刺青を
くっきりと
しるす
誰にもみられない場所へ
一生消えない
宝物みたいな
罰だ

いつか
すみずみまで誰かの役に立ちたい
わたしが死んだのなら
必要な人に角膜をあげてくださ ....
目を閉じて
太陽が昇り
沈んでゆくように
視線を動かし
頭の裏側の出来事をみる

頂点はいつも気持ちがいい
沸点で水と水蒸気がとけあっているから
熱くまじりあっていて
苦しくてあぶな ....
つまづくはずのないところで
足をくじき
恋に
落ちてしまった
わたし
すっかりからまっていて
逃げ出すことも出来ない
あなたの前
ほとんど裸じゃない
ただ、いたずらに
マシュマロを ....
何もかも丁寧に壊して
安心して
がれきよ
重さに打ちつけられて
苦しいと痛いで
体があるのがわかる

行き場のない性欲を
親切な人にぶつけた
わたしって非道
自分の感情を丁寧に
 ....
あんなに大きかった人が
幽霊になってしまった
行方不明の幽霊
生きているはずなのに
わたしたちは
残念ながら霊感がまったくなくて
幽霊がみえない
幽霊は文字のようで
記憶のようで
素 ....
大きな声で言う
わたしはもう大丈夫じゃない
もう一度言う
わたしはもう大丈夫じゃない
だから
安心して
わかるでしょ

雨が沖縄を通り
九州を越え
関東をすべり
東北へ行って
 ....
五歳が
小さな手で拍手すると
泡がわれる音で
リズムがはじけて
色とりどりの
風船のいぬが連なって走り出す

お子さまランチのイギリスの旗は
ご飯の上で頂上を知らせ
倒れる直前にその ....
詩はもうずっと前からかっこ悪くなってしまった
残念だけれどもプラモデルやローラースケートみたい
一生懸命説明すればするほど
どこがおもしろいのか説明すればするほど

まるで、よるのまちで
 ....
東京に行ったらば
もっと自由になれるのかと思っていたらば
まずはペニスがないことにはどうにもならなかった

どこへ行っても
おじさんの横ににっこり笑って座る役目しかゆるされなくて
わたしは ....
伝えたいことは
何を言っても
何を書いても
伝わらなかった

伝わったのかもしれないけれど
わからなかった

幸せは文字の中にはひとつもなくて
生活の中に
ぽっと膨らむ湯気みたいで ....
砂浜からおーいと呼ぶけれど

友だちはもうみんな遠くへ行ってしまった

かもめかと思っていたら

船だったので

白い帆はどんどん小さくなって

水平線の向こう側へ

目的地が ....
ゆっくりと日が沈む
みたいに
さよならを言う
もういない君とか私みたいな
消えていった
あなた
過去というものですか

陳腐だ
陳腐だ
陳腐だ

言わなくてもいいことを言い続け ....
さだあいか (サダアイカ (aika))(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
心をしるす自由詩310/11/12 17:06
日曜日の光と雪自由詩210/10/15 17:27
砂浜のマシュマロ自由詩310/10/1 0:22
戦争とハネムーン自由詩510/9/29 21:40
幽霊のダンス自由詩510/9/29 10:22
わたしはもう大丈夫じゃない自由詩710/9/29 10:09
五歳の風船のいぬ自由詩710/9/25 10:50
詩の送別会の華自由詩5+*09/3/9 4:34
東京ビックマーメイド自由詩709/3/3 2:21
てんごく自由詩408/9/1 23:19
友だちと夏自由詩908/8/7 2:56
もういない君とか私みたいな自由詩3*08/7/31 3:08

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