かたちにあらわれるものについて

うまくなりたくなんかない

かたちからはいる、のも

かたちにあらわれないものにむかう

かずあるやりかたのひとつだろう

みえないところをがんば ....
蝉がいのち震わせて

ちりちり、じりじり、

暑気の輪郭ふちどりする


あー、キツイゴルフだ

胃は冷えてるけれど

熱は冷める気配なし

夏の色香にやられてる


 ....
夕焼け

いかしたBGM

うさ晴らしの光

カルテ

精神に吹いた風

悲しくて熱い恋


瞳とおなじ色の

肌を逢わすとスープ

魂で飲みほすよ


夕焼け ....
外灯のオレンジ

派出所の蛍光灯

真夜中のコンビニ

その駐車場

信号がかわると

国道がクルマの音たてる


なにを見つめている

別れた女の子に

電話しそう ....
かたいものは冷たい

ノートに走り書き

それから探しはじめる

かたいけれど、

冷たくないものを

かたいってどんくらい?

それを考えるのも

おもしろいかも知れない ....
お客さんには笑える

社員には笑えていない

そういう物足りない経営者が

いまの俺だということさ


さっきまで

誰もいなかった部屋は暑い

そんなこと

夏じゃあた ....
継母の喫煙

見つめている

あたしの喫煙越しに

扇風機の

あおい羽根越しに


りんごの木

ふしぎな果実

かしっ、かしっ、

あたしたちはさ迷う


 ....
僕はさすらう

ひとりじゃないのに

きょうひとに

罵声をあびせたんだ

そんなこと

誰が許してくれるだろう


笛がなるよ

チェロがお話しをするよ

ピアノと ....
きみの祈りは

僕からふとでた願いでした

きみの祈りに

いまじゃあ殉じる僕でした


緑の木陰にふとい風

きみと僕の

横っ面さらってゆく


きみの祈りは

 ....
サドルにまたがる

ぬくい風をぬうと

耳のなかでは

昔日の最愛が

飛ぶしろを採取し

ぬくもりしらべる


ぼくは いまも きみが

しかし きみも いまは

 ....
音が

匂いが

熱や温度が

あらゆる化学反応

あらゆる物理現象

それらは皆さん

デジタルなものでありました


悲しみだけが

哀しみだけが


藍い ....
ひろがりが

有限世界のものならば

時間もまた

有限世界のものだということ


未来というのは

まだ空間と時間に侵されて

いない頃のこと


ひろがりが

 ....
おたがいに期待していた

思いやりと若さの不等式

淋しくて怒ってはみたけれど

甘えてみたりが出来なかった


あいこだね

ふたりクルマから

おりて空を

夜を見上 ....
ベンチャー企業の総務みたいに

しっかりとした女が

フィアンセのつまみ食いを叱っている

夏の芝生が

光の量とおなじくらい黙っている


おにぎりいっこめいただきまーす

 ....
ひとには

いいかげん許してやれよ

だなんて言って

ひとは鏡だ

めちゃくちゃ鏡だ


真夜中の夏

ちいさな雨

信号のいろ

セロファングリーン

にんげ ....
あなたの握力

そのつよい握力に

見劣りしない幅をもつ

そんな歌を歌いたい


時間はいつも

第四の空間だ

出来立ての女

抱きにゆくよ


あなたの握力
 ....
いまさら

カノジョからの

離婚の報せのメール

見つめている

削除しないのは


なんだか泣けてくる

(おまえ

あたしのなんなのー)

ファンだよ

( ....
藍色たんぼに



たてに掛かる

夏の夜の調べ



だんだんの畑


あの時代の痛みか

今も組織というものは

勝手に動いている


藍色たんぼに
 ....
アメリカの影

その熱の香り

ケチャップほどの

絶望


午後4時



ロサンゼルス

肉は果実のように

雲の階段

水色のむこうに

宇宙

 ....
しぜんに

孵化し

かあるく

受入れ

夏のみずいろ

しろい悲しみ


ひかりは影を

点滅させている

いのちは形を

生滅させている


しぜん ....
しっけた熱が

朝の扉をノックする

蝉が笑っている

夏らしい花が

ちいさな虫を

しずかに包んでいる


歩いている

人間を運んで

誰もが自分を

運ん ....
恋なんてやつは

マズローの説く

所属の欲求なんだろう

抱きたいなんてものも

マズローの説く

承認欲求なんだ


粗雑なみどり

ぶっとい風に

影を揺らして ....
ですね
ですね

そして九月には


高級な焼き肉

囲んで語らう

男たちの夕べ


ですね
ですね

そして九月には
葉裏が風に輝いている

黙って

サイレントに

葉裏が白く騒いでいる


幻のようだ

わたしはまるで

死びとのようだ

真言を聴く


葉裏が風に輝いている
 ....
最愛なる他人を罵倒し

それでも今夜

性器を求める

あたしはおんなだから

精液の温かさ

性器の熱さは

解るのだけれども君の

こころだけが


ひとは自由に ....
あの日が来る

あの日の蝉を聴いている

時計がちっちと針を進める















あの日が来る

あの日の蝉を聴いている

時計がちっ ....
朝帰りを深刻に走っていた

蝉でじぶんのたてる音が見えなかった

コンビニで妻に電話をする


三枚入りの食パンとサラダ

子供たちには漫画や玩具を

つかなくてはならない嘘を
 ....
はんぶんより

すこしいびつにふくらんだ

あかいつきが

駅前どおりにうかんでいる


重力をかんじさせている

胸のしずかな

熱いところに

線香花火のだまのようだ ....
ぼくの温度は

ビッグバンのときの

熱のいちぶか

その子孫か

いのちには

温度があるというの

温度には

いのちがあるというの

だれか大人のぼくに教えて
 ....
宿をさがして歩く

犯してもいない罪を

赦してもらう役務

重い仕事鞄をかけて

何をさがして歩く


ここは宇宙のどこかだろう

すこし暑いのは

ここが地球のどこか ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
うまくなりたい自由詩107/8/26 11:05
夏の色香自由詩007/8/25 14:53
スープ自由詩107/8/25 3:15
真夜中の飾り自由詩007/8/25 3:12
夏休み自由詩407/8/24 12:54
物足りない夏自由詩107/8/22 17:18
継母の喫煙自由詩607/8/21 7:59
罵声自由詩107/8/21 0:49
きみの祈り自由詩207/8/19 18:46
昔日の最愛自由詩107/8/19 2:09
夕暮れだけが自由詩207/8/18 23:14
未来があるから自由詩307/8/17 23:20
あいこだね自由詩407/8/15 10:24
夏の芝生自由詩007/8/14 11:43
許し自由詩107/8/14 9:22
あなたの握力自由詩007/8/13 23:16
カノジョの離婚自由詩107/8/13 10:13
終戦の日々自由詩207/8/12 22:18
ほどけない夏自由詩207/8/12 18:21
夏のみずいろ自由詩107/8/12 10:10
朝の扉自由詩107/8/11 0:37
自由詩107/8/11 0:11
男たちの夕べ自由詩007/8/11 0:00
夏の幻自由詩207/8/8 17:25
あいまいな関係自由詩207/8/7 16:43
あの日の蝉自由詩007/8/7 0:56
朝帰り自由詩307/8/5 17:01
花火自由詩407/8/4 9:10
大人のぼくに自由詩207/8/2 23:06
風の夜に自由詩107/8/2 22:42

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