もうすぐ一つの季節が終わり

また新しい季節がやってくる

終わりは始まり

出会いと別れを繰り返し

喜びの代償に

悲しみも多く知ったけど

私もまた新しい季節へと

 ....
我々、日本人も野蛮人
バンバンジー食らいバンジージャンプ
夜は気取ってワインの馬鹿
ほら、言わんこっちゃない
悪酔いして翌日も二日酔い

よいしょよいしょの窓際族
やっぱり屋上からのバン ....
公園の芝生に腰を下ろして
君と他愛も無い話をしていると
右手の甲にそうっと蟻が這い上がる
私は無表情にその蟻を一瞥し
左手の親指の腹で静かに潰す

目の前には無限のような緑
足下は歩き慣 ....
不具の男が夏の夜に向けて
煙草の煙を吐き出している
誰かと繋がりたいと強く願いながら
それと同時に同じ位強く
誰かと繋がることを拒んでいる

携帯電話の点滅
そしてその振動する音
発光 ....
空っぽの心に種をまく
いつか花が咲くように
そう、
ただ闇雲に種をまく

美しい花
可愛らしい花
中にはきっと
醜い花もあるだろう
いつ咲くのかも分からない

だけどそれでもいい ....
今日もまた欲望に負けました
自分の弱さをごまかして
見せかけの優しさにすがりました
自己嫌悪という快楽に
身を投げて

今日もまた失望に負けました
幸せそうな人を眺めては
この身を憂い ....
真夏の夜に
突然降り出したにわか雨
こんな夜は蒸し暑く
寝苦しいと決まっているのに
今夜は何故か寒気に包まれて
窓を開け放しては肌寒い程

雨は段々と激しさを増し
私の心を代弁するかの ....
君の夢を見て目覚めた
午前三時
追い打ちをかけるように
太陽はまだ昇らない

夢の中でも
やっぱり君はつれなくて
誰か知らない男の腕の中
背中を向けて去って行く
汗ばんだシャツを脱ぎ ....
誰も信じやしないだなんて
陳腐なセリフを吐いて酒
女なんていらないと強がって
タバコの煙で涙を誤魔化す

いつもの見飽きたフラッシュバック
ひたすらシャッフルする心の燃え滓
えへらえへら ....
青空をよぎる壮大な雲
公園のベンチに腰掛けて
気分屋の君と二人眺めてる

入道雲、いわし雲、おぼろ雲
なんか色々と習ったけれど
そんなことはどうでもいいや

君とキスをしている間にも
 ....
齧りかけの林檎に
齧り付く色メガネ
白い寝巻きにアイスモカ
マルボロを咥え
未だ未完成の休日の朝

壁にかけられた
描きかけの絵画の永遠に
静かに見つめられながら
浮遊する双子の幽霊 ....
見飽きてしまった景色なら
ちょっと視点を変えてみればいい
忘れかけていたもの達が
二人の瞳に映るかも

去年と同じ季節 同じ場所
少し大人になった二つの影
そんな些細なことも奇跡のよう ....
夜中の三時に目を覚まし
仕方がないから何にもしない
グラスに氷を放り込み焼酎注ぐ
不純物は何も要らない

マルボロライトが切れたから
親父のマイルドセブンをちょいと拝借
計算して作られた ....
「産んだ私が馬鹿だった。」
母の声が鳴り響く
「お前なんて俺の子じゃない。」
父の声が反響してる

あの雨の日も両親は
私のことで喧嘩していた
私はそっと音を立てずに
部屋に隠れて息を ....
ゴミ箱の中にはピンク色のコンドーム
先端の方には濁った白い液体
朝起きて一番最初に目に付いた物が
そんな物であることに僕は小さく舌打ちをする
隣であどけない顔で無防備に寝ている女と
昨夜の彼 ....
果てしない虚しさを抱え
今、ここに生きている
悲しみは何物にも宿るが
虚しさは人の心にしか宿らない

どこまでもまとわり続ける
過去という名の悲しい亡霊
今にも千切れそうな胸を軋ませ
 ....
今日はもう疲れただろう
それなら今夜はゆっくりと
何も考えずに眠ればいいさ
二人だけのこの世界で

君のそんな顔を見ていると
私まで悲しくなるよ
私は君にはなれないけれど
君が望むこと ....
早朝の慌ただしい駅のホームで
よれたスーツに身を包んだ
アンドロイド達に紛れ込む
ウィダーインゼリーを注入し
素早くエネルギー補給する私

死体を乗せた霊柩車のように
ひたすら突き進む急 ....
白紙のノートに
「もう死にたい」と百回書いた
それから今度は
「まだ生きたい」と百回書いた

誰かに必要にされてると
苦しい程に強く感じたい

誰かが誰かを必要としていて
誰かは誰か ....
あなたは流されて来たのだと言う
ただ水のように流されて来たのだと
このちっぽけな私の元に

私は湖のように静謐でもなければ
私は海のように寛大でもない
どうしてあなたを受け入れよう

 ....
何気ない日々が淡々と過ぎていく
何をしていても
何もしていなくても
そんなことは知っているのに
私は悲しみを持て余すばかりで

いつもは無口なあの人が
今日はよく笑っていた
野に咲いた ....
今夜、夜の監視人は居眠りしている
こっそり君を連れ出して
街中で口づけを重ねよう
愛でこの街中を満たす位に

下手な誓いを交わすより
君のその薄い唇に口づけを
二人を今見つめているのは
 ....
砂の城の扉を閉ざし
周りの気配をうかがって
もう安全だと確認してから
私はやっと仮面を剥がす

鏡に映った自分の姿を
見慣れぬように私は見つめる
しかし、そこにいるのは
誰にも見せない ....
二人の体は冷え切って
凍えた窓を滴が伝う
君が書いた僕の名前
そっと流されていく

「初めてなの」と
つぶやいた君
愛しくて抱き寄せた
君の肩 震えてた

ささやかな愛を
壊さな ....
今までにどれ位の人達が
私の前を通り過ぎて行っただろう
何かを与えてくれる者もいれば
何かを奪い去って行くだけの者もいた

でも今となってしまっては
そんなことはどうでもいいこと
さっさ ....
張り裂けそうなこの心を
必死に抱えて歩き続けた
誰もが安息の地を求めているのに
どこにも止まることを許されはしない

地下鉄の風に吹き上げられて
薄っぺらい仮面など剥がされた
ただ立ち尽 ....
震えるこの手で
睡眠薬を飲み干した
何もない
広大無辺の夢の中へと
自分自身をいざなう為に

それでも震えは収まらず
やっと私は事実に気付いた
震えているのは
この手ではなく
この ....
また新しい命が芽吹く頃
{ルビ灰塵=はいじん}と化した私の心が
ひらりと空で宙返り
螺旋を描き散っていく

重力に逆らうことも出来ず
天に召されることもなく
こうして誰にも忘れられ
 ....
咲き誇る桜の樹の下で
私の意識は虚空を彷徨う
全ての重力と声を無視して
遠く空へとたなびいていく
誰も桜など見ちゃいない

そういえばあの日も
仲間達の中で私は一人きりだった
もう誰の ....
地球の半分は
こうして光に包まれているのに
もう半分はまだ闇の中
誰かの言葉を借りるのならば
こうして朝はリレーをされる

きらきらと太陽の光が降り注ぎ
緑の服を纏った木々はさらさらと揺 ....
快晴(138)
タイトル カテゴリ Point 日付
シーズンズ自由詩3*04/9/18 0:06
イン・ザ・ミソスープ自由詩4*04/9/15 18:06
自由詩8*04/9/7 21:09
悲しい不思議自由詩5*04/9/4 6:57
種をまく自由詩3*04/8/23 16:44
夜明け自由詩11*04/8/19 20:53
にわか雨自由詩6*04/8/15 18:46
真夏の夜の夢自由詩3*04/8/11 8:30
最終電車[group]自由詩3*04/8/11 0:21
雲(ソネット)自由詩5*04/8/6 11:26
最後のワンピース自由詩6*04/7/31 20:11
新しい風自由詩4*04/7/29 20:03
少年は青空が嫌い自由詩4*04/7/17 7:14
存在悪自由詩4*04/7/13 12:09
ピンク色のコンドーム自由詩6*04/6/24 23:54
瞼の向こう側自由詩5*04/6/22 19:09
おやすみ自由詩5*04/6/12 22:34
アンドロイドの背中自由詩10*04/6/4 10:14
最後の願い自由詩6*04/6/2 12:09
流れのままに(ソネット)自由詩6*04/5/30 0:46
不在自由詩11*04/5/15 14:25
世界中に口づけを(ソネット)自由詩4*04/5/11 19:15
仮面(ソネット)自由詩2*04/5/11 0:12
青の契り(ソネット)自由詩4*04/5/10 22:31
時代遅れの漂流者自由詩5*04/5/5 16:27
始まりは何度でも自由詩10*04/4/29 12:53
白痴自由詩5*04/4/12 22:40
亡命者の季節自由詩6*04/4/8 20:45
桜の樹の下自由詩4*04/4/5 9:04
地球の裏側自由詩4*04/4/4 18:43

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