乾湖の鳥
羽ばたかないで

コリオリの魚
身震いしないで

スノウフレークス鈴らん水仙
星くずの瞳こいぬのふぐり

エアリードのフェアリィ
笛を置いて

ハクモクレンに宿るモク ....
啓蟄を過ぎると
乙女座流星群が始まります
桜が咲く頃には
その別名を Shambleau's meteor shower

掃晴娘
空高く青い瞳の彼女
晴雨請晴
ひまわりの黄金分割
 ....
こんにちは、台風
懊悩の瑪瑙は連鎖反応する

本棚のメニューはプライベート
でも見て行ってくれていいよ

シミダスは
現代詩用語の基礎知識
もう何年も前のだけど
いっそ十年とっておい ....
果樹園の世話は
尽きることなく忙しく
両の手にことそぎの斧と詩ばさみ

ゴーシュきみは
どちらでどちらを使う?

常夜灯の
半月を点検して
インフレーションの
卵の殻を置いて

 ....
枯井戸が
カレイドスコープだったのでした
脳天海馬落とし

深きものどもの故郷では
ダゴンが団子茶屋をしていました
ウィル・オ・ウィスプ
明かりを下さい

授業中の少女たちよ
全て ....
とけ残り雪のオブジェは
暖かい風の作品だろうか
冷たい風だろうか

理里有楽リリック
心占末々
美しい羅列を求めて
袋小路文が伸びてゆく

晩ご飯は
彼方絶海の山椒魚
ここでは
 ....
睦びあう二人は
strangler trees
だけど
脆いものを抱きしめすぎてはけない

星飛沫
ふぃっしゅふらいっしゅ
静かに着陸しよう

集言灯かざして
有管鰾魚類すなどる
 ....
数字の1はいつだって矢印
高みへと誘う

だけど航空技術の基礎としては
銀ヤンマ
水の匂いには弱い

睡蓮とセイレーンに呼ばれ
オーニソプター
鬼さんこちら

里芋の葉の水滴のよ ....
ぴよぴよのオカリナと
小さな鵞鳥が走り回っているけど

婚礼のご馳走は
ムルムルのムニエル
大丈夫
心配しなくていいよ

ケーキは
リンデンバウムクーヘン
衣裳には
刺繍の詩集
 ....
連詩は
ひとつの詩を作る
連歌は
別々の歌を作る

半分だけ重ねながら
575と
77

前と後と
一回ずつだけ
つながっていく

発句は
ビッグバンの最初の一撃

和 ....
アニマ
かわいらしいお嬢さん
井戸の底は
カレーズ

遠くヒマラヤの嶺へと
雪解け水を遡ることも出来るし
海には
怪物もすんでいる

誰の心の中にもいるアニマ
イドは
実はバー ....
ぶつぶつと
つぶやく
つぶやき
ぽつりぽつり
ぱらぱらぱら

ざぁざぁざぁざぁ

ぷつぷつと
水底から
ぷくぷく
ふつりふつり
ぽこぽこ
ぼこぼこ

ぐらぐら?

い ....
日本人の、日本人による、日本人のための日本人論。自画持参。手弁当だね。ボランティアだ。誰だって口にあうものしか食べられないよね。ああ君、何か食べて美味しかったからと言ってひとの吐き戻しはごめんなんだ。 .... 夏野菜のカレーはおいしい
ナス野菜ではないよ
夏野菜
ナスも入れるけどね
ピーマンとオクラ
場合によってはカボチャやトマト
夏のカレーは夏野菜
冬のカレーは根菜で作る

スズムシはい ....
夏の最中の暑い日に
アリの引っ越しを見たことがある
小さな黒いアリたち
餌運びでなく
引っ越しだと思ったのは
口々にタマゴらしきものをくわえていたから

元の巣が何で駄目になったのか
 ....
バカボンパパは
一人で旅立つだろうか
それとも
みなを連れて行くだろうか

バカボン一家は
パパについて行くだろうか
ここにいるからいつでも
帰りたくなったら帰って来てと言うだろうか
 ....
かつて
「不幸の手紙」チェーンの途中に
ちょっと独特の
クセ字を書く人がいたらしくて

書き写されるうちに
不幸の「不」の字は「木」ヘンになり
不幸の「幸」はツクリの「奉」になり
いつ ....
一月一日に
七月の一日を思う

さらさらと吹く風に
合歓の花が揺れている
ここの夏はいま
見えているあの太陽の向こう
地球の軌道の
ちょうど反対側

日本の新年に
ブラジルや
 ....
空ではなくて
そこにある月

その月をとって

暗くなくて
明るくない月

鳴かれるのではなくて
鳴く月

木から木の実を集めるように
川から魚をすなどるように
空からとって ....
びよんびよんと超弦理論は
輪ゴムみたいなものらしい
指と指とにひっかけて
長さを変えて鳴らしてみよう
{引用=いくつかつなげてあやとりしたり
ゴム跳びなんかもしてみよう}
M&Mがチョコレ ....
ジグソーパズル
300ピースより難しいのは1000ピース
1000ピースより難しいのは白黒モノクローム
白黒モノクロームより難しいのは裏返し
裏返しより難しいのは全天恒星図

ラッセンとか ....
青い月球儀は
レゴリスのレゴブロックで出来ていて
地図と
月面での方位磁石もかねています

これさえあれば彼女の処まで
まっすぐ歩いて行くことができます
いつか月を訪ねる時
そこが昼で ....
そすう、素直な数
こんなにもあまやかな so sweet そすう
詩になってくれるかな?

まずは
とても便利な一言から始めてみよう
「わたしたち」
そもそも約数がないので
どんな公約 ....
いろいろなgavagai
うさぎ名前だったり
うさぎ場面だったり
でもそのgavagaiというひとことは
いったい何語の何からやって来たのか
さんざん調べてみたのですがわかりませんでした
 ....
猫と幻は相性がいい
何もないところを
よく見つめたりしているのは
何かをそこに
自分で描いてみているのかもしれない

抱き上げて覗き込む目の奥行きは
頭の大きさの何倍も深くまでありそうで ....
瀬をはやみ
岩にせかるる滝川の
割れて壊れても逢わむとぞ思ふ

大海の
人もとどろによする波
千々に砕けて裂けて散ろうとも
およそ何か得物があって
ましてや紙とペンとインクがあって
何かしでかさないアライグマはいない

ラスカルだって機会さえあったなら
本の一冊や二冊
モノにしていたはずではないかと思う
手型 ....
Gone with the wind, Dugon?
いいえ、ジュゴンおいで
風と共に去ったりせずに
海の中の美味しい草たくさんお食べ

鼻ペチャの海のゾウさん
日本には親子の人魚像がいっ ....
送電線にひとつずつ星を置いて
アルペジオ
だけど電信柱くん
君をどうしていいかわからない

黒い小箱は接続端子函
銀色のバケツは変圧器
引き込み専用腕金と引き込み線
碍子やらソケットや ....
山火事でもなければ
原っぱなんてどこにもなかった
照葉樹や広葉樹の
極相林ばかりの土地だった

だけど
クリやクルミやドングリを貯えながらも
一年のうちいっときだけ味わえる
甘やかな赤 ....
海里(416)
タイトル カテゴリ Point 日付
88鍵のためのエチュード/静か自由詩209/2/8 21:41
88鍵のためのエチュード/天象航路自由詩109/2/7 1:26
88鍵のためのエチュード/お茶会自由詩109/2/5 20:54
88鍵のためのエチュード/働く自由詩109/2/5 8:29
88鍵のためのエチュード/地下湖の春自由詩109/2/1 22:45
88鍵のためのエチュード/街自由詩209/1/31 23:22
88鍵のためのエチュード/天水の底自由詩109/1/30 22:03
88鍵のためのエチュード/俯瞰自由詩209/1/29 19:23
88鍵のためのエチュード/祝祭自由詩209/1/26 18:51
発句開闢自由詩109/1/21 20:03
深層の令嬢アニマ自由詩109/1/20 20:35
ささやくためのさしすせそ自由詩109/1/15 22:04
異文化細分化神経衰弱自由詩109/1/14 19:45
夏野菜とスズムシ自由詩309/1/12 22:02
在り方の在り処自由詩109/1/11 23:22
バガボンド・バカボンズ自由詩309/1/5 23:21
あふれてありふれるべきもの自由詩309/1/4 0:00
合歓の花 揺れやむとき自由詩109/1/1 17:05
Cry for the moon, その月をとって自由詩1*08/12/27 22:00
スーパーストリングスの鳴らし方自由詩1*08/12/27 0:52
全天恒星図10000ピース自由詩208/12/24 17:24
青い月球儀自由詩208/12/23 23:02
二進法でも素数は素数自由詩2*08/12/23 17:02
Gavagaiを探して自由詩108/12/22 22:35
マヤーとマーヤー自由詩308/12/21 23:40
瀬をはやみ壊れても自由詩108/12/21 19:42
はるかなるわがスターリング・ノース自由詩108/12/20 1:23
六月のジュゴン自由詩008/12/17 18:50
星たちの分散和音自由詩208/12/16 19:57
縄文イチゴ自由詩308/12/13 19:39

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