わたしがもし
きみを思い出して
泣いていたら
優しいきみは
困った顔して
頭でも
撫でてくれるかな
ねぇ三日月
どこに隠したの
裏側に
居るのかい
教えて
見つから ....
ほら
泣いてたんじゃ
なにも
始まらない
目の前にある
困難っていう壁は
そうだよ
自分自身で
高く高くしていたんだ
ねぇ
笑ってみせて
この先に
何があるの ....
寂しいと泣いた夜
あなたはゆっくり 笑った
大丈夫
空に帰ったんだ
また 会える
海じゃなくて空
聞き返したら
頷いたね
海は生まれて来るところだもの
....
するする
溶け出すように
きっといま
ぼくは
終わろうとしている
夜と朝の
この狭間で
ぼくは
ほどけて
明日はまた
違う僕が
笑って
きらきらを
なでてる ....
あまりに きらきら
僕は目を
細めてしまって
あぁ
理屈やら なんやらに
がんじがらめに
されてしまって
どこもかしこも
煤だらけだなぁと
手を見て 苦笑い
あの ....
ふやけた雲が泳ぐ
夏色の空
ひとり膝を抱えて
鉛筆転がして
網戸透けて
優しい風が吹く
揺れるタオル
踊る葉っぱ
向日葵はないけれど
気紛れな猫も
すやすやおやす ....
指先に
色付く惑星
くるくる揺らして
夢を見る
触れたらふわり
いらっしゃい
見せてあげる
とっておきなんだから
ささやきあった
合言葉
たしかめあった
愛言葉
つ ....
空を撫でたら
想いの丈が
流星になった
すぅっと流れて
筋を残して
あなたは
見ていたかしら
もう一度
空を撫でてみるけれど
一度きりだったみたい
あなたは
見 ....
明けない夜に
閉じ込められて
ひとり私は
慣れない煙草に
火をつけた
ライターを持つ
手が震えた
吸う為ではなく
窓は開かない
錆びてしまっていて
横たわっ ....
恐れて
縮こまった足を
叩く
一歩を踏み出せずに
いつからここに
居続けているだろう
動け動け
動いて
切な願いは
私の意思は
脆弱で
足には
届 ....
鍵をわざと
落としてきた
もう開かないように
できればそのまま
忘れたかった
どうして頭の中には
デリートのキーがないのだろう
そもそも
キーボードじゃないんだけど
....
今夜、行くよ
ざらついた地面に
飽いたんだ
君は嫌いじゃなかったよ
種を残して行くからね
青い花が
いずれ咲くだろう
僕はもう
戻らない
次はおいしい風が吹く場所を ....
いつしか
心の安定剤
そこに
君を位置づけていた
君も僕と同じ
いつも笑っているわけでは
ないのに
いつも優しいわけでは
ないのに
都合のいいように
目隠しをして ....
頭の中が
こんがらがって
しまわないように
吐き出すように
書きなぐった
日々
がしがし
授業中でも
眠り間際にも
今は
それも少なくなった
うまい具合に ....
加速してゆく
気持ちの老化
それにつれてか
空の青も
色褪せて
私の瞳は
ただの硝子玉になり
やがてことんと
墜ちるのだろうか
緑の葉っぱが
目に痛いのは
生命力が
....
切ったり
張ったり
破いたり
繋げたり
試行錯誤して
誰かを
羨んでみて
突然降り出した雨に
眼球洗われながら
思う
私は、ひとり
私という
宇宙 ....
溶けて、しまいますから
特大の冷蔵庫と
飴玉ひとつ
用意して
下さい
ふらり
ふらつく私を
さらり
掬いに
きてくださる
あなたへ
....
流れる景色を
ふと見た瞬間
確かに
泳いでいたのは
白いくじらでしたけれど
すかさず構えた
携帯の中には
うまく
おさまりきれなくて
するり、と
いなくなっ ....
その日の空は
穏やかに
緩んだ夏の陽射しと
青麦の香りを
含んでいて
なぜだか
涙がとまらなかった
長く降り続いた雨は
いつの間にか去っていて
名残と言えば
傾いた照る ....
深い海を
描いてみて
七色の魚を
泳がせる
ゆっくり
ゆっくり
沈んで
でたらめを
好きなように
歌いながら
そっと
目を閉じて
揺らいでる思考
掬い上げて
笑いかけ ....
ざわざわと
海がなく
深い碧を
潜った先は
真っ暗で
見失ったきみのこと
もう
探せない
それでも
なくのだ
欠けている
欠けている
奥底から
誰かが叫ぶ
さす ....
カレンダーに
書かれてない日付
その日に
会いましょう
月の裏側で
バタフライキスをして
すこしだけ一緒に
宇宙の誕生を
でたらめに語るの
忘れないように
だいきらいな
....
0.14sec.