私達家族がゆっくりと団欒できるのは決まってこの週末の土曜日である
 私は公務員で 朝起きてくる時間が違う所から一日は始まる
 まず 今年小学一年生に上がった5人家族の次男が午前7時にまず一番初め ....
 間違って配達されたのが原因だけど君から手紙が届いたのが始まりだよ 手紙の最後に君が好きな人宛に書いた詩が載っていたよ とても感動したよ
 僕は他人宛の手紙だと知りつつも何百回も詩を読み返したよ そ ....
 第三次世界大戦の最中のある国の海軍の巨大航空母艦に所属する彼は 大の中トロ好きである
 敵国の日本の文化が大変好きで 特に寿司を好んでいる
 この空母で日本が好きなどころか寿司が好きな者は彼一人 ....
 こんな空の夜には詩を書こう
 蝋燭の炎が微かに揺らめいて蝋燭の液状が受け皿に垂れていく
 部屋の暖かい闇が蝋燭の炎に合わせて揺れていてその存在に気付くと僕と一体になる
 窓からは満天の夜空が覗 ....
 午後十時を過ぎると外は絶対零度に陥る
 誰も外に出る者はいない
 一年中 この調子だ
 どうしても出掛けなければならない用事があって 外に出る時には 宇宙服のような最高の防寒具を着て出る
  ....
 僕は二人いる
 一人は僕
 もう一人は悪魔だ
 悪魔はいっつも僕の邪魔をする
顔まで一緒だ ただ心は凶悪だ
悪魔は両方の耳元で好きな女性の声で囁いて誘惑してくる
 当然のように僕 ....
 大粒の涙でメーキャップが滲んだ道化師
 大泣きして顔は物凄まじく酷い
顔に大量の黒い縞ができていて 顔だけ牢屋に入れられているように見える
 明かりの点いていない参加者専用の楽屋で黒のステ ....
 僕は窓際のベッドの上にいる
大きな窓からは鈴懸けの木が葉を張り巡らせているのが見える
 部屋は六人部屋で僕を含めて二人しか患者はいない
 僕は不治の病に冒されている
 五月の程良い温度の ....
 こんな夜に君は何を想う
 僕は君に会う度に好きになっていく
 外が死ぬ程しんとしていて
 鼻が凍る程冷え込んでいる
 その中で星は眩しい程に輝き
 数多のドラゴン達や冬の妖精達や様々な種類 ....
 液体状の光が漏れていて僕の靴につくとキラキラと輝いていた
 どうやら外の世界に触れると液状になるらしい
 床に広がった光はゼリーのようにプルンとしていた
 僕は光の先へと進んでいった
 そこ ....
 冷や冷やとする冷たく濃密な乳白色の霧が辺りに立ち込めている
 雲と同化している為僕は逃げ場を失った気分だ
 吸う空気が水蒸気化して咳き込む
 この霧は何処まで続いているんだろう?
 兄貴達は ....
 耳鳴りの海に身を漂わせて
 僕はコーラルグリーンの空を眺めながら椰子の木だけがなった小島を離れていく
 ブルシアンブルーの鯨が潮を吹いて巨大な虹が出来上がった 僕はその鯨の隣を通り過ぎていく
 ....
 朝起きて夢の続きを完成させるのが僕 夢師(ドリーム・クリエーター)の仕事だ
 僕は気まぐれな夢を見る為に一日中寝る 夢を見て起きてはその夢を完成させる
 夢師には特別な力を持っているのだ だから ....
 無数の雪片の一つが僕の熱を帯びた唇に溶けていく
 綿雪が降りしきる夜 綿雪が降るさんさんさん…という音だけ聞こえる 暗黒の幽冥
 外灯が一本向こうに立っているだけだ
 ここがどこだか分からない ....
 傷だらけのMDウォークマンは充電中美味しそうに電気をどくどくと飲みます
 僕に今はもういない君の声を聞かせる為に全エネルギーを使ってしまったようだね
 少し軽くなったような気がするぞ??
 君 ....
 隣の部屋からヒュー ヒュー ハー と星の荒い呼吸が聞こえてくる
 丘で傷ついた星を偶然見つけて家まで運んできたのだ
 この時間だと病院は開いていないので 家で看病することにした
 手当を済ませ ....
 山下達郎の「クリスマスイヴ」をゲオから借りてきてMDに入れる
 僕は街中でウォークマンで聴く
 リピートだ
 高さのある花壇に腰を下ろし 僕は来るはずもない君をずっと待ち続けている
 今日は ....
 夜はこんなにも静かだ
 僕の知っている人達はみんないない
 もっと言えばこの天球の世界に人間はいない気がする
 宇宙は球体なのだ
 僕は外に出ていつもの草むらで倒れ込んで星を眺める
 プラ ....
 君に逢うために生まれてきた
 夢の中では隣にいるのに
 目を覚ますと君はいない
 夢の中でしか君に逢えないのだ
 だから僕はいつも眠るのを楽しみにしている
 眠るのは一瞬だけど夢の世界は永 ....
 二番目の故郷の街を君の死で飛び出して 神父か詩人になるかで悩みながら 各地を放浪し この街に流れ着き 答えが出ないまま この街の神学校に通い 僕はミスター・ドーナツで働きながら詩を書いている
 詩 ....
 停車中の自動車の排気ガスが螺旋状に吹き出ている
 中華料理屋の近くの排水溝から白い煙が温泉の湯煙のように湧き上がっている
地面が雪が凍ってコーティングされていて ネオンや電球で照らされている ....
君を信じた瞬間に
 僕は極寒と殺害の恐怖と閉塞した絶望の中へ突き落とされる
 僕は身を縮め吹雪に耐えながら
 誰が来るわけでもないのに襲われる妄想を胸に抱き 狭苦しい空間がぴったりと全身にく ....
 巨大な隕石が地球に降ってきて
 リヒテンシュタインの石油工場が大爆発した
 轟炎が吹き荒れ 火柱が無数に乱立する
 人々は逃げ惑い 地上からは消防車が空からはヘリで消火活動を行う
 ニカラグ ....
 或る街のある家の中からの風景
 僕は泣きそうになる
 この広い街には競馬場は無い
 歪んで見える風景
 競馬場があったはずなのに無い
 君を思い出す
 「君」という言葉だけが僕の中に残っ ....
 ある日の夜 家の前で僕は丸々と太った黒猫と出会った
 黒猫と僕は目が合ってふっと立ち止まった
 僕はそのまま無視をして立ち去ろうと思った
 けど黒猫は僕から視線を外さず 鋭い眼光で僕を睨んでき ....
 人々は 金を求めて世界各国から夢と希望の国 アメリカへやって来る
 港は親密的な外国船が大量に押し寄せ 大勢の人々が溢れかえっている
 目指すは金山 一攫千金を夢見て掘り続け 時間と汗を流す
 ....
 渺茫としたイエメンの北の砂漠の真ん中にある鬱蒼とした森の奥に
 吟遊詩人達のオアシスと呼ばれる所がある
 世界各国を放浪してきてやって来た吟遊詩人達が集い 豊潤な水が森の奥の湖でこんこんと湧き  ....
 退屈で憂鬱な土曜日のトンネルを抜けよう
 土曜日のトンネルに入ると僕は高い天井の狭く透明な牢に入れられたような気分になり
 重力に負けて空虚な思考回路となり何かをしている自分が自分ではないような ....
 君は森の中で首を吊った
 美しい君が強固な樹木のしっかりした太い枝に荒っぽいロープを巻き付けて
 穴という穴から流れ出る体液 垂れ流す汚物
 下にはそういう溜まりができている
 不気味な色の ....
 精神病院には殺風景なイメージがある
 森に囲まれ外界から隔絶された建物 白く何度も塗り直された古い壁 病気が収まっていない精神病患者を入れる隔離された部屋 種類に乏しい木花の庭
 ここは外界から ....
はじめ(257)
タイトル カテゴリ Point 日付
幸せな週末自由詩2*07/4/1 5:52
白山羊さんからの手紙自由詩4*07/3/31 5:54
中トロ大佐自由詩2*07/3/31 5:53
蝋燭と闇自由詩1*07/3/31 5:52
真夏のアブソリュート・ゼロ自由詩8*07/3/30 5:53
僕と悪魔自由詩2*07/3/30 5:53
象殺自由詩3*07/3/30 5:51
病院にて自由詩1*07/3/29 5:52
神様が舞い降りた夜自由詩3*07/3/29 5:52
壊れた扉から自由詩2*07/3/29 5:51
五里霧中[group]自由詩2*07/3/28 5:50
耳鳴りの海に身を漂わせて自由詩2*07/3/28 5:49
夢師(ドリーム・クリエーター=バスター)自由詩1*07/3/28 5:48
三つの次元自由詩3*07/3/27 5:49
瞳を閉じた森自由詩2*07/3/27 5:49
星と戦争自由詩5*07/3/27 5:48
クリスマスイヴ自由詩1*07/3/26 5:49
ふたり自由詩5*07/3/26 5:48
希望自由詩4*07/3/26 5:47
ツー・スリー…自由詩6+*07/3/25 5:48
風のブブブ自由詩4*07/3/25 5:47
極寒と殺害の恐怖と閉塞した絶望自由詩4*07/3/25 5:46
降るような星の夜に2自由詩5*07/3/24 5:47
妄想の追懐自由詩2*07/3/24 5:46
黒猫自由詩6*07/3/24 5:45
黄金狂時代自由詩1*07/3/23 5:46
吟遊詩人のオアシス自由詩5*07/3/23 5:46
土曜日のトンネルを抜けて自由詩1*07/3/23 5:45
記憶の森自由詩4*07/3/22 5:45
本物だと感ずるリアリティー自由詩3*07/3/22 5:45

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