ひとはせつなくなりたくて

ちいさな過ちを犯してしまう

せつなくなりたくて

きょうもひとは旅を続けている


今宵

僕らそれぞれに瞬く星が

いい星でありますように
 ....
時間という場所

僕らが欲望を

吐き出している場所

それを少しおさえたら

時間という場所

生きているという場所
ファミレスに車を置いて

駅まで歩いた

歩道をおりて

川をよこにしながら歩いた

踏んだらこわれそうな

しろい光

ぼくらは風を見たことがない


無尽蔵のそのいっ ....
だれかに告げたくなる

青い夕方だ

マンションの明かりが

うつくしく切り取られている

いちにちの汚染のかけらもない


移りかわるものは

移りかわるものでしか

 ....
俺の名前は台湾人の名前で入っていた

林という名で入っていた

きみの名前は男の名前で入っていた

福田隆弘という名で入っていた

それをさびしく笑っていた


クリスマスに近い ....
いくつものこころ

おこないがあった


キョロキョロと

なにかうしない

なにかさがして


いくつものこころ

おこないがあった
異常気象で

冬は春のふくよかさの中にあった

異常気象というのが寂しかった

親父が不正した金で

家族旅行をした思い出のようだった


からだはゆるむ

幸福であるかのよ ....
つめたくて

やわらかな

夜中の大気だ

コンビニの袋を

ちりちりといわせ

二人で歩いていた

着込んでいるのに裸なふたり


既婚でいるのに

ややこしいこと ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
せつない星自由詩507/2/15 1:01
時間という場所自由詩107/2/13 0:17
踏んだらわれそうな光自由詩307/2/12 23:34
青い夕方自由詩307/2/12 23:29
俺の名前、きみの名前自由詩207/2/11 22:11
キョロキョロと自由詩107/2/11 22:06
春のふくよかさの中で自由詩507/2/10 19:52
着込んでいるのに自由詩707/2/10 15:53

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