公用車で県東部から県北部へ
ロングドライブ

昼下がりの街道は
ストレスもなく流れて

時速50キロで次の現場への道を
トレースする心地よさ

集荷場のある集落を抜けると
広い谷戸 ....
テレビに切り取られた光景
権威に裏打ちされた光景が
僕らのリアルだ

同時代に同じ空の下で起こり得た
現実であろう光景

けれどその現実を
この目でこの手で確かめることは
間違いなく ....
新宿の高層ビル群のすぐ裏手
ありふれた住宅街が広がる

(歩いている)

かつては丘陵地帯だったであろう
上り坂そして下り坂また上り坂

(立ち止まる)

雀の声烏の声
ヘリコプ ....
開かれ行く道を見ている
その空白を
その荒れ地を
その土ぼこりを

空白の上
冬枯れの青い空は広く
この空白が埋められるには
まだ暫くの時間が必要に見える

空白の背景に埋もれる高 ....
コーラを飲む娘の横で
携帯電話にテキストを打ち込む

ブラックダイヤモンドって知ってる?

娘から話しかけられても
テキストに気を取られて
生返事しかできない

ロビーのソファーに座 ....
なきたいときには なけばいい

僕たちは何かをためらうことばかり
覚えていて
ほんとうの声をなくしてしまった
声帯が震わせるものは空気
音にしかなりきれない
言葉のオブジェ
である理性 ....
自由に奔放に伸びる
風のようにしなやかで
たくらみがなくて

照明が音楽が掻き乱す空間
リズムに身を捧げて
縦横に駆け巡り

空間をその身体で
象ろうとするように
きっぱりとした動 ....
かつては、大手菓子メーカーがフランチャイズ展開を
していたハンバーガーショップ。今は、身売りされて、
櫛の歯が抜けるように店舗が減っていることが、イン
ターネットで紹介されている。(もちろん公式 ....
色褪せたような気がした
こんな果実を読んでしまったあとに
何を書けばいいのだろうか



打ちのめされた気分になりながら
深く心が震えている
放たれた結晶に共鳴するように

あり ....
右足と左足の発する音は
明瞭に違っていて

それは大地を踏みしめる
力の違いでもある

厳密に言えば僕は
左に軽くよろけながら
歩いているのだ

それが右手の小指に感じる
鈍い痛 ....
kauzak(280)
タイトル カテゴリ Point 日付
明るい空/さくら咲く自由詩3*08/3/28 0:51
現在のリアル自由詩1*08/3/25 2:14
西新宿四丁目界隈自由詩8*08/3/22 1:02
開かれ行く道自由詩6*08/3/19 2:06
夜のコミセン/静かな待ち時間自由詩7*08/3/16 1:56
少し大きな動物自由詩9*08/3/13 0:23
ダンス自由詩3*08/3/10 0:35
大手資本から見捨てられたハンバーガーショップの話自由詩7*08/3/7 0:50
共鳴する果実自由詩5*08/3/4 2:23
足音に耳を澄ます自由詩8*08/3/1 2:26

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