We are ウィワクシア!
ウィワクシア合同ラインダンサーズが声を揃えて
パレードの始まりです。
トゲトゲなマルレラたちが丸まって転がり出て
鈍足のアノロマカリスは後陣に。
よぼよぼヨホイ ....
食べられますが
食べたらだめです
なくなっちゃいますから

マリエには
クロカントブッシュ
夏のソワレにはエクレール

お持ち帰りですか?
ドライアイスはご用意できますが
賞味期限 ....
東京タワーにアリさんがつまづいたらニュースでしょうか
ちっちゃな黒い一匹のアリさん
東京タワーがアリさんにつまづいたらニュースでしょうか
赤白なら今も東京一ののっぽさん

イヌも歩けば棒にあ ....
俄然わたくしこそは詩ですとか
当然わたくしこそが詩ですとか
昨今、そんな詩も多うございますが

わたしは詩なんかではありませんよと
泰然と構えている
そんな詩の様子です>不詩然
大海原
ただ海だけが広がる海に
降り注ぐ日差し

何処から渡ってきたのか風
今ここで
生まれたものか風

まどろんで
飛沫
ふと舞い上がってしまう
水蒸気たち
塩粒たち

 ....
とある文献、Saussure & Linnaeus 1913、によりますと言の葉森に住む同じ穴のムジナことアナグマ・アナグラムはコスモポリタン。ある程度の群れで生活し言葉の常として夜行性。互いに互いの .... 春はあけぼの
夏はばけもの
春日早々であった妖精は
林床のエフェメラル
カタクリやハクサンイチゲたち

そして今
梅雨明けて盛夏
真夏日と熱帯夜続きのビル街の谷間に
南方の妖怪たち
 ....
交尾したいわけではないんだ
そんなドキドキすること言わないでくれ
あのこの
すらりとした尻尾
ときどき試験管ブラシみたいになる
あの尻尾に
ただじゃれついていたいんだ
いつまでも
ぼく ....
人間の若者に一目ぼれした挙句
天の水門を閉じ忘れて
大洪水を引き起こしたおっちょこちょいな姫よ

今年の夏も忘れずに
天地に涼しい水を巡らせて下さい

あまねく世界中に分布している洪水神 ....
ミモザという星座はないけれど
ミモザという星はあります
南十字座の二番星
ベクルックスの別名です

ベクルックスには
偽南十字星の近くから
よく蜜蜂たちが蜜を集めに来ています
星のビー ....
対流圏の天辺に住む生き物は
そこからさらに上のほう見上げて
あぁ空だなぁと思うのだろう

成層圏のその色は
地圏の天辺、気圏の底から
見上げたそれとは違うだろう

対流圏の天辺に住む生 ....
素手でも
いつも持っている
うつわ
手のひら

ひとつで浅く
両の手で少し深く
手のひらは
うつわ
いつでもすぐに

流れていくものたち
掬いあげても直ぐ零れてしまうので
い ....
鳥たちは渡りをする
翼があるので

北から南へ
冬から春へ
ゴイサギたちは
昼から夜へ

いつの頃からか
五位の位と夜目とを得て
ゴイサギたちは
夜に漁る

語彙とか
語意 ....
光る海水を
インスタントコーヒーの空き瓶に入れて
持ち帰ったことがあります

バスとフェリーと電車を乗り継ぎ
丸一日かけてたどり着いた真昼の部屋で
虫たちは光りませんでした
何をしてもど ....
浜辺には
海からのキップル
月が波に描かせたキップルの高潮線

いちいち決闘なんてしてられないから
離岸流を探そう

相手の太刀筋を見切ったときには
がびっしゅ

それでやっぱりよ ....
エリスン、世界の中心で愛を叫んだビーストは
獣だったのか
ケダモノだったのか

核シェルターは未来の竪穴式住居
ネット・コミュは
今の

遠い声、遠い部屋、{ルビI=アイ}の中の{ルビ ....
まるいミジンコ枝角類
待てど暮らせどCLADOCERA
天涯地角に逢瀬を重ね
ゆれるゆれるよ柳はゆれる

恋の行方はカオスの蝶々
アトラクターはアトラクション
初期値ははさみでしょきしょ ....
ハルサリ、君たちもまたエフェメラと呼ばれるのだね
昆虫で最初に翅を獲得したグループの一つというなら
どんな翼竜や鳥類より地上で最初の翅じゃぁないか

奇しくも春の枕詞、カゲロウよ
五月のメイ ....
耳があって口があれば音声言語だ
目があって手があれば手話言語だ
鼻があって口があって
出し入れ自由な汗か何かがあれば
味覚と臭覚の言語ができていたかもしれない
二重文節性の生産性を犠牲にして ....
へのへのもへ詩はももたろう
おともはさるといぬときじ
なまえはぽえいち、ぽえじとぽえぞう
おにが詩ままでまいります

へのへのもへ詩はきんたろう
まさかりかついで大江山
やみこきへいあん ....
先だって火星に着陸した惑星探査機フェニックスには
地球遺伝子コンペで優勝した「火星タンポポ」の種が積み込まれていました。
タンポポの根はどのような解析装置よりもはるかに深く
隠された繊細な水脈を ....
ドンドが恩返しにとルリルしたクラリッサはそれはそれは良い値で売れました。
クラリッサはルリユールに使われます。メリッサの香りがするそうです。
クラリッサにも、ドンドの美しい瞳にも。
海岸で
マックポークを食べていると
確かにトビと目が合った

地を這うものは
空を舞うものに
言葉で返した

「おまえ、わたしと戦うかい?」

白昼の月が一瞬わぐ間に
どこからか ....
アノマロカリスほど有名ではないけど
僕はアロマノカリス
グリーンランドのシリウスからやって来た

石くれをハンマーでかち割るときには
用心深くやってくれ
醸されつくす前の曙の生命が
ひと ....
靴に足を入れて爪先をとんとん。
空からの階段を何かが駆け下りてくる。
ガラス瓶の中の住所から
尋ね当てた先のドアをとんとん。
無口な透明人間たちの声なき訪ない。
詩や言葉が何かの中に見つからなくても
必死にならない 心配しない
外で見かけたらただひしっと抱きしめて
それからまたすぐ手放して
次からはそのことの話し手になれる
海里(416)
タイトル カテゴリ Point 日付
バージェス・パレード 2004自由詩108/8/2 22:12
シュークリームのアップリケ自由詩108/7/28 18:21
東京タワーにつまずいて転んだアリさん自由詩108/7/27 23:09
不詩然自由詩408/7/24 22:30
まだ生まれない台風自由詩308/7/23 19:45
アナグマ・アナグラム自由詩108/7/22 20:35
春日早々自由詩1*08/7/19 23:09
あのこと尾近づきになりたい。自由詩2+08/7/18 19:56
ヤオ族の水仙姫自由詩208/7/11 20:31
ミモザの星座自由詩308/7/4 20:43
微塵の空とミジンコの湖自由詩108/6/28 22:12
器に何もないことを思う自由詩108/6/27 20:00
ゴイサギたちは夜に漁る自由詩108/6/25 23:09
夜光虫夜想曲自由詩108/6/24 23:16
がびっしゅとつぶやくとき自由詩108/6/21 21:10
残響自由詩108/6/20 23:22
さよなら三角また来て枝角自由詩108/6/19 19:34
ハルサリ自由詩108/6/16 23:00
ニム・チンプスキーによるアメリカン・サインランゲージ入門自由詩208/6/10 20:43
へのへのもへ詩 と へのへのポエジー自由詩108/6/3 20:48
火星たんぽぽ自由詩208/5/31 20:14
クラリッサをルリルするドンドの美しい瞳について自由詩108/5/30 22:35
月のわぐ間自由詩108/5/25 19:42
芳香のアロマノカリス自由詩208/5/20 20:00
とんとん。自由詩208/5/19 23:19
必詩自由詩2*08/5/17 20:00

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