いきて、しぬ。
いきることだけをかんがえても
しぬことだけをかんがえても
ひとはかわることができる
そのしょうこにぼくたちはちょくちょく堕落する
これは
ぼくの
じんせい
ほんとうにだいじなものをきみはしっている
あまりにもありふれていてとおりすぎる
かなしみをうすめれば
じんせいまでうすくなる
ぼくだけが
ぼくのこころにきずをつける
ひととおなじじゃいやだなんて

やっぱりひとをきじゅんにしている
いつまでそこにいるつもりだい? たたかわないやつにかぎって
かちだのまけだのいいたがる
ただしさはぼくでもなくきみでもなく、
ぼくときみとのあいだにある
じぶんがいちばんでなかったら

じぶんなど、やりはしない
コトバをあやつってまでして

ぼくはなにがやりたいんだろう
じぶんらしくいきることになんのいみがあるのだろう

わたしはわたしにしかなりえないというのに
どれだけの不運だとて不幸にならねばならぬ道理はない 自分に値札くっつけてもなんにもならない 他人が何をしたか。
そんな事は自分を何一つ表しはしない
このぼくで、生きていく 自分のいる時代を一番いい時代だと言えないのは


情けないことなのだろう
ぼくたちは評論家ではないのだから
誰も彼もが分かったような顔をしたがる どれだけさくらをかいても
さくらにとおくおよばない
お前に教えられる事は
たった一つの言葉だけだ

誰しも強くはないという事
誰もが強くなれるという事
ただあるいて行け
ゆっくりと
ていねいに

一歩あるけば一歩進む
そうして世界は動きはじめる
夢頭制作委員会(22)
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