頭の中鳴り響いた

急げ

低い囁き声

微かに鳴り続ける警告は

日陰に捨てられた危険信号


絡み合って

ほつれた毎日

手の届く距離の光を見落として

ひたす ....
夜の静かさは

うっすらと

冷たい


そっと

気付かぬうちに

周りを覆って


太陽とともに響く

生きた喧噪は

はたりと

いつの間にか消える

 ....
花びら
ひら
ひら

舞い落ちて
切なく

遙か昔に思いやった
君の笑顔は

遠く
近く
揺れて
陽炎


待ってと叫んで
追いかけたかったのは
何なのか

今 ....
傾いた掘っ建て小屋に

青く空が映える

路地の裏


湿った日陰に

小さく咲いた花は

まるで俺みたいで


誰にも見つからないように

少しも目立たないように
 ....
夕日のこもる部屋で
淀んだ空気が揺れる

窓際に立ったぼくは
ただ明日の空を眺めて

明日もぼくは此処にいるのか

明日も君は其処にいるのか

そこはかとなく
こみ上げる憂いが
 ....
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孤独自由詩108/2/24 21:47
明日ぼくは自由詩308/2/20 16:34

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