明 ....
四人の賢者が廻り行く
指さす道は捨てられて
先の野原も捨てられて
流れる大河も捨てられて
小さな家も捨てられて
やがて大地は消え去った
あの日別れたあの人の
遥か{ルビ儚=はかな}な ....
さぁ全速力で
ジャンパを伝って走りぬけろ
決して両手を広げる?17には触れることなく
クリスマスツリーダンパを揺らしながら
上中下も白青赤も気にすることなく
架空の空を駆け抜けろ
懸垂 ....
銀河の汽笛を口ずさみ
かっこうが飛び去った空を
虫を喉で暴れさせながら
小さな猫のもとへ
走る 金の獅子
はにかみ並ぶ信号機の色を伺いながら
小さな杉の上をびゅんびゅん駈け
酒に溺れ ....
結べ=
χを求めて
∀を×て解き明かせ
感じる¬理屈
で進め!
人生=問題だから
∴∀を×て解き明かせ
∵それが運命だ〜
∵そこに謎が∃〜
∵それが人生だ〜
∴∀のχを求めて
∀ ....
7番ホームから帰りましょう
お家へと
始まる場所へと
帰りましょう
回れ右と左を指す矢印にも
何もかもを消し去る赤い四角にも
目もくれずに一息に
7番ホームから帰りましょう
....
俺が恋したあの人は
町の外れに住んでいて
暗い部屋から俺を呼ぶ
「坊や、ちょいと町までおつかいに行ってはくれないかい?」
「悪いけどさ……俺、坊やなんて呼ばれる年じゃねぇぜ」
闇から ....
響く声に恋をする
名前も知らぬあの人は
いつでも私をからかって
私の言葉を真似て言う
私が名前を尋ねたら
私を真似て「名前は?」と
名前を告げれば喜んで
私の名前を繰り返す
響 ....
いざ剣を手に 立ち上がれ
酒場で潰れたオヤジでも
二本足で跳びはねろ
バッヂが何だと跳びはねろ
過去へ未来へ跳びはねろ
ともに誓ったその想い
ともに戦うその絆
勇者の墓で剣を掲げ
....
偽れ {ルビ軽=かろ}く戯言で 誘え 虚ろな涙ども
善人ぶれば大雨で 大地も{ルビ何=いず}れ固まろう
もしも言葉が種ならば
まさか{ルビ真水=さみず}が雨ならば
ただ実になろうと芽を伸ばし ....
あなたの世界のお隣に
私は住んでいるのです
普段は{ルビ静寂=しじま}と暗闇に
潜んで生きているのです
あなたが出合った誰そ彼は
{ルビ現=うつつ}と{ルビ怪=あやかし}棲む世界
あな ....
すみまセーん
神が通りマす
どいてくだサい
ポロポロピーンと縛られて
道しるべに立つ変態を
北へ北へと行き過ぎて
月の音も通り過ぎ
神はそこにいたのでス?!
星をあがめテ
....
世界に唯一、病のからだ
手足なければ身を任せ
薬なければ身を委ね
耳を劈く轟音と
視力を奪う光線に
嗚咽は漏らさず
怒りも湧かず
全てはこの子のためだから
我侭坊やは末っ子 ....
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