そうめんたべて
日が暮れる
だらりの夏

空は高くてあっけらかん
海は遠いね
きらりの夏

夏休み入ったら
なかなか会えない
ふわりの夏

じっと睨んで
捕まえちゃる
ギラ ....
また
草の匂いのする、夏が来る

ホームから駆け下りて
5時17分の各駅停車に間に合うように
大人たちが向かう方向とは
ずっと、ずっと
逆に走ろうと決めて

あの人からは
降りだし ....
ロング・ディスタンス・コールだから
お金がかかるよねと
姉は一人、つぶやいて
マスカラを重ね塗りする

だけど長い、長い、電話線の先に
つながるものは、もうないのだと
本当は確信して ....
あたしらしさって何だろうと自問すれば
それはかなり
どうでもいいことだったりする

トートバッグの中に
マンガが1冊、新書が1冊
リップが2本、マスカラ3本
電気料金のお知らせと
映画 ....
あのロックシンガーが死んだと聞いた日
街は泣いた

たかが1人のロックシンガーの死で
時代は終わる
終わっちゃう

街ゆく人はきょうもみな
エラそうだ、幸せそうだ
代わってもらいたい ....
学生時代の友人が
送ってきた絵はがきを
冷蔵庫に貼りました

今、私たちは
いろいろの途中

見栄や意地や
肩書きや、妬みを
貼り付けたり、はがして

あたしだって
とか

 ....
私のことを決して
忘れないでいてくれるあなた
毎年、毎月、決まった日には必ず
連絡をよこす、あなた

振り払っても、振り払っても
いなくなりはせず

大切? 
そうね、たぶん。
 ....
繰り返す波のように
朝になっては押し寄せる人
駅に向かい、新聞買って
人を押しのけ、上り電車

さきほど中央線で人身事故が発生し
東京―高尾間は運転見合わせ
もしや、知り合いではないかと ....
あなたはそば屋で待っていて
熱燗をちびちびやりながら

私を見るなり、ほっとしたような
困ったような

薄汚れたテレビの中で笑う
若いお笑い芸人たちの姿は
遠い、遠い、都会を思わせる
 ....
うろたえ、戸惑い、日が暮れました。

昼は、バーガーセットを買う時に
お金を出すのに手間取ったから
店員の若者に冷たい声で
「御会計先にいただきます」と言われ
思わず
「は?」
と聞き ....
あたしは どうしょうもなく嘘つきで
他愛もない嘘をついちゃあ
信頼をなくしている

約束を守るのもできやしない
決めた時間に来たためしがない
社会人も失格だ

マニキュアを塗った指が好 ....
大好きだったおばあちゃん
死んじゃってから
もう何年にもなるけど
もっとたくさん話をしとけばよかったね。

印刷工場へ働きにいっていた頃のこと
226事件の日のこと
関東大震災のこと ....
会社やめようかなと思うとき

まあ
あたしはダメな女だ、と
思う。

部長の嫌みとか
年下なのに先輩の女性の
キツイもの言いとか

立ち回りも取り急ぎも
不器用な自分のこととか
 ....
束縛する権利ないよ

束縛される権利もないよ

でも束縛されたい

束縛するより強く

嫉妬する理由ないよ

嫉妬する価値ないよ

勝ち目もないよ

でも嫉妬されたい

 ....
「お茶を飲む」
なんだか不思議な

「お茶を飲もう」
この響き。

それはもう、そのあとに続くのは
「スマン、10万貸して」だったり
「ねえヤラせてよ」だったり
「最近、上司がムカつ ....
いつの間にか
カラオケで歌える歌ばかり
覚えて

いつの間にか
会社に着ていく服ばかり
選んでる


お財布にたまったレシートを
一枚、一枚、眺めて
薬屋、雑貨屋、文具、服屋、ユ ....
台所の蛇口は少しゆるいのか
夜中にぽたぽたと音がする

間取り1K、家賃6万5千円のアパートの
玄関をキミがあける

コンビニで買った焼き鳥と
缶ビールを手に持って
外階段をトントンと ....
線路わきのガード下を歩いていたら
ホームレスのおじさんが
待機中の屋台の横で
大荷物をかかえてよろけていた

感受性は豊かだけど
とりたてて才能があるってわけじゃない

野良猫もすすけ ....
昨日、親を殺しそうだった子が
今朝は美味しそうにみそ汁を飲みながら
学校の先生の話をしている

さっき、子どもを殺しそうだった親が
今は、愛に満ち足りた顔で
寝顔をじっと見つめている
 ....
つま先から透き通ってる
今朝の冷たい空気
誰もいない道路を歩いて
白い線を数える

ウォークマンしたまま
缶コーヒーを買って
かばんカタカタ言わせながら
仕事場に向かうんだ

じき ....
漫画喫茶で生活している
あの子と僕は

まだ一度も口をきいたことがない

僕のタンスはコインロッカーだ
僕のバスルームは公園の水道だ
毎朝、派遣会社からの呼び出しを待って
暗いうちに出 ....
ねえ、まだ起きてる?
くたくたに疲れたよ

朝から晩まで働いて
晩から夜中まで働いて

もう限界

目が見えないよ
耳が鳴るよ

腕が震えるよ
足もがたがただよ

何もいら ....
冬休みの一日目は曇り空で
僕は新しいジャケットのポケットに
手をつっこんでガムを探してた

別段、不都合もないさ
こんなことするのは
ときどきだもん

君、可愛いね
気取った目つきが ....
慰めではなく
その場しのぎのお世辞でなく
ただの本心から

「自分を美しいと思う女より
自分は美しくなれると思う女の方が美しい」

そう言ってくれた人がいる。

百万のことばに傷つけ ....
朝日の登る神楽坂通りを
白い息吐きながら、歩いていたころは
昼の12時と夜の12時で
なぜ一方通行の方向が変わるのか
そればかり聞かされていた気がする
カクエイドオリは
故・田中首相と神楽 ....
本当はあれが欲しい

昔風の、赤いトースター

あれに、真っ白真四角の
スーパーのパンを入れて

しばらく待ってると
2枚一緒に
「パンッ!」と顔を出すのが
心憎いから

でも ....
このナミダは
可愛がってくれたあなたのため

生まれ変わったら
私また
逢いに来る

毎日やさしいことばをかけてくれてありがとう

私ひとりにじゃないとわかっていても嬉しかった

 ....
ごめんネ
単純きわまりないんです。

一瞬にして世界を変えるのは
核兵器よりも
弾道ミサイルよりも
キミからの一件のメール

モノクロテレビが突然カラーの大事件

いきなり表情が明 ....
寂しい気持ちが居座って
なかなかお帰りになってくれない日は

意地悪な人のふりをしてキッチンヘ

「今日は、アボガドサラダを作ることにします」

まっぷたつに切ったアボガドを左右にずらし ....
おとなになること

もう学校に行かずにすむこと
(学校のセンセイを除く)

お中元とお歳暮をもらったりあげたりすること
(バレンタインデーよりも重要になるかも)

おせち料理の黒豆やひ ....
うめバア(161)
タイトル カテゴリ Point 日付
だらりの夏自由詩109/7/16 17:39
夏を想う自由詩209/6/15 18:51
雨とマスカラ自由詩309/6/12 20:21
マンガと新書とカラーリップ自由詩3*09/5/11 19:43
優しさロック自由詩409/5/7 12:25
しあわせの、マグネット自由詩0+*09/4/15 0:11
支払い予定日自由詩2+09/2/23 10:44
駅売店〜東京、天気予報は雪〜自由詩409/1/13 17:34
時計と熱燗自由詩308/11/6 0:39
小銭入れと札入れ自由詩308/10/17 17:39
Drive me crazy...自由詩308/9/1 14:49
おばあちゃん自由詩308/8/21 11:01
15時 休憩15分自由詩208/7/27 12:34
消息不明 と 音信不通自由詩108/5/28 16:26
お茶 a ゴーゴー自由詩208/5/7 10:26
女のロマン自由詩608/1/26 16:58
焼き鳥1本自由詩108/1/12 16:30
立ち食いそばと感受性自由詩108/1/2 0:59
だからって何もかもをうやむやにするつもりじゃないけど自由詩707/6/3 23:38
ラッシュアワー自由詩407/5/5 23:48
東京放浪[group]自由詩16*07/2/12 12:14
ロングキス グッドナイト自由詩907/1/13 0:21
Winter Holiday自由詩107/1/6 17:59
To Be Continued....自由詩307/1/5 11:47
神楽坂自由詩6*07/1/4 16:54
トースター自由詩607/1/3 21:32
自由詩306/12/7 23:33
loveよりlikeを愛してる自由詩106/10/23 0:04
アボガドサラダ自由詩506/10/15 19:00
otona自由詩406/8/28 17:21

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