二月二日は猫の日でした
嘘です
ほんとは二月二十二日
にーにーにー、ほらね?

でもこれも、信じました?

今日は何の日
一年は
いつも誰かの命日ばかりで

今日は何の日
歴史 ....
ひとだまは火の玉
ことだまは木霊

ことだまにもひとだまにも姿はないけど
ひとだまには熱があるね

冷たいけれども
ほんのすこしぼうっと光る


ことだまには何があるかな
何かあ ....
富貴の塔は
早春に
ほろ苦くでる蕗のとう

早めに摘んで
あくを湯がいて
油でさっと炒めます

ああ、その青菜の
名は名の花です
花の名もまた名の花です

八百屋と
花屋の両 ....
目には
まぶたがあって閉じることもできるのに
耳にはないね

目はよほど
脳にとっては過負荷で高価なセンサーなのだろうけど
耳だってとじられればいいのにね

ケータイや
ウェブの海で ....
こなさめ
ゆきさめ
こなゆき
ささめ
めざめてみればそとはゆき

こなさめ
ゆきさめ
こなゆき
ささめ
ねむってみればゆめでまで
びっぐばんならいんふれーしょいん
ちいさなゆらぎがありました
つまづいただれかひやあせかいて
さいしょのさいしょがはじまりました

もやもやがはれてすっきりしちゃって
むらむらがほしになり ....
春雨スープってね
しいて言えば女性なんだよ
生物学的に言えば
「どうして?」
はるさメスうぷだから
「うんうん」

でね
しいて言えばサメでもあるわけ
脊椎動物の、魚類としては
「 ....
地下鉄は難しい
乗り換えなくても難しい
行く先々で枝分かれしないでほしい
でもまず乗り換えが難しい

地下鉄は地下にある
地面直下だったり深かったり
違う駅名の駅が重なっていたり
同じ ....
雪雲の上の砂かけ婆ぁ
妖怪だからといって寒かろうに
詩々累々と雪が降ります

日々降り積もる詩の数々は
先々どんな化石になるのでしょう
ラーゲルシュテッテン・インターネット

シエラザ ....
プレチピテヴォリッシメヴォルメンテ?
いいや、急ぎはしない
ただ
歩き続けるだけ

だが峠の茶屋の親父は
ウラル・アルタイ語賊の密偵だった
本性をあらわして
文末の妙技は鋭い鈍器のよう ....
アバウトにポエム
それでいいと思う
ファーストライトとファーストボイス

高級詩向言語Poem++とか
原詩関数とか
題名の原価とか
アウトオブビジネス

君は詩兆星を見たか?!って ....
ラ・ピュセル、大地の娘たちよ
あんころクロワッサンは
暗黒のクロワッサン
すなわち新月の三日月

ポエムのポトフ
ことこと煮込んで
雪消の葉っぱのサラダには
スペースシャトル・ドレッシ ....
本のホムンクルスは、ほらね

上手に採集して飼育すれば
こんな風に育ちますよ
ピンク色のサラマンダー
ウーパールーパーのライフサイクルは
いろいろです

おとな、こども、おとなこども

おとなこどものこども
おとなこどものこどものおとな
おとなこどものこどものお ....
花にはさまざまな花があるけど
花はそもそも植物の生殖器官なので
植物にはいろいろな性がある
種や個体ごとに

雌性と雄性とどちらかだったり
両方だったり
どちらかと両方だったり
片方と ....
節分間近ですよ
月面バニーガールズが支度を始めました

レタスの葉っぱ無言でしゃりしゃり海苔巻き
恵方巻きは今年も
地球を向いていただきましょう

桜前線のためのセキュリティは万全ですか ....
言語学者は
なゐのある国に住んでいた

繰り言を操り
魚たちを漁り
縹色の鰾を解剖し
暗闇の中に二つあるものを
その音を
いつも探し求めていた

文字や表記よりも
音声記号そのも ....
地母神の歌を歌うのは
月の真昼のギンドロヤナギ
スノードームの嵐のなかで
雲母の窓が開くとき

粉砂糖浴びた菩提樹の
リンデンバウムクーヘン並木
月の深さと詩の絶対値
十一次元の座標軸 ....
つける薬がなくても
そっと手を当てることでの手当て

それが誰から
誰への苦痛であっても

詩をすることの楽しみしか
苦しみしか
知らないことへの祝福であっても

何か通うものがあ ....
東南西北
風が集って
夏の野原は緑一色

青いトマトは
翡翠の軟玉
九連宝灯チューンナップ

けれども今は早春の荒野
捜神雪苦
春雷未蕾

門を九つ潜り抜けても
天国のドアは ....
古代、影という言葉は
月影とか
面影とか
光りのことでもあったので

孤独の影は孤独の光り
ひとりの孤独はひとりの光り

光る子と書けば
ミツコさん
光りはみつるものでもあるが
 ....
よる、みあげれば
いのちのいちに
ひとつのきれいなあかいほし

ルビーみたいなあかではなくて
ガーネットともちがうあか

めのうというにはかがやかで
パパラチアよりもふかいいろ

 ....
シリウスが西へ傾くのが
日一日と早くなるにつれ
少しずつ膨らんでゆくソメイヨシノ
ですからあれは天狼桜

あちこちでは
星の瞳も瞬き始めています
オオイヌノフグリ、天人唐草

目を凝 ....
癒やされ萌えのケセラピストたち
厳冬峠は
ぱりぱりの星夜

けせらせら、らっせらー
けせらせら、らっせらー

{ルビ等圧線=アイスバーズ}は
あいもかわらず
ピンストライプ・ストライ ....
またたびにでよう
またたびたみん

またたびさがして
またたびたみん

思えば
丸いばかりの宇宙
ユグドラシルの
最初の一本

慣性だけには自信があるので
とにかく歩き出すこと ....
東風吹かば
思い起こせよライディーン

十七音のフレーズ
三十一文字のメロディ
参参七拍子のラップ

春だよ、踊ろう
歌も番え
フレキシブルなセンシティブ

猫踏んじゃって
に ....
ふりあげた手に握り締めているのは
あれは種播く人の姿
オリオン

秋の夜中
秋の夜長
宇宙塵たちのゴッサマー

去年のそれはとても良く走ったようです
光る尾を長く引きながら

フ ....
詩が何のためにあるか
詩っていますよ

あらゆるものを
名づけてしまうことなく呼ぶために

どの言語も
単語のひとつひとつは
一々長ったらしく説明してられないがための
高速言語
符 ....
ゲゲゲの鬼多郎よ
ビビビのねずみ男よ
この花の名前はカランコエ
下駄の音に似てるだろう?
下駄の声だよ

花咲き山って聞いたことあるかい?
ゲゲゲの森では下駄さえ咲くのさ

お土産に ....
新しい駅ができたり
引越ししたりして通らなくなった道
そんな道の道端に咲いていた花々を
覚えている

ひとんちの玄関先のプランターのシラン
マリゴールド、勿忘草
線路わき法面斜面のカリン ....
海里(416)
タイトル カテゴリ Point 日付
二月二日は猫の日でした。嘘。自由詩5*10/2/19 22:44
ことり。自由詩210/2/17 23:13
菜の名、花の名自由詩210/2/16 23:02
地球外詩的生命体探査計画自由詩210/2/13 18:09
積み木野自由詩310/2/13 11:36
天の窓辺自由詩310/2/6 13:43
春雨スープとの会話自由詩110/2/4 2:46
乗り換えコンパス自由詩510/2/3 0:41
撓る雪自由詩110/2/2 0:09
峠のダゴン/彼我は何をあぎとうものか自由詩310/1/30 13:06
クリティカルなヒポポタマス自由詩110/1/30 0:03
向こう岸のシベール自由詩210/1/25 0:39
ジョジョと二乗の奇妙な冒険自由詩210/1/25 0:39
たくさんの海の色を知っている自由詩210/1/24 0:33
セクシャルなリンネ自由詩3*10/1/22 23:02
大寒の立花自由詩2*10/1/22 1:42
辞書にない言葉辞典自由詩3*10/1/18 23:59
準詩の神殿自由詩210/1/18 23:59
読み捨てる権利自由詩5*10/1/17 23:54
すずめ百までちゅんちゅん忘れず自由詩2*10/1/16 22:22
孤独の光、りひと自由詩3*10/1/16 22:22
失黒の宇宙自由詩2*10/1/15 22:19
爪の血まめの治り方自由詩2*10/1/15 22:19
鞭打たれる島弧自由詩010/1/14 1:15
花消え自由詩210/1/11 23:19
デッドエンド・エンドルフィン自由詩110/1/8 23:45
オリオン座流星群自由詩1*10/1/8 23:45
水脈と暗渠自由詩4*10/1/7 23:42
シーシュポスの秋自由詩1*10/1/7 23:42
躑躅之辻自由詩2*10/1/6 20:24

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