さみしいと言いながら携帯を切り
電源を落として外に出る
木を焦がすような珈琲の香りがしてる
あー冬の螢ね

止まらない、かもしれないショコラを噛み潰す
おじきゅういちまんえんの世界だ
冬 ....
苦い甘噛み
グラスに蜂蜜、ひたひたに檸檬
スラーが延々と五拍子

あゝ今悲しい
叩きつける拳が燻る
やっぱり悲しい

キャンドルを模した橙が点滅し
起き上がる足元がヘッドフォンのコー ....
肉が張り裂けている沈黙
情熱と諦めと冗談
焦げ臭い髪に放つ汚物
刺絡するのは御自由に

膚の皺にすらりと絵具
筆を使って詰る様にゆるりと

御覧よ、右腕が青い
血脈をなぞり腋へ乳房へ ....
笑いながら抜けた永久歯、
人生を箇条書きにするならば。

目が醒めたら口にガムを放り込む 噛んでから思い出す行方知れずの歯 目の前でミントが揺れる そして眠りに誘われる

銀のブリッヂに嘘を ....
伊葉幸緒(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
ひとりのシガリロ自由詩008/1/25 20:16
ハチミツ檸檬自由詩008/1/19 0:20
静脈(匂う)自由詩108/1/16 17:36
私の歯自由詩207/6/28 15:29

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