さみしいと言いながら携帯を切り
電源を落として外に出る
木を焦がすような珈琲の香りがしてる
あー冬の螢ね
止まらない、かもしれないショコラを噛み潰す
おじきゅういちまんえんの世界だ
冬 ....
苦い甘噛み
グラスに蜂蜜、ひたひたに檸檬
スラーが延々と五拍子
あゝ今悲しい
叩きつける拳が燻る
やっぱり悲しい
キャンドルを模した橙が点滅し
起き上がる足元がヘッドフォンのコー ....
肉が張り裂けている沈黙
情熱と諦めと冗談
焦げ臭い髪に放つ汚物
刺絡するのは御自由に
膚の皺にすらりと絵具
筆を使って詰る様にゆるりと
御覧よ、右腕が青い
血脈をなぞり腋へ乳房へ ....
笑いながら抜けた永久歯、
人生を箇条書きにするならば。
目が醒めたら口にガムを放り込む 噛んでから思い出す行方知れずの歯 目の前でミントが揺れる そして眠りに誘われる
銀のブリッヂに嘘を ....
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