駅蕎麦屋さんには
「出汁ロボ」という機械があって
そばつゆボタンと
うどんつゆボタンと
ラーメンスープボタン
それぞれを押せばそれぞれが出てくる

現代詩や、ポエムや、ネット詩も
そん ....
何でもフォビアの
本を見て森を見ない僕はよく考えたものだ

玲瓏な水素の林檎としてのインターネットは
どこまで行くだろう
インターネットは最後には
何になって違うものになるだろう

た ....
夏至間近
ニョロニョロを蒔くなら用意しないと

あなたのところのJAには
10kg袋がありますか
シロツメクサやレンゲのタネみたいに

おりしも父の日を控えて
裏庭にはオトウサンモドキ ....
知らないところに行きたくないかい?

学ばないひとは強い
学ぼうとしないことは無敵だ

けれど歩くよりも遠くに行きたいなら
ロケットを作らなくては

わかることとわからないこと
でき ....
月に呼ばれて海よりキタロー
なまこ vs. 目玉の親父

くんずほぐれつしている両者
なんだかひとつの新しい生き物に見える

月鯨は月にホエール
エーテルの海を歌声が
重力波さながらに ....
雨なのであじさいを見に行きます
真水が空から降る星の
不思議を傘で受けとめながら{引用=でも七色の八仙花
お酒の雨ならあじさいの
ほろ酔い加減もわかるのに}開いた傘には雨粒の
直径ごとに音程 ....
ラプトルのプーさん
君の時代にはもう
ミツバチたちがいたかい?

はにかまないで
ハニカム
なんて甘やかな琥珀だろう

夏は味覚と言葉を集めた
葉笛、鳥笛、魚笛
ぴーぴーきゅーきゅ ....
オルテンシア、幾千の折り紙細工
集球は毬つき
ばよんぼよん
ひも付きではない枝付きの水ヨーヨー

けれど気をつけなければ
あじさいの葉裏はそれだけで{ルビ聖域=アジ―ル}

ヘアリーな ....
生きた化石は大人気だ
ずいぶんと大勢の人が生きた化石好きに見える

古代魚も大人気だ
とにかく深海で/世界の片隅で
ひっそり生き延びてきたイメージがあるらしい

「今」は
いつでも騒が ....
我はポエット
作り出すために作り出された詩人
君よ知るやその三原則
狂気の凶器と正気の凶器{引用=まず、詩はヒトに危害を加えてはならない。
危険を看過するのもいけない。

次に、詩はヒトの ....
エディブル・ポエブル
それは詩たり得ますか
ポエブル・エディブル
それはおいしく食べられますか

万里の馬鹿は
キィを叩く指先の遥かに
一滴の大循環を見つめています

自分自身の命を ....
もう
咲いちゃっているのね紫陽花
雨季の藍色を集めて
水の器ハイドレンジア

入梅前の
まだ青い空にはコアジサシがふわり
無重力下のブーメラン

六月のジュゴンに伝えてください
皐 ....
今日、ひらりと
アオスジアゲハに会いました

モルフォ蝶などは
森で空飛ぶセロファンのようだそうですが
五月晴れした青空と
同じ色乗せた羽根でした

どのクスノキかで春を迎えた彼か彼女 ....
素数についての定義を言えば
「1と自分以外に約数を持たない数」になる
このとき1は約数に
数えても数えなくてもローカルルールなのかどうか

しかして果たして
「そいんすうぶんかいのいちいせ ....
夏草に朝露を見るたびに思います
まだ五月だよ

ススキの異称、露見草
ススキといえば月見の秋と
思われましょうがあれは夏草

けれども今はまだ五月
そこでそよそよしてるのは
去年のス ....
海が青く見えるわけをいくつ知ってる?

夢路のフェリーをたどれば
水脈の狭間に浮かんでいるクラゲたちの
そのくっきりとした輪郭

流れ藻のかげには小魚たち
大きな魚も隠れている
飛び出 ....
見に来たわけではないのです
小エビを掬いに来たのです
けれども夜の二級河川に
いくつか光が見え隠れ

常夜灯が水に映るかと
とぎれとぎれは風のせいかと
思えばふうわり飛び立って
すうっ ....
海からメールが来ましたよ、ラ・メール
光さす水面下
五月はクラゲも季節です

よつめ花びらたちのエフィラや
うりくしたちの赤ちゃんの
沈み止むことなき花吹雪

外海では
彼らの親が吹 ....
開発された住宅地
どこもかしこもアスファルト

取り残され島のような土の一区画に
せめてもと植えた花の苗は
ことごとく泥棒されました

なんて素晴らしい住人たち

けれども今年は
 ....
おたまじゃくしたちはみな元気です
明るいネクラの未婚

賢しらな{ルビ猿=ましら}の胃の中で
自詩も
アポトーシスも悪くはないけど

溶けもせず
溶かされもせず
ひとりひとりのとおり ....
真っ赤な芥子が花盛り
白もピンクも花盛り
誰かが作ったお花畑で
矢車菊が揺れている

風上に立つとそっぽむいて
つんつん
風下に回れば頷いて
つんつん

コーンフラワー・カシミール ....
皐月の緑は
翡翠のパレット
雨のひと粒ひと粒が
瞬間の王冠を
レインクラウンを飾ります

まだ淡い若葉は
ペリドットのピリオド
春はもう終わりです
ものみな落ち着きを取り戻しなさい
 ....
本当の砂漠ではないけれど
ここに来て安らかだった

ひとはとうに滅び終わっていて
そのことを嘆いたり
悲しんだりしなくて良かった

さらさらと砂時計
言の葉の砂こぼれる

掬い上げ ....
ケルトの白馬のように
ナスカのハチドリたちのように
空を巻き込むように
海と陸とで波が白いよ

空は空で
海と陸とのあわいをも
可笑しく見つめているのだろう
きっと今もいつも

国 ....
いろいろなものに唆かされて
波は
いつも
陸にかけあがりたい

風や月や
海そのものの呼吸に押されて
潮目ごとにかけあがる波

砂浜に描かれる
貝殻やサンゴの帯

波が運べるも ....
思うから現れるのです
幻視であれ
見てしまうから

桜の木の下には
死体が埋まっているというその桜は
いつも必ず満開の桜でしょう

だからあんなに
山ざくら里ざくら
一重も八重も
 ....
仄ぐらい
図書館の書庫で
あまた題名たち灯りなさい

抜け出して来たりしなくていいから
背表紙に身をあずけたまま
そこで瞬きなさい

かつて星々を
幾つもの星座につないだように
ひ ....
毒舌とか
滑舌とか
ここは百舌のフォーラム

あちこちに
トカゲやらカエルやら
ひからびた速贄がいっぱい

縄張りの主張というわけでもないんだよね
なんのための串刺しなんだか
いざ ....
幾つかの星々が長い年月の間に
微妙にその位置を変えているらしいことは
発見されていました
紀元前からの古記録がありましたから

今ではわたしたち
さまざまな眼差しを手に入れて
広がりに奥 ....
けふけふと
今日も咳をして
レモンと薄荷のバックドロップ
亜空間に垂れ流しのお喋りどもに
イチゴ・ジャミング

杖の机を頼りに
ひとのひを素知らぬ顔で過ごしています
ヒマラヤのライムや ....
海里(416)
タイトル カテゴリ Point 日付
色鉛筆のためのパレット/駄詩出しロボット自由詩209/6/14 21:08
踊るミクロラプトル/林檎インフレーション自由詩109/6/13 23:00
踊るミクロラプトル/ニョロニョロとおとうさんモドキ自由詩209/6/12 0:27
踊るミクロラプトル/R is for Rocket.自由詩209/6/8 22:28
踊るミクロラプトル/水妖たち自由詩109/6/7 23:09
踊るミクロラプトル/ファントム・オブ・フォトン自由詩209/6/5 20:17
踊るミクロラプトル/はちみつのビーず自由詩109/6/5 20:16
踊るミクロラプトル/紫陽花は何歳?自由詩109/6/3 21:20
踊るミクロラプトル/トッケイ時計の夜自由詩209/6/2 1:36
草冠とレインクラウン/アイ、ポエット自由詩109/5/29 22:25
草冠とレインクラウン/空気よりも本を読もう自由詩109/5/27 0:29
草冠とレインクラウン/アジサイとコアジサシ自由詩109/5/25 23:58
草冠とレインクラウン/群れない青自由詩209/5/20 23:35
草冠とレインクラウン/単語とは何か。及び数論における1の定義 ...自由詩209/5/19 23:59
草冠とレインクラウン/新緑の詩め路自由詩109/5/18 23:17
草冠とレインクラウン/青域自由詩009/5/17 23:33
草冠とレインクラウン/虫の宇宙自由詩109/5/16 21:18
草冠とレインクラウン/メイ・メリー・ゴーラウンド自由詩1*09/5/13 23:58
草冠とレインクラウン/千草の王国自由詩209/5/12 20:55
草冠とレインクラウン/詩の中のかわず自由詩109/5/11 23:58
草冠とレインクラウン/藍色のケンタウロス自由詩109/5/10 21:58
草冠とレインクラウン/よりどりの緑自由詩309/5/8 22:02
砂漠の中の砂時計/残響の廃墟自由詩309/5/1 0:37
砂漠の中の砂時計/海岸前線Ⅰ自由詩309/4/26 22:33
砂漠の中の砂時計/海岸前線Ⅱ自由詩209/4/26 22:16
砂漠の中の砂時計/詩人に口なし自由詩109/4/26 1:10
砂漠の中の砂時計/書架の星座自由詩209/4/24 0:20
砂漠の中の砂時計/百舌のフォーラム自由詩309/4/22 0:33
砂漠の中の砂時計/あの葡萄は酸っぱいと、星に向かって言うな自由詩309/4/17 21:36
砂漠の中の砂時計/街の昼間の過ごし方自由詩109/4/16 23:11

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